ぼくの細道・つれづれ草

ぼくの細道・つれづれ草

2009.09.10
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   なお、先生の話しはつづく
   あたしは、じっと聞くしかない

  「ところでだ」
  「ところでですか?」
  「ウン、まさに、ビックリシタヤノコウトク寺」
   えっ?どっかで聞いたことあるような
  「その明兆の弟子の絵がここにある」と先生
  「へえ、明兆のお弟子はなんとおっしゃるので?」
  「明兆の弟子では、赤脚子と霊彩なる二人が

   二人とも室町時代の絵師でな」
  「室町期といえば先生、前田の殿様なんて
   まだ影も形もない時代じゃございませんか」
   どうもこのトラ猫の主人・骨董屋「臥竜洞」なる人物は
   前田の殿様を基準に物事を考える習性があるらしい
   と
  「そうとも加賀の国は富樫氏が
   能登の国は畠山氏が治めていたろうな
   かの長谷川等伯なんぞは
   畠山氏の臣下の家系だというが
   時代としては、ずんと下る」

  「いやいや、等伯の軸なんて収まるところに
   収まってしまって、そんじょそこらに
   ごろごろ転がっていはしないよ
   しかし ここにある作品だって
   とてもとても僕の手元にあるのが不思議なくらいの逸品だよ





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Last updated  2009.09.11 15:15:19
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