音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2015年12月26日
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テーマ: 洋楽(3405)




 スティング(Sting)のソロとしての代表作はどれなんだろうか。結構難しい問いのようにも思うのだけれど、地味過ぎて一部の人にしか受けていないんじゃないかというアルバムが何枚かある。その先鋒と言えそうなのが、1991年発表の本作『ソウル・ケージ(The Soul Cages)』である。と同時に、個人的な意見では、これほどの名作はないと言えそうな気もしている。

 1985年の初ソロ作の後、スティングはライヴ盤を含む3枚をリリースしたが、曲が書けないスランプに陥り、そんな中で父の死を迎え、その後その危機を乗り越えた。そのようなわけで、本作は、父との別れが、船乗りであった父親に関係する海や航海といったテーマに結びつき出来上がった作品と言えそうである。最初に書いた曲は、5.「ホワイ・シュッド・アイ・クライ・フォー・ユー」だったという。これが書けた後は立て続けに曲が書け、本作の完成に至ったらしい。

 地味な曲が並ぶけれども、筆者のお気に入りを順に挙げていきたい。まず、1.「アイランド・オブ・ソウルズ」は、アルバム全体の地味で暗いトーンを象徴するナンバー。似た方向性を持つ収録曲としては、前述の5.「ホワイ・シュッド・アイ・クライ・フォー・ユー」、7.「ワイルド・ワイルド・シー」が特にいい。

 他方、テンポを上げた曲としては、2.「オール・ディズ・タイム」と表題曲の8.「ソウル・ケージ」が挙げられる。いずれの曲も、テンポは速くドラムやギターがしっかり鳴っているにもかかわらず、物憂げなところが印象に強く残る。“物憂げ”と書いたが、どうやら父の死に対しての“悲しみ”というのではなく、“弔いの歌”や“鎮魂歌”と形容した方がいいナンバーが並んでいるといった感じが個人的にはしている。

 なお、地味なトーンのアルバムであるにもかかわらず、計4曲(上述の2.、5.、8.に加え、3.「マッド・アバウト・ユー」)がシングルカットされた。いずれも大ヒットというわけではなかったが、父親に準えた少年を主人公にした詞の「オール・ディス・タイム」は全米5位(全英22位)のヒットを記録した。



[収録曲]

1. Island of Souls
2. All This Time

4. Jeremiah Blues (Part 1)
5. Why Should I Cry for You?
6. Saint Agnes and the Burning Train
7. The Wild Wild Sea
8. The Soul Cages
9. When the Angels Fall

1991年リリース。





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Last updated  2015年12月26日 08時32分10秒
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