音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2016年12月10日
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テーマ: 洋楽(3388)




 ソロ・アーティストとしての(ジェフ・ベック・グループやフェイセズの活動は別にして)ロッド・スチュワート(Rod Stewart)といえば、1970年代後半の絶頂期を思い浮かべる人が多いだろう。その一方、過去にも私見を述べたように( 参考過去記事 )その前とその後に彼のヴォーカルの冴えている時期があった。少し幅を広くとるならば、70年代初頭から半ば、そして80年代後半もしくは末から90年代初頭辺りといってもよいように思う。

 1988年リリースの『アウト・オブ・オーダー(Out Of Order)』は、この2つ目の時期に該当する作品。40歳代に入ったロッドは、枯れるというほどではなく、かといって若さだけで押しまくる年齢でもなくなった、そんな時期のアルバムということになる。本盤制作にあたって迎えられたのは、アンディ・テイラー(デュラン・デュラン)とバーナード・エドワーズ(シック)で、ロッドとあわせて3人がプロデュースを担当している。アンディ・テイラーの存在が特に際立っていて、半数ほどの曲でロッドとの共作者となり、さらにギターも多くの曲で担当している(ちなみに共同プロデュースのバーナード・エドワーズもベースで参加)。あと、あまり目立たないものの忘れてはいけない点としては、ギタリストのマイケル・ランドウ( 参考過去記事 , 3., 5. 11.を除く全楽曲で演奏)の参加である。

 都合5曲がシングルカットされ、うち5.「キャント・テル・ミー・ノー(My Heart Can’t Tell Me No)」は全米4位、ほかにも4. 「フォーエヴァー・ヤング」 (全米12位)などのヒットを生んだ。ちなみに、残りのシングル発売曲は、1.「ロスト・イン・ユー」、6.「ダイナマイト」、8.「クレイジー・アバウト・ハー」である。他に注目曲をいくつか足しておくと、3.「リーサル・ドーズ・オブ・ラヴ」のように時代を反映したアレンジでも同じようにのびのびと歌うロッドという組み合わせが面白い。7.「ダウン・アンド・アウト」も従来のロッドらしからぬアレンジの曲だが、それを楽しめている感じがする。あと、9.「ホエン・アイ・ウォズ・ユア・マン」はロッド得意のバラード系ナンバー。

 なぜかファンからもあまり注目されない盤だけれど、ロッド・スチュワートのもう一つの絶頂期を切り開いた1枚としてもっと再注目されるといいのにと密かに思っていたりする。



[収録曲]


2. The Wild Horse
3. Lethal Dose of Love
4. Forever Young
5. My Heart Can’t Tell Me No
6. Dynamite
7. Nobody Knows You When You're Down and Out
8. Crazy About Her
9. Try a Little Tenderness
10. When I Was Your Man
11. Almost Illegal *LP盤未収録曲

1988年リリース。





アウト・オブ・オーダー/ロッド・スチュワート[CD]【返品種別A】




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Last updated  2016年12月10日 06時02分37秒
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