CAPTAINの航海日記

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CAPTAIN @ Re:昨晩の地震(03/17) >松本さんへ すみません。コメント頂戴…
2012.10.10
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テーマ: 人口減(180)
カテゴリ: 東日本大震災
内陸部のフォローがあったとはいえ、宮城県全体の人口動態をみると、2011年には1%を超える減少幅を記録するなど、受難であったのは言うまでもありません。

2010年 2,339,614人 ⇒ 2,337,512人 2,102人(0.9%)減
2011年 2,346,853人 ⇒ 2,323,312人 23,541人(1.0%)減
2012年 2,323,874人 ⇒ 2,325,193人 1,319人(0.1%)増

しかし、その一方で、2012年には人口増加を記録しています。復興需要や2011年に県外へと避難していた人が戻って来たなどいろいろ事情はありそうですが、宮城県の人口は2000年代前半以降一貫して減少傾向にあっただけに、増加に転じるとは驚かされます。
復調の牽引車となっているのは、言うまでもなく、仙台市の存在でしょう。前の日記で各区の人口動態を紹介しましたが、ここで再掲すると、

【青葉区】
2010年  285,202人 ⇒  286,220人 1,018人(0.4%)増
2011年  291,994人 ⇒  294,278人 2,284人(0.8%)増


【宮城野区】
2010年  188,360人 ⇒  188,750人  390人(0.2%)増
2011年  190,806人 ⇒  189,011人 1,795人(0.9%)減
2012年  189,393人 ⇒  190,408人 1,015人(0.5%)増

【若林区】
2010年  130,980人 ⇒  131,174人  194人(0.1%)増
2011年  132,159人 ⇒  131,291人  868人(0.7%)減
2012年  131,519人 ⇒  132,093人  574人(0.4%)増

【太白区】
2010年  219,223人 ⇒  219,639人  416人(0.2%)増
2011年  220,380人 ⇒  222,036人 1,656人(0.8%)増


【仙台市泉区】
2010年  210,881人 ⇒  211,310人  429人(0.2%)増
2011年  211,398人 ⇒  212,276人  778人(0.4%)増
2012年  213,216人 ⇒  214,551人 1,335人(0.6%)増

であり、市全体でも、


2010年 1,034,646人 ⇒ 1,037,093人 2,447人(0.2%)増
2011年 1,046,737人 ⇒ 1,048,792人 2,055人(0.2%)増
2012年 1,053,817人 ⇒ 1,060,263人 6,446人(0.6%)増

と、特に2012年ではブレークしたかのような上昇ぶりを見せつけています。
しかし、その一方で、この増え方はちょっと異常なんじゃないかと、思わなくもありません。
そこで、いろいろと調べてみると、どうやら福島県が人材供給源になっているらしいことがわかります。 こちらの日記 でも紹介した総務省の人口移動報告( 参考 )の16ページを見ると、今年3~8月における福島県から宮城県への転出超過人数は、2,033人。前年同時期の2,485人よりは減っているものの、福島県からの転出超過人数の合計が25,352人⇒11,552人と半数以下に減少していることを考えると、ペースがあまり鈍っていないとも言えます。福島第一原発事故の影響で福島県内の営業拠点が閉鎖されるなどして仙台市内の営業拠点に統合されるケースが少なくないようです。でなければ、福島県内の経済県都である郡山市が、

【郡山市】
2010年  338,693人 ⇒  338,653人   40人(0.0%)減
2011年  338,882人 ⇒  333,279人 5,603人(1.7%)減
2012年  330,878人 ⇒  328,278人 2,600人(0.8%)減

と、

【福島市】
2010年  293,929人 ⇒  293,575人  354人(0.1%)減
2011年  291,992人 ⇒  288,406人 3,586人(1.2%)減
2012年  286,223人 ⇒  284,270人 1,953人(0.7%)減

【いわき市】
2010年  344,570人 ⇒  343,036人 1,534人(0.4%)減
2011年  341,463人 ⇒  334,657人 6,806人(2.0%)減 震災死者数309人
2012年  332,718人 ⇒  330,421人 2,297人(0.7%)減

県庁所在地(辛辣な言い方をすれば、県庁しかない)の福島市や津波被害が著しかったいわき市よりも人口を減らし、しかも仙台市の人口が大幅に増えるという事態は考えにくいのです。
また、住民票の移動を必ずしも伴う訳ではないので転出者数とはリンクしていませんが、福島県から宮城県への避難者数も、増加傾向にあります。 こちらの表 を見ると、福島県から県外への避難者数は今年の3月をピークとして減少傾向を示しているのに対し、宮城県に関しては一貫して増加しているのがわかります。もっとも避難者数自体は隣県にしてはさほど多くはなく、被災地ということもあって震災当初は宮城県への避難を敬遠していたのだろうと推察されるのですが、今なお増加しているという現実には、驚かざるを得ません。
これらの傾向から考えると、この際ハッキリ言ってしまいますが、福島県は宮城県(あるいは仙台市)の「属県」という評価を内外からなされていると、考えていいでしょう。従って、原発事故の影響、とりわけ風評被害が収まらなければ、福島県から宮城県への流出傾向は続くのではないかと推察されます。
いや、下手をすると、風評被害が収まったとしても、この傾向は固定化される可能性があります。このまま「属県」の立場に甘んじるのか、それとも独立した県として新機軸を打ち出すのか、福島県は岐路に立たされていると思うし、その動向は宮城県の人口動態にも少なからぬ影響を及ぼすものと考えます。





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Last updated  2012.10.10 10:38:40
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