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CSムービープラスで「ポリス・ストーリー/香港国際警察」'85を今更見てみようと思ったのは、副音声解説を聞いてみたいと思ったから。多田遠志、てらさわホーク、高橋ターヤンという、もろ、映画秘宝系の怪しい?3名による“副音声でムービー・トーク!”を。なぜなら、この映画、前にも見ていると思うし、色々裏話を聞いてみたかったから。アクション的には大傑作と言える、この1作、ジャッキー・チェンとしても代表作と言って間違いなく1作ではある。でも、そこは香港映画、結構いらんお遊びもあって、ゆるいところもある。しかし、香港映画のみならず、世界映画史的に見ても、こんな超絶アクションは空前絶後くらいの場面がいくつかある。しかし、その陰では、ジャッキー自身は勿論、スタントマンも数名、重症、ひょっとして死亡?・・・といった犠牲が。「プロジェクトA」でもって、ジャッキーは、バスター・キートン映画への傾倒を露わにした。自身のカンフー・アクションにとどまらず、敢えて危険な場面を自らこなして、観客を本気でハラハラドキドキさせる。勿論、CGなぞまだない時代。解説陣が指摘していたのは、キートンのリアクションに加え、ジャッキーは実際の痛みを表現してみせたと。キートンは平気な顔して立ち上がって動いていたけど、本来は当然、痛いはず。そこをジャッキーは表現して、よりリアルに見せたと。のっけの崖上のスラム、大破壊場面。たまたま壊してもいいということだった家屋を車が下って行ってぶっ壊しまくる。いやあ、これ、運転手死にかねないだろ(爆)。そこから、すぐさま次のアクション、二階建てバスのカーチェイス。傘でバスにぶら下がるジャッキーも実際にやってたわけだ。そして、バスが急停車して、放り出される乗客というか、悪の追手たち。本当はバスがもう少し前で停まって乗ってた連中は車の上に落ちるはずが、停まるのが少し早くて、全員アスファルトに叩きつけられる結果に。そのバスの前で銃を構えるジャッキー、N Gでは、轢かれそうになって逃げていた。いやはや・・・彼女のマギー・チャンに嫉妬されてケーキを顔に食らったり、地方の警察署の留守番で、何本もの電話を一気に取ってわけわからなくなり。挙句、消しゴム付の鉛筆2本でラーメンを食うというしょーもないエピソードを挟みつつも、クライマックスは、あのショッピングセンターでの照明ツリーの滑降場面。本当に100Vの電気が入っていて感電死寸前だったとか。しかも、撮影は一発勝負。ちょっとした奇跡だ。副音声解説は、場面に即してない話も多くて、ちょっと煩わしい感じもあったけど、まあ、上記の通り、色々、エピソードは理解できたので、まあよし。また副音声で見るかどうかはわからないけど。
2024年04月30日
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19日のその一からの続き第70回全日本チンドンコンクール、予選ブロックの後半。Cブロック最初のチンドン海泉社が繰り返していた“乗れないか”って何の替え歌?替え歌といえばアダチ宣伝社、今回はジャケ写パロディ共々、よくわからなかったけどな。林社長の囃子家は今回も格調高く。愛知の三ヶ根宣伝社は適当なゴロスに法螺貝も加わる。最後の長ーい幕が開かず終い。大阪の寿よいしょ一座は大道芸系の人たちみたい。選挙の演説みたいな口上。株式会社エイペックスの桜小路陽炎はオチがない演目。しずくさんのキットムーンでもやればいいのにね。華乃家さんは、当然「ブギウギ」攻め。いつも本戦に勝ち抜いても充分なレベルだと思うのだけど、なぜか予選止まり、今回も・・・ということで、アダチ社と囃子家が勝ち抜き。Dブロック、ダースコちんどん隊は、娘さん中心の編成からご両親が復活での親子トリオ。“ウィ・ウィル・ロック・ユー”とか、傘でお金を回すのが受けたかな。笑倍繁盛屋はスケボーを駆使。ちんどん喜助は親方の早変わりが歌舞伎風。孫悟空は、ちょっと芝居し過ぎかな。そして、かわち家は変わらぬ名調子。卯の丸はドラえもんネタで。でっかい新人さんがゴロス担当。もんた堂、総曲輪に温泉なんてあるの?大トリの菊乃家さんも、これまた“ブギウギ”でおめでとうございます。“出発の歌”で締め。かわち家さんが最高点を叩き出すが、次は少し下がってダースコだった。↑これは先週見たのだけど、今日は二日目、本戦・決勝を視聴。本戦準決勝は8チームで、持ち時間は3分半と長め。まずは、おおまるラッパ社、山口百恵攻めの替え歌がなかなか面白い。しかし、後攻はチンドン芸能社・美香、美香さんの虎の扮装に因んでか、“アイ・オブ・ザ・タイガー”等々、曲目多い、情報量多い。これでもう圧倒だね。オーディエンス審査員のまとめ票も含めての旗揚げ判定で、やはり圧勝。ダースコちんどん隊、ファボーレの宣伝、ダブルチンドンで“秋田音頭”はいいのだけど、“ヒューチャー開発”はまずいでしょう、スポンサーの名前違ってるのは致命的かな。対するアダチ宣伝社はドリフ替え歌シリーズが冴え渡る。ゴロスの人は、以前はおおまるラッパ社で出ていた人じゃない?とまれ、アダチ社がこちらも圧勝で勝ち抜き。鶴丸は富山駅前施設のしりとりが見事。一方のチンドン芸能社・梨乃、やはり、親方譲りの曲目の豊さ、テンポの良さで勝利。囃子家は、林社長が本当に好きにやってる感じ。予選落ち覚悟だったというのは本音だろう。そりゃあ、わかりやすい、かわち家さんに分があるが、54回で囃子家に敗れた演目で勝負をしたと、なかなか因縁、意味がある戦いなのだった。決勝前に、名誉副市長?という、富山出身の柴田理恵と良楽師匠のトーク。初めてチンドン太鼓を叩いた柴田はノリノリで、次回、素人チンドンコンクールに出演するとか宣言。屋号はちんどんワハハ学会とか?ドサクサに紛れて勧誘しちゃダメですよ(爆)。決勝は、前回からだっけ?4チームが一気に演舞した後、審査。ちんどん屋さん的には負担は減っていいとは思う。トップはチンドン芸能社・梨乃で、大きな旗を振って若さ全開。かわち家親方の説得力ある口上は健在。みどりや師匠譲りで、「国姓爺合戦」のコンセプトで勝負の美香さん、決して勢いだけではない。“ネヴァーエンディングストーリー”のテーマも良かったね。アダチ社はGS替え歌路線で、これは大いに笑かしてくれた。親方の隠し芸的演奏(今回はじょうろを吹く)も決まった。結果、これはもう美香さんの迫力勝ちというか。メンバーは変われどクオリティ変わらず。チンドン芸能社・美香、見事、日本一に返り咲いた。かわち家さんは3位という位置づけだけど僅差だったと思う。何気にアダチ宣伝社が準優勝、結構このパターンだよね。振り返れば、美香三連覇の後、コロナ中断も挟みつつも、かわち家三連覇が続いていた。準優勝も含め、顔ぶれは、他にアダチ社、囃子家、それに政丸というのが、この20年くらい変わってないのだ。来年はどこか新しいチームが割って入ることが出来るか?林社長も言っていた通り、この20年を主導してきたのは、芸能社・美香とかわち家で、他チームも、その芸風を倣う傾向はなきにしもあらず。そこに敢えて囃子家はアンチテーゼを示した形。一方でアダチ社のゆるい替え歌、駄洒落路線も一定の評価を得、以前は政丸は大掛かりな作り物で魅了させた。このままコンクールがトーナメント方式で継続するのかどうかはわからないけれど、より本来のちんどん宣伝を披露するようなステージが望ましいところだろう。でも、以前って賞金は100万円だったよね(今は50万円)。表彰式で、25年参加でアダチ社の親方が表彰されていたけど、本名・青木?籍入れて苗字が変わったとか?あと、前回の予選時にチンドンさかえやの大高しげみさんと書いたけど、本名は上村しげみさん、こちらも籍の関係かな。15回も出ていたのだね。ちんどん月島宣伝社のユウコねえさんも25回出場。3歳から出場?そうか。最後の合奏は、再び“東京ブギウギ”、大活躍の華乃家さん、本戦行ければ良かったのにねえ。何か、同時期にお相撲さん来てたらしいから、それどころではなかったか(笑)。でも、やはり、締めは“四丁目”じゃないと、美香さんの主導で大団円。さて、来年こそはリアル見物復帰出来るかな?副市長の挨拶で、観光客はライトレール100円で乗車出来るそうだし(外国人は無料?!)。沖縄への導入前にまた乗ってこないと?
2024年04月29日
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三上智恵監督の新作「戦雲」(いくさふむ)を桜坂劇場で。沖縄は米軍基地も何だけど、近年は離島に展開する自衛隊拠点の拡張が問題だ。そのことを以前から訴えてきた三上さんの、南西諸島での自衛隊基地と住民たちの関係に内容を絞った1作。語り部となるのは、石川真生さんの写真にもよく登場する石垣島の山里節子さん。自衛隊拠点が築かれた島を順に辿る。まずは与那国島。与那国馬の放牧場を潰して作られた駐屯地、以前は雨宿り出来る場所があった馬たちが所在無さげに公道に散らばっている。モイストロールカフェの猪俣哲さん、かなり肩身の狭い思いをしているようだけど、健在ではあったか。昨年亡くなってしまった石垣島在住のKさんと共に、2016年に与那国島を訪れた際に、店を訪れて彼に少し話を聞いた。かつて島を分断した運動も、今や萎んでしまって反対の意志を表明し辛い状況なのはわかる。その時に宿泊した、さきはら荘の狩野史江さんは、戦車が与那国島に運ばれる状況に衝撃を隠せない。当初は通信基地程度だったはずの与那国島の自衛隊駐屯地は、最早エスカレートする一方で、受入賛成だった人々にも戸惑いが拡がっている。尚も、受入を表明し、台湾有事の備えということで政府の主張を鵜呑みにする与那国町長、ちょっとイカれてるとしか思えない。宮古島では、民家に程近い場所に弾薬庫が完成。攻撃を受けたら集落は消滅しかねない。地理的なリスクという点では、ここは最悪かも知れない。付近に住む住民が自ら町議会議員になって反対の意見書を提出するが・・・石垣島での自衛隊進出と拡充は、もう歯止めの効かない状況だ。つい先日は米軍の空母の帰港があって港湾労働者のストライキも行われた。山里さんが“とぅばらーま”の節にのせて、戦雲が立ち込める状況を歌い上げる。沖縄本島でも、勝連にはすでに自衛隊分屯地があって、ここは謎が多いところらしい。更に、ゴルフ場跡地に射撃訓練場が作られる計画があったが、どうにか回避されたようだ。アメリカが意図する対中国の防衛線は、離島から沖縄本島にかけて完成しつつある。こんな状況を目の当たりにすると、現在は、タモリがいみじくも語った、“新しい戦前”そのものの状況にあるように思える。島に暮らす生活者たちの描写にも尺を割いている。とりわけ、与那国の海人のおじいがサイコーだ。カジキに足を刺されて重傷を負うが、ハーリーでは大はしゃぎ。カジキへの復讐を近い、最後にそれを果たす。さしものおじいも、猟場での警戒船の多さに不穏な空気を嗅ぎ取る。自衛隊基地が無ければ問題なかったのにと。玉城デニー知事や、あの「お笑い米軍基地」すら、米軍基地は批判しても、自衛隊基地への批判には及び腰だ。三上さんらを始めとする、島の人々の、この危機感をどれだけ共有出来るか。沖縄本島の住人だって、勿論、他人事ではない。"多少の犠牲はやむを得ない”の“多少”の中にウチナーンチュも含まれるのは間違いないのだから。
2024年04月28日
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桜坂劇場で、フランス製のオリジナル・アニメーション映画「リンダはチキンがたべたい」を字幕版で。水彩画ではないな、クレヨンで描いたような独特のタッチ。キャラクターは一色で、ヒロインのリンダは黄色、ママはオレンジ?だ。リンダが食べたいチキンはフラチキとかではなく、幼い頃にパパが作ってくれたパプリカチキンだ。パパが料理上手でママはダメだったみたいで、パパの死後はレンジチンの食べ物ばかりみたい。そりゃあ、リンダも手料理が食べたくなるよな。そこでママも奮起してパプリカチキンを作ろうとするが、折悪くストライキで肝心の鶏がなかなか買えない。ついに狂った?ママはニワトリを盗み出すが、潰す方法がわからない。そのうちにニワトリが逃げ出して、もうどこまで行くのか、とことんカオスな展開になっていく。警察から何からあらゆる周りの人々を巻き込んでの大騒動に。パプリカを焼いたオーブンが火事になって惨事に発展するかと思いきや、一応、穏便に事態は収束していく。結局、たまたま出会ったトラック運転手が料理上手で、パプリカチキンが完成して、団地の皆でご馳走にありつく。ニワトリ一羽で全員分?あ、鶏は改めて調達したのかな?ま、突っ込んでもしゃーないか。そのトラック運転手はリンダのママに一目惚れ。ちょいとロマンスになっていくあたりがおフランスらしい。やっぱり、恋してないとねって人たちなんでしょう。必ずしも裕福ではない団地の住人たちは人種も様々な感じで、特に子供たちが活き活きと描かれる。時々ミュージカルになるのも面白い。何より何ともアナーキーな展開が、フランス、ヨーロッパの自由さを印象付ける。パプリカチキンってハンガリー料理らしい。このアニメでは野菜のパプリカを使っていたけど、スパイスのパプリカでチキンを煮込むのがハンガリー風のようだ。今度作ってみるかね。
2024年04月27日
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遅ればせだったとはいえ、つい先日「ゴジラ−1.0」を観たばかりで、またぞろのゴジラ映画、やっぱりというか一応観る、ハリウッド版レジェンダリー・ピクチャーズの「ゴジラxコング 新たなる帝国」、公開初日なので結構混んでいた。「ゴジラ−1.0」も別のスクリーンで続映中だったけど。レジェンダリーの「ゴジラ」1作目は、なかなかシリアスな作りで感心したのだけど、キングコングが登場して以降は色合いが変わってきた。コングの方は、まあエコロジー的な視点もあるとはいえ、コングは勿論、ゴジラも何となく人類の味方に回るようになってきた。東宝の昭和ゴジラシリーズのような子供の味方までにはいかないけれど、昭和ゴジラのような怪獣バトルの様相も呈してきていて、むしろ、東宝の「シン・ゴジラ」や、「ゴジラ−1.0」の方が、よっぽど、“おっかないゴジラ”を描いていて、ちょっと日米のゴジラのタッチが逆転してきている印象だ。映画の前半はコングが主役だ。地下王国の王者とはいえ、何だか、そのポジションに疲れているかのような描き方。天敵に追われて満身創痍だったり、せっかくの獲物をワニみたいなのに奪われちゃったり。おまけに歯痛に悩んで、人間の助けを借りる始末。コングも楽じゃないって感じ。悪いけど、前作の人間たちのキャラのこと、ほとんど覚えてない。今回の主役の女性科学者、前作にも出てたわけだよね。モスラを呼ぶザ・ピーナッツ風の少数民族の生き残りの娘のことも。あの陰謀論者の黒人はうっすらと。獣医のイギリス人男は今回が初登場。出てくる度にアメリカンロックが流れるのは、ちょっとバカっぽい。あ、最後はバッドフィンガーね。核とか戦争の影とかは一切なし、オッペンハイマーも真っ青の無責任、ノーテンキなアメリカンモンスター映画の様相だ。前記の通り、モスラ登場で、多少エコの描写はあるけれど。ミニコングみたいなのも登場して、ちょっと「猿の惑星」リブートの予告編みたいな様相も。やっぱり、コングは生身ではゴジラに太刀打ちできず、何だかロボットアームみたいなので対抗する。これは、ちょっとあんまりじゃん?しかしまあ、ゴジラ映画、どんだけ続くやら。日本側が、そこそこ新基軸で評価に値する新作を放っている一方で、ハリウッドの方は、どんどんお気楽怪獣バトル映画と化していっていて、今作なんかは、「猿の惑星」+「ジュラシック・ワールド」のセンに来ている印象。いっそ、キングシーサーを復活させて沖縄ネタにしてはどうか?それは日本側の製作でもいいけど。なんてことは、前にも書いた事があったかな?
2024年04月26日
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沖縄でようやく公開、桜坂劇場で「シャクラ」を。ドニー・イェンの製作・監督・主演。原作は、あの金庸の「天龍八部」だ。昨日のジミーさんとは打って変わって(失礼)、ドニーの本物の技が堪能出来るかと思いきや・・・ドニー扮する喬峯、のっけからハイパーなアクションを展開。でも、いつものガチなカンフーではなく、CGやワイヤーワークも使いまくり、「マトリックス」みたいにハンドパワー(ではないのだけど)だけで、空間をぶっ飛ばすような必殺技を繰り出す。今年になって、ようやく金庸の「射鵰英雄伝」を読み終えたけど、映像化作品はまだ見た事がない。まあ、映像化すれば、こういう具合なのだろうという感じは掴める。次々と陰謀に巻き込まれ追われる身となる喬峯、ただ一人信じてくれた阿宗と心を通わす。その阿宗は、段正淳の娘で、その段正淳こそが喬峯を陥れた黒幕?この運命がもたらす悲劇、なるほど、これぞ金庸ドラマならぬ小説の世界だな。色々何でこうなるの?という展開はあれど、これはもう小説でそうだからとしか言いようがないのは、「射鵰英雄伝」を読んだ今ならよくわかる。ホント読んでおいてよかったというか、やっぱり、金庸の小説は読んでおかねばならぬものなのだと痛感。そして、金庸の小説世界ならではといえば、漢民族中心主義ではないことだ。主人公・喬峯は契丹人であることで漢人からあらぬ疑いをかけられるのだけど、彼は英雄にふさわしい気概に溢れる。その喬峯のライバルである慕容復は鮮卑だったり、それぞれ複雑な民族由来の主人公たちが対等に活躍する。映画にもそこらはしっかり反映されている。個人的によかったのは、全編、広東語セリフであること。多分、ドニーは普通話は話せないのだろう。必然、周りもみな広東語で話すのだけど、この映画の出演者は大陸系が多いみたいだから吹替されている人もいたかと思う。色々謎を含みながら結末を迎えるのだけど、最後に契丹人である喬峯の実父が登場、更に、慕容復の父も。彼らの時代に遡った映画としての続編があるかのような思わせぶりな終わり方。まあ、ヒットしたのなら、ドニーは更なる「天龍八部」の映像化を目指すのだろうな。これもさんざドラマ化されているようだけど、特定のキャラをフィーチャーしてのスピンオフは、金庸小説はいくらでも可能だろう。やっぱり、「天龍八部」も読まないといかんかなあ・・・
2024年04月25日
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録画ストックの中からCSザ・シネマで放送された「片腕ドラゴン」'72を。続編は見ているけれど、こちらは初見。ジミー・ウォングの片腕ものは1967年の「片腕必殺剣」が最初で、以後、10年近く片腕ネタをやっていたということになる。とりわけ、「片腕カンフー対空とぶギロチン」'75はカルト映画として名高い?が、こちらの1作目もカルト要素満載だ。オープニングテーマ、もろ、「黒いジャガー」じゃないか。「ギロチン」では、クラウトロックを使いまくりだったけど、こっちも無許可使用だったのだろうな。とまれ、見どころは、「ギロチン」にも受け継がれる、アジア各国の格闘技自慢勢揃いだ。つっても、勘違いものの、なんちゃってレベルばかりではあるのだけど。韓国のテコンドー、タイのムエタイはともかく、チベットのラマ僧の気功拳は本当にあるの?インドはヨガの達人、どう格闘技に繋がるのか。で、さすがに一番強い扱いなのは沖縄空手なのだ。てか、一番の悪役が“日本”ってことなのだろう。師範の二谷太郎ってのは牙を生やした怪物のような容貌だ。この二谷がジミーさんの片腕をもぎ取るのだ。あんなスパッと切れるのかいとか突っ込むのは、まあここでは無意味だ。道場の仲間たちを皆殺しにされたジミーさん、残された片腕を最強の拳にするために火の中に腕を突っ込んで、全ての神経を焼き切る。真っ黒になった片腕は、秘薬によって無敵の拳となる。そして、最後の決闘、敵の爆薬攻撃も受けながらも次々と各国の強者を倒し、二谷太郎には片腕切断返しを見舞う。しかし、哀愁のヒーロー、ジミーさんは勝利の喜びも見せず去っていく・・・正直、ジミーさんのカンフーは、後進たちに比すると、全然本格的ではないのだけど、座頭市と同様のハンディ技に長けるという点で、一つの芸になっているのだ。その座頭市ともジミーさんは片腕で対決しているわけだけど、幻になっているというジミーさん勝利の香港版をいつか見てみたいものだなあ。香港の名誉のためにも復刻させてほしいものだ。
2024年04月24日
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先週見た「新日本風土記」からの焼肉続きだけど、これもBSで放送の「クールジャパン〜発掘かっこいいニッポン」の金曜夕方の放送を録画視聴。この番組は日曜の18時台に放送されていたはずなので、あまり見る機会はなかったけど、エピソードによっては面白い回もあった。タイトルは何だかだけど、割と硬骨漢と認識している鴻上尚史の司会だから、決して、ネトウヨが喜ぶ単純日本ヨイショ番組ではないのだろうと。で、お題は“おいしい焼肉”だ。焼肉といえば韓国だろうと思うが、今や、日本の焼肉が本場を凌ぐ勢いで、海外、外国人にも受けているという。韓国へ行ってみて、単純に焼肉といっても、牛のカルビに鶏のタッカルビ、豚肉のサムギョプサル、プルコギ等、細かく分かれて専門店で扱ってることを知った。何でもある日本特有の焼肉は、“トーキョーヤキニク”と称されているのだと。しかし、その何でもある、独自の進化を遂げた日本の焼肉が、人気になっているのだという。各国出身の日本在住者をスタジオに招いてコメントを求める番組、韓国出身者も、この色々な肉を一つの店で選んで食べられることが日本の焼肉の優位性であると。しかし、焼肉店が繁盛の一方で、競争が激しく閉店する店も多いのだとか。そのために各店は生き残りのために個性的なメニューに精を出す。それがニンニク増しだったり一人焼肉だったり。一人焼肉は大阪とか川崎ではお馴染みだったけど、今は都心部の店で外国人にも好評なのだとか。タッチパネルでの注文は煩わしくないしね。日本一の焼肉の町が長野県の飯田市とは意外だった。「新日本風土記」でも長野が出てきたっけかな。地域毎に独自の焼肉文化があるのは日本ならではだと。日本はあまり肉食の文化だと思っていなかったけど印象が変わったな。やっぱり、焼肉食べたいねえ、腹いっぱい。この番組、案外面白いなと思ったけど、改変後は不定期の放送になるよう。20年近く続いている番組にも拘らずだ。何だかこういうのが増えるね、少し残念かも。
2024年04月23日
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昨年9月に劇場で観たばかりの「パターン」が、CSムービープラスの、今月の“ハマる!インド映画”枠で放送。劇場では勿論、字幕版で観たのだけど、今回は吹替版での放送というのがミソだった。作られていたんだねえ、しかし、字幕版でもいずれやるのかな?とまれ、昨年のベストワン級1作だから、間を空けぬ再見でも楽しめた。敵役であるジョン・エイブラハムは登場の度に、“ララララ〜ラ”というテーマ曲が流れる。いきなりスペインでのロケで、シャアルク・カーンとディーピカー・パードゥコーンの、初対面とは思えぬ濃厚な踊りのミュージカル。もうお約束のボリウッドでたまりませんね。ドバイやロシア、パリも舞台になり、トルコでも撮影したそう。氷上のチェイスはバイカル湖?って風景だけ撮ってCG合成したんじゃないの?シャアルクがディーピカーの裏切りにあってロシアに囚われるまでが前半。そのロシアからの脱出にひと役買うのが、タイガー=サルマン・カーンである。「タイガー」は未見なのだけど、“スパイ・ユニヴァース”というのは本作からの後付けらしい。「タイガー」はすでに3作目が間も無く日本でも公開のようだけど、前2作がGW中にBSで放送されるそうなので楽しみ。今思えば、敵役が奪おうとするのが新型の天然痘のウィルスという、やはり、コロナ禍を意識した設定。インドとパキスタンの対立を描きながらも、敵役は、愛国心は持たない純粋なテロリストとして描いていて、政治には深く踏み込んでいかないところも、娯楽映画としては絶妙の持ち味。まあ、前回観た時に書いたようにCGや描写も他言語のインド映画と違って抑制が効いていたかどうかは、ちょっと微妙だったけど。この映画も派手は派手。でも、とにかく、シャアルク主演の王道ボリウッド映画が改めて存在感を示したのは、何よりめでたいと思う。というわけで、「タイガー」は、しっかり録画して楽しもう。で、3作目の沖縄での上映は・・・やっぱり予定なしかい(溜息)。
2024年04月22日
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先週来、アパートの階下のおばあの猫が“家出”して戻って来ないという話は聞いていた。おばあが飼っている姉弟猫の弟の方、口内炎の持病があって、いつも舌をぺろっと出した状態でよだれを垂らしたりするので、“だらー”という名前。口内炎は薬で痛みは緩和されるものの、一生治らないのだそうだ。その薬を、だらーがなかなか飲んでくれないそう。餌やらちゅーるに混ぜて食べさせようとすると、餌やちゅーるそのものを食べなくなってしまうという。そういえば折悪く年末年始、おばあが緊急で入院することになって、猫たちが数日部屋に入れない状態になったことがあった。姉の“みーみー”は、半分野良みたいな猫なので、餌を食べる時だけおばあの部屋に戻ってくるけど、弟のだらーの方は、比較的おとなしいインドアの猫という印象があったので可哀そうに思ったのだが。最近、薬をめぐっておばあに怒られたりすると、時折、僕の部屋にやってくるようになった。気づかぬうちに部屋に入っていたことも数度。でも、お供え用に買ってある、ちゅーるとかを供してやっても食べやしないし、僕の部屋に来る目的が不明なのだった。これも拗ねて家出の前兆だったのか。だらーが数日部屋に戻って来ないという。僕が何気にアパートの前の駐車場あたりを眺めていたら、近くにある介護施設の建物の草地のところに入っていくのが見えたので、それをおばあに告げ、見に行ってみると、草の中にうずくまって寝ている。何せ、餌はもう1週間以上食べておらず水しか飲んでないそうなので力が入らないみたいだ。おばあが呼びかけると、エアコンの室外機の上に飛び乗ろうとするが、こけてしまう。弱ってきているようで、これはまずいなと。ということで捕獲作戦に乗り出すことになったが、肝心のおばあは、階段登るのも息が切れてしまうような有様で、捕獲の手助けは全く期待できない。僕が草っ原の植え込み部分に降りて猫を掴むが、想像以上に暴れて抵抗されたもんだから、手を離してしまった。何だよ、元気あるじゃん!アパートの隣の空き家に入り込んでしまって出て来ないので、これは戻ってくるかどうか少し様子を見ようということになった。少し近くには来たわけだからね。その日は結局、おばあの部屋の手前までは戻ってきた。で、部屋のドアが閉まったので、どうにか確保できたのだろうと。ところが、しばらくして、また逃げられちまったらしい、やれやれ。だらーは、よっぽど薬が嫌らしい。コザ泊まりから部屋に戻ったが、未だにだらーは戻らず、また草っ原の中に隠れてしまったらしい。何せ、猫が隠れるには絶好みたいな場所なのだ。一度捕まえようとしたもんだから、見えるところにいても、僕が近づくと草がぼーぼーの奥の方に入ってしまう。そうなると、人間が入っていくのが難しい。大体、今日は暑いし、草っ原には虫もいるし。100均で虫取り網を買ってきたけど、二人いないと捕まえるのは難しそうだ。一人が追い立てて一人が捕まえると。何せ、おばあには無理なので助っ人が必要だ。そもそも、おばあは、猫を飼うどころか、アパートでの一人暮らしがもう無理だろうって段階に来てる感じなのだから。猫との攻防戦はまだ続きそうだ。明日からは雨が続くらしいし、これ一体どうなるやら・・・力尽きた猫が草の中から発見なんてことにならなければいいが。しかし、こんな事例に遭遇して、つくづく、自分が飼っていた猫は本当にいい子だったよなあと改めて思い起こすのだった・・・
2024年04月21日
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朝いち、シネマパレットで「モンタレー・ポップ」。1967年のモンタレー・ポップ・フェスティバルといえば、あのジミ・ヘンドリクスがギター燃やしたやつでしょ?そのフェスを音楽ドキュメンタリーではお馴染みのD・A・ペネベイカーが記録した映画は、日本初公開って、そうだったの?何かで見たことなかったっけな。ジミヘンとオーティス・レディングという不思議な組み合わせの映像ソフトは発売されていて、昔見た記憶がある。で、ザ・フーも相当に派手に楽器をぶっ壊したけれど、その後でジミヘンが例のパフォーマンスで、ザ・フーが霞んでしまったとか、そんな話を聞いたような映像で見たような、でも、映画版は初公開ってことなんだね。ステージのセッティングの様子で、バックにスコット・マッケンジーの“花のサンフランシスコ”が延々流れる。それもそのはず、この曲はこのフェスのために書かれた曲だったのだそうな。ようやく始まるステージの模様、まずはママス&パパスなのだけど、これもそのはず、ジョン・フィリップスがフェスの主催者なのだった。ヒッピー、フラワー・ムーブメント華やかなりし頃のフェス。考えてみればウッドストックに先駆けること2年前だったんだね。日にちや登場順はランダムのよう。この手の映像では珍しい印象のサイモン&ガーファンクルは、“57番街橋の歌”を穏やかに演奏。この頃のアメリカの観客は、結構大人しく聞いてるじゃないか。ヒュー・マセケラの尖ったパフォーマンスも聞かれ、オーティスも含め、意欲的なラインナップが組まれている印象。グレース・スリックをフィーチャーしたジェファソン・エアプレーン、そして、ジャニス・ジョプリンをフィーチャーしたビッグ・ブラザー&ホールディング・カンパニーは、まさに、この時代を代表するもの。正直、ジャニスの歌唱法そのものは、あまり評価しないのだけど、この絶叫は尋常じゃないテンションだった。でもってザ・フー。盛大に暴れまくったわけだけど・・・出演日は、彼らの後、ジミヘンの前にグレイトフル・デッドも出たよう、映像は登場しないけど。オーティス、しっかり、バックをブッカー・T&MGズが固めてる。今更だけど、キヨシローの”愛しあってるかい?”はオーティスを引き継いだものだったんだね。ロックな観客の間でもオーティスの熱唱は大ウケ。案外、懐の広さを感じさせる時代だったのだ。ジミヘンは、単にギターの可能性を追求したというのにとどまらず、改めてパフォーマーとしての革新性も印象付けられた。やっぱり、プリンスのステージングなんか相当影響受けてるよね。ライターのオイルで火を放つ場面、一体何が起こっているんだという観客の驚愕の表情も記録されている。この時代、何気にミュージシャンたちが、観客の混じってフェスの色々なところにいるのもいい。ブライアン・ジョーンズらしき顔も見えたし、客席でステージのパフォーマンスを堪能している様子も多々。とりわけ、最後に延々映されるラヴィ・シャンカールの圧巻のパフォーマンスを、ミュージシャンたちも観客と共に体験し拍手歓声を送っていた様子が印象に残った。観客たちの顔、顔、顔。そして、ヒッピーの時代ならではののびやかさ。セックス&ドラッグ的な要素は意図的に排されていたにかも知れないけれど、後のウッドストック等に比べれば、まだのんびりした感じのフェスの風景は、革命前夜の穏やかさだったであろうか。確か3枚組のDVDを持ってたはずなので、家に帰った時にチェック、見てみるとしよう。
2024年04月20日
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当初は久々に見物予定であった、第70回全日本チンドンコンクール、結局、今年も配信映像で確認することになった。以前は、奇特な方がユーチューブに上げてくれた映像を見ていたけれど、一昨年あたりからか、コンクールの公式チャンネルが開設されていて、そこで一通りの模様が見られるのは誠にありがたい。全部で10時間くらいの映像が上がっているのだけど、まずは1日目の予選の半分を視聴する。富山県民会館でのオープニングセレモニー、司会は若い女性一人でおや?富山市長の挨拶で一般公募で決まった公式ロゴが公開される。巻頭ご挨拶はちんどん芸能者の親方・久ちゃんだ。ちんどん通信社の林幸次郎社長の口上の後、合奏は“お祭りマンボ”。そして、出場チームが紹介されつつ、そのままパレードが始まる。映像の方は素人チンドンコンクールが続き、過去のアーカイヴ映像なども。それらも余裕があれば、いずれ見るとして、早速、予選の方を視聴。こちらでは、ちゃんと司会に三遊亭良楽師匠と、昨年に続く、ベテランの地元アナ大友夕可里さんが登場。優勝旗返還と宣誓はかわち家の河内隆太郎親方だ。そして、再び林社長の音頭で、開幕を告げる大合奏は“東京ブギウギ”。珍しいヴォーカルヴァージョンで、歌うはドラマ「ブギウギ」にもかなり出ていたという華乃家ケイさん(申し訳ないが朝ドラは全然見てない)と、チンドンさかえやの大高しげみさん。ケイさんの歌声は20代みたいなフレッシュさの一方、大高さんは国立音大出の本格派のよう。やっぱり、外せない”竹に雀”で退場。予選Aブロック、トップがチンドン好井+さかえや+X。好井さんとさかえや大高さんは、共にチンドンよしの所属で修行の後、コンクールには芸能社メンバーとして参加も数回。Xことフラフープのたかちゃんを加えた3人は、20年前に参加時と同じ顔ぶれとのこと。息の合ったパフォーマンスでしょっぱなを飾る好演を見せた。ビー玉本舗の親方は出演者中最年長になったと仰っていたけど、それ前からじゃないの?名古屋のべんてんやさんは、うっしーと呼ばれるメンバーが不在でゴロスは別の方が担当。牛岳温泉なんてとこがあるんだね。鶴丸は、65歳を迎えてもお茶目な小林信之介さん、本当に腰に来た?同門の玉の助、昨年、ジャージ川口さんがメタメタになってしまった反動か、山中真理子さんも交えた演奏とタマさんの歌のみのシンプルなパフォーマンス。去年もチンドン芸能社は夫婦で同じブロックだったのでは?久ちゃんと美香チームが、よりによって続けての登場。若手メンバーを従えた久ちゃんは巨大幕で勝負。続く、美香チームも顔ぶれが変わり、パーカッショニストのちはやさんに代わりおっきな男性メンバーが。ちょっと、かわち家風?「ゴジラ」のテーマで“アプリ、アプリ・・・”。最後の幕が片方こけてしまったけど、そういう細かいことは気にならない、いつもながらの快演。美香と鶴丸の勝ち抜きは納得。美香さん指摘の通り、今回は少し採点辛め?Bブロックの最初は遊舞台。恒例のポコポコで“歓喜の歌”だ。ちんどん月島宣伝社は、ユウコねえさんがゴロス担当。今、ちんどん屋として活動する余裕はあるのだろうか?そのためかどうか口上もメンバーに任せる形だった。政丸の北日本新聞社、”ウエブンウエブン”は、以前、菊乃家さんでもやってたネタだなあ。今回も岩渕理緒さんがクラリネットで参加、オーソドックスなパフォーマンス。おおまるラッパ社、またメンバーが変わった?でも、アダチ宣伝社譲りの?面白い替え歌で卒なく見せる。昨年に続くチンドン芸能社の若手チーム梨乃は、“ラバンバ”で大和百貨店を宣伝。こちらも美香さん譲りの軽快かつ緻密なパフォーマンスでダダダダダと。こんぺい党はいつもの親子トリオ、電飾やら恐竜やら駆使して、この人たちはいつも悪くないのだけど、なかなか本戦には行けないのだよねえ。しかし、サム&デイヴ好きだよねえ。チンドンあづまやは、正式名称は、アズ“新しいチンドンのリーダーズ”と続く。ゴロスがますの寿司形なのは面白かった。しかも獅子舞のままゴロス演奏・・・芸能社・梨乃とおおまるラッパ社の勝ち抜きで、政丸が予選落ちかあ。予選の続きは、また後日。勿論、結果は知ってるのだけどね・・・当然、その二につづく・・・
2024年04月19日
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さて、ぼちぼちまたHDに溜まった録画ストックを見ないことには。ということで、今月1日に命日から21年目を迎えたレスリー・チャン、ラジオ番組の特集もあったけれど、CSザ・シネマでは、「覇王別姫」に次いで、チェン・カイコー監督と組んだ「花の影」'96の放送が。多分、未見だよねということで録画視聴。コン・リーとの再共演で、今回は恋愛関係の役どころだ。前半はヤケに細かく年代が飛び、もどかしさがある。クリストファー・ドイルのキャメラ、流麗ながら、レストアはされてない版のようで、「覇王別姫」のような美しさではない。それとストーリーの肝心の部分が少しわかりにくいのも難点だ。幼馴染であるレスリーとの再会に、箱入娘状態のコン・リーが次第に惹かれていく。娘ではなく“女”でないと魅力がないということで、弟筋にあたるダンウー(リン・チェンホワ)を練習台にして女を磨こうとする辺りはすごい。とことん純で忠実に見えた、このダンウーが実は最も強かで・・・という展開なのだが。レスリー、本来の目的は、後継がアヘン中毒のパン家の財産を乗っ取ることだった。姉が嫁ぎ、幼馴染であるコン・リーが家長となった家で、レスリーは下男のような存在だった。姉による近親相○?が彼の人生を狂わせたってことなのか。そして、そもそも後継だったコン・リーの兄に毒を持ったのがダンウーだったってことか。そして、ついにはコン・リーにまで・・・レスリーは天香里の人妻を本気で愛していたようだ。その裏切りの様子を、組織がコン・リーに見せつけるという描写は、ちょっと不自然な印象。この、魔都・上海での光景がダンウーを覚醒させたが如し、曰く、“ここでは男と女が戦っている”と。恋愛で傷つくものは敗者、そして、自らの感情はかなぐり捨てて野心に目覚めるということか。役者陣の演技や、撮影、造形等は一級品なのだけど、お話のわかりづらさやカタルシスの無さ故に、「覇王別姫」ほどの評価を得られなかったと思しい。原題は“風月”なのだけど、そのタイトルは裏腹の、心地良さは、あまり感じられない1作なのだった。
2024年04月18日
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気がつけばGWのシンガポール行きが、後2週間足らずだ。ただ、元々物価の高いSGなのに加え、昨日今日はえらい事態になっていて、その不安はますます募るのだけど・・・ひんすーなくせに今年2度目の海外旅行となる。更に、いつぞやも書いたタイ・バンコク行きも早いうちに実現させたい。加えて、一度は消えた上海行きもここに来てまた・・・最近は航空会社のセールにばかり目が止まるのだけど、今日から春秋航空もセール開始ってことでサイトを見てみる。那覇=上海直行便、日を選べば、チケットは片道2,000円とか!?まあ、香港と同様、これに燃料サーチャージだの空港使用税が加わって、結局、20,000円くらいになるのだけど、2万は、まあ安いわな。上海も香港同様に銀行口座を畳みたいという目的はある。ただ、香港と違って、上海の方は預金金額が10万円程度のはず(詳細が今は確認できない)。その口座を解約するために運賃含め、滞在費を4〜5万円かけるのも何だからなあというのは、前にも書いたと思う。香港は、目的があってもなくても再訪してみたかったけど、上海は、僕の印象ではビジネス都市であって、香港ほど面白い場所ではなかったと思う。何かまた更に別の目的があれば、だけど。例えば、先日来日したジェイ・チョウ(2007年に上海を訪れた際にライヴ見ようとして未遂に終わってる)とか、或いはフェイ・ウォン(今も活動しているのか?)といった人たちの公演が見られるなんてのがあれば、これは行ってみたいとも思える。なので、まずはそういうのを探してみて、もし運賃が安いところであればとかいう可能性は検討してみるかと。尤も、コンサートのチケット代が今日日は2万円台とかがザラなので、本末転倒になる可能性もあるけれど。今月、運航が始まった那覇=バンコクの直行便に関しては、エアアジア、ちっとも安くなくて9月とかでみると5万円超だ。むしろ、近い日取りの方がいくらか安いところもある。こちらもいずれセールとかで、往復2、3万円なんてのが出れば即予約したいけれど、しばし、様子見。バンコクに行けない限り、沖縄を離れられない?さすがに成田から行くよりは安くなるのではないかと期待しているのだけど。しかしまあ、昨日今日の円安は、もうちょっとした通貨危機と言っても過言ではないレベルだ。セブ島の物価が安くない気がしたのも、結局、円がダメに成り過ぎている故で、それではシンガポールは勿論、タイに行っても物価の安さは感じられないのかも知れない。常日頃から円ではなくドルや外貨を持ってればいいわけだけど、ドルを買うタイミングを逸してしまった。また年末くらいには、少し円が戻すかどうか・・・そんなわけで、このところ仕事が暇なのも相待って、航空運賃の比較サイトばかり見ている。沖縄にいる間に直行便で色々行ってみたいし、そうしないと沖縄生活も終わらせられない。日本が更に沈まないうちに、個人的には手を打たないことには・・・
2024年04月17日
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昨年、久々に辺野古を訪れた際、社交街で店の工事が進められている光景が見られた。ちょっとレトロなテーマパークのような趣で、地域活性の試みなのかなと思ったが、実は映画のセットを作っていたということだった。その映画とは、直木賞を受賞した「宝島」'18(真藤順丈著 講談社刊)の映画化だそうだ。沖縄を舞台にした小説ということで話題になったっけ。受賞当時は図書館も予約待ちいっぱいだったけど、今は余裕で借りれるので、これを機に読んでみるとす。文庫は上下巻2冊だが、2週間で読み終わらず延長しようとしたところ、下巻は予約が入ってしまって延長できず、代わりにハードカバーを借りた。こちらは単巻で540頁ほど。ようやく読み終えたがつまらなかったわけではない。むしろ、大いに面白く読んだ(以下、ネタバレあり)。復帰前のアメリカー世のコザが舞台。戦果アギヤーで暮らしていたにせたーたちの青春物語だ。おそらく佐野眞一のルポルタージュに影響を受けたと思しい内容。瀬長亀次郎、高等弁務官キャラウェイ、旭琉会の又吉世喜ら実在の人物も登場し、物語に巧みに絡ませている。登場人物たちのセリフはウチナーグチのルビがふられ、“ひんぎれー”といった会話のやり取りに不自然さはない。アメリカ支配下の理不尽さ、ウチナーンチュの苦難にもページと描写が割かれているし、かなり取材を積み重ねた上で書かれているのが窺える。“キャラウェイ暗殺計画”は創作だろうけれど、さもありなん。本書の読ませどころでもある。そして、クライマックスはコザ暴動だ。ここで、登場人物たちが探し求めてやまなかった戦果アギヤーの英雄“オンちゃん”のその後がついに明かされる。なるほど、これは映画化するにはうってつけの題材とは言える。沖縄の歴史や背景を取り込みながら、青春ドラマとして、またミステリーとしても大いに読ませる内容だ。ただ、結末については、僕は些か期待はずれというか、もうひとひねり欲しかった気もする。いわば殉教者のような存在となったオンちゃんだが、英雄的存在が、敢えて多くの命が失われたガマで骨になるという結末に意味を込めてはいたのだと思うけれど。青春ドラマとしてはカタルシスのない結末だし、ミステリーとしても物足りなさを覚える。映画化に際しては、この結末に手を加えてもいいのではないかと思える。一方、役者や脚本によっては、これまでも多々あった陳腐な沖縄映画になりかねない恐れもある。セリフをどうするかも課題だろう、”さ〜さ〜”みたいに中途半端にウチナーグチを混ぜるか、ヤマトグチにしてしまうのか。辺野古のセットはどこで使われるのだろうか、まさかコザの場面として?ゲート通りなんかは今も昔の面影を残しているから、そのまま行けそうな気もするが。まあ、「ミラクルシティコザ」みたいなお粗末な事に成りかねない危険はあるが。直木賞受賞作だから、エンタテイメントとして面白く読めるわけだけど、沖縄の時代背景はしっかりと描かれているので、ウチナーンチュの共感も得られる内容だと思う。映画化に関しては、正直、期待半分不安半分というところだけど、注視して待ってはいようと思う。
2024年04月16日
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BS「新日本風土記」で1月23日に放送された回を今更録画視聴。お題は“焼き肉”だ。いいエピソードが多かった。まずは信州、“肉の桃源郷”。何かめでたいことがあると焼肉、通称、山肉、それは兎、鹿、猪だ。ジビエなぞという気取った呼称も無い時代から山の獣の肉を食べてきた。やっぱり、獣の餌はどんぐりなんだな。あの、熊による被害もどんぐり不足が原因だったそうだけど、獣を満足させる人工どんぐりみたいなのを開発すべきと思う。ともあれ、日本にもこんな野趣溢れる世界があるんだね。イ・ジョンミという在日朝鮮人のシンガーの唄、聞いたことあったかな。家族は苦難の歴史を歩み、男系社会で育った三女、立石の実家に集う時は、やはり、焼肉。父への複雑な思いを抱えながらも、“京成線”の歌で故郷を偲ぶ。愛知県豊田市の保見団地はブラジル人のメッカ。在日ブラジル人一家の部屋には、肉専用の冷蔵庫もあって常に20kgを確保しているという。トヨタの工場勤務だから収入はまずまずなのかな。ブラジル人、肉無くしては生きていけない感じだ、エヴリデイ・シュラスコかい。気仙沼ホルモンは、さすがに魚を食べ飽きた漁師たちが肉を食べ始めたのがきっかけだそう。震災で被害を受けたエリアながら、ホルモンは復興に一役買っているようだ。一方、大阪市内唯一の養豚場は、あちこちの高級残飯を集めてとっておきの豚を育てる。手塩にかけた豚を売った後の昼飯は、勿論、自身で育てた豚の焼肉、80代にして健在の活力の元か。昨シーズンの、Bリーグ・チャンピオンシップの試合に勝利した琉球ゴールデンキングス、試合後のヒーローインタビューで、アレン・ダーラムが開口一番、“ヤキニク〜!!”。勝利のご褒美は焼肉だったようだ。それ以来、焼肉に取り憑かれている。家族でもいればだけど、一人ではなかなか。年末に家でホットプレートで一人焼肉したけど、煙と臭いで大変だった。やっぱり、店で食べたいよな〜、自分で焼きながら肉を思いっきり!
2024年04月15日
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昨晩のNHKFM「ジャズ・トゥナイト」、前半は“マンシーニとジャズ”の特集だ。ヘンリー・マンシーニねえ、元々ジャズ畑の人だから、こういう特集はありだね。出世作にあたるのだろうか、まずは「ピーター・ガン」のテーマ。ドラマそのものは見たことがないのだけれど、ジャズ好きの私立探偵が主人公で、ブレイク・エドワーズの製作・監督。マンシーニとエドワーズの付き合いはここから始まったわけだ。このサントラはマンシーニのジャズの宝庫で、後に自らのオーケストラを率いた際にもマンシーニは多くの曲を取り上げていた。で、やはりマンシーニといえば映画音楽。代表曲の「酒とバラの日々」、「いつも二人で」、「ピンクパンサー」、「シャレード」からのナンバーも。特集の最後の“ムーンリヴァー”は、アート・ブレイキーの演奏で。マンシーニのナンバーを取り上げたジャズ・ミュージシャンの演奏はキリがないくらいにのぼるだろう。そして、今日、再びNHK FMのジャズ番組「狭間美帆のジャズ・ヴォヤージュ」、この番組毎週放送だった?わざわざNYからやってるそうだ。50分、まあ、さほどマニアックではない選曲だけど、こちらもヘンリー・マンシーニ・トリビュートだ。そうか、生誕100年だったんだね。マンシーニ、亡くなったのが94年で、まだ70歳だった。あれだけ名曲を手掛けた人だけど、晩年は、らしくない「スペースヴァンパイア」を担当したり、1984年のロサンジェルス・オリンピックでは、「ピーター・ガン」でピアノを弾いていた後輩のジョン・ウィリアムスがファンファーレを手がけ、マンシーニは、確か前夜祭だかのファンファーレ担当だった。ウィリアムスの後塵を拝した形で、本人も複雑なものがあったかも知れない。とまれ、こちらの番組の方も、「ピーター・ガン」、「ピンクパンサー」、「シャレード」らを取り上げた他、アレンジ畑の狭間の選曲らしく、なかなかユニークな、マンシーニ・オーケストラ版の“グリーン・オニオンズ”とか、クインシー・ジョーンズ版の“子象の行進”なども。「酒とバラの日々」はデクスター・ゴードンの演奏。最後の、“ムーンリヴァー”は、アリサ・フランクリンの歌唱で。初めて聴いたけど、これが、なかなかかっこよかった。選曲の被りもあったけど、二人の気鋭のジャズ系ミュージシャンが、それぞれの番組でマンシーニを取り上げたのは面白かった。マンシーニのサントラ盤を聞くと、メインテーマ以外でもジャズナンバーとして興味深いものもあるからね。映画音楽の作曲家というだけでなく、ジャズの人として、大いにマンシーニの再評価がなされて然るべきと思った。
2024年04月14日
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BSテレ東の松竹映画看板シリーズの無限ループ放送、「男はつらいよ」が終わって、何度かの「釣りバカ日誌」放送がまたまたスタート。前々回の放送の際に一通り見たのだけど、実はシリーズ1作目だけ見逃していたのだ。ということで、「釣りバカ日誌」'88を楽しみにリアルタイム視聴。見てはいるのだ、かなり昔に。実は以前は、シリーズで見ていたのは、この1作目だけだった。その後ようやくシリーズをコンプリートしたのだけど、その際に見逃したので、改めて見たかったのだ。このシリーズ、質的には、後の本木克英や朝原雄三監督担当の方が上という印象ではあるけれど、この栗山富夫監督による1作目も案外面白かった。まあ、ハマちゃんの西田敏行が、まま若く、かつ、みちこさんの石田えりがハツラツとしている。だから二人のイチャイチャも嫌味なく見ていられる。一方、この時点ではキャラがまだ確立されてない印象のスーさん、三國連太郎、初の海釣りにニッカボッカー姿で現れる。あのコーディネートは三國自身のチョイスだったのでは?しかし、時代とはいえ、みな、よくタバコ吸ってるよね。三國は実際喫煙者で、火を求められたことがある(汗)のだけど、鈴木建設の社員たちも職場でスパスパ、戸川純は課長の谷啓に喫煙を咎められたりする。その谷啓は、山瀬まみに“こんな鶏ガラ女”のセクハラ発言、南城市の市長を思い起こさせたなあ。品川の釣船屋は、中本賢(この時はアパッチけん)の親父役の三代目江戸家猫八がまだ健在だった。その釣船屋の事務担当に、みちこさんがスーさんを推薦というのは笑えた。スーさんが実は社長であることを最初に知るのもみちこさん。傍から見たら社長の愛人に見えそうなみちこさん、実はスーさんにも、少しその気がという感じもあって、これが監督が「スペシャル」を手がけた森崎東だったら、もっと突っ込んで描いていたかも。とまれ、この1作目では、まだハマちゃんの裸踊りはなかったんだね。“合体”は3回ほどあったけど、パターンが確立されるのは、もう少し後だったかな。何せ、最後は、ハマちゃんは再び四国支社に転勤になる。2作目はどうだったかね?と、もう忘れていて、こうなると、こっちもループ放送にまたつきあうか?いや〜・・・
2024年04月13日
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というわけで、放送時間が繰り上がった「ドキュメント72時間」、ネタは、“大阪 24時間の格安スーパー”って、そりゃあ、玉出だろ!まさに、スーパー玉出であった。玉出というと西成周辺のイメージだけど、天神橋にもあるんだね。何でもかんでも物価が上がって、たまったもんじゃない今日日、まさに玉出は救いの神、希望の主である。沖縄にもユニオンがあるけれど、玉出の方が安い、更に言うと、大阪の方が物価安いような気がするのだけど。それも玉出の存在故だね。僕の玉出の利用というと、大体、西成の宿に泊まった時に夜中に安くなった惣菜を買いに行くというところで、生活利用はないのだけど、あそこは案外品揃えが豊富で、日々の普通の買い物にも大変重宝するようだ。でも、何たってあそこは夜中の惣菜半額タイムだね。行列が出来て、みなが半額シールが貼られるなり買い求めていく。デッドストックを無くすことで経費節減で商品を安価に提供。あとまあ、人件費も抑えてはいるんだろうけど。今でこそコンビニやファストフード店で、かなり年寄りのじいさんばあさんがレジ打ってる時あるけど、玉出は昔からそうだったな。ま、働く方は大変だろうが。80代の独居老人?訳あって年金がもらえない60代後半、70代の障害がある介護福祉士、みな、玉出のお陰で生き永らえることができる。豪快に笑う80代(には見えない)のおばちゃんも、玉出の品揃えに満足げだ。年金だけでは食べていけない70代、ジムの掃除をやってるそうだけど、独り身の自由をささやかに謳歌しているそう。大阪らしい庶民の暮らしは、まさに玉出の客層を見るとつぶさにわかるのだ。一昨日書いた通り、大阪には4年ぶりに行くことになったけど、さすがに玉出に寄る暇はなさそうだ。「ドキュメント」、先週放送の“国道4号線 ドライブインは眠らない”も録画で見たけど、これもとてもよかった。風呂付きの大衆食堂なんて、サイコーだね。寒〜い福島だから、まず行く機会はないだろうけれど・・・今年に入ってからの「ドキュメント」、ヒットが多いね。
2024年04月12日
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一昨日も少し書いたけど、4月はテレビ、ラジオも番組改編の時期だ。幸い、ラジオの方はいつも聴いている番組の終了等はなし、変わらぬ状況だ。一方テレビは、「ブラタモリ」が終わったくらいかな。見ている番組というと、どうもNが主なんだけど・・・火曜のBS「世界ふれあい街歩き」が20時から19時になったのは一昨日書いた通り。その後の「新日本風土記」も20時に繰り上がるが、この番組はトピックによって見たり見なかったりなので、そこはあまり影響がない。一方、木曜は、地上波の「サラメシ」が20時台と遅くなった。「トリセツショー」とかいうのが繰り上がったけど、あの番組続くんだね、誰が見てんの?7時台は、大体、食べ物系の番組を主に録画で見ながらビール&つまみ(一年300日くらいは枝豆)の時間だ。「孤独のグルメ」、「新居酒屋百選」、「アゲアゲめし」等の録画ストックを見ている。「グルメ」なんかは肝心の食べる場面になる前に、つまみを食べ終えてしまうのが常だけど。「サラメシ」はリアルタイムに見ながらだったけど、20時台になってしまうと、さすがにそこまでに腹が減るから夕食取りながらということに。いや、それでも遅いな、結局、今日は番組の前に食べ終わってしまう。よりによって改編2週目にして再放送だったし。結局、今後は「サラメシ」も録画して、つまみタイムに見る方が良さげだ。先に上げた番組の中では、「新居酒屋百選」が日曜の21時という時間になったので、これは録画必至。居酒屋系でも「吉田類の酒場放浪記」は月曜の21時が不動で、その時間は夕食後のお茶を飲んでいたりする。あと、月曜は休肝日の場合もあるからね、飲みながら見ることは、まずないな。「おんな酒場放浪記」は金曜23時の放送だが、この居酒屋系は、初回だけ新撮で、後は再放送というパターンなので、ながら見、この日記書きながら見ていたりする(笑)。その「おんな酒場」の後の0時放送だった「ベストヒットUSA」が木曜23時に移動になった。これは、まあリアルタイムに見るかな。金曜に0時に床に就ける方が都合がいい。土曜朝は早起きで「ウイークエンドサンシャイン」聴くからね。前にも書いたかも知れないけど、問題は「世界ネコあるき」だ。BS4Kとやらで中旬に放送されるようだけど、4KじゃないBSの方でいつ放送かは予定が出てない。ここいら、どうしても4Kに誘導したいってことなんだろうけど、あざといよな。大体、最終月の月いち木曜に90分放送というのは、どうも気に入らないのだ。昔の毎週金曜21時から60分というのが理想的だった。「新日本」も金曜がいいよな。金曜といえば地上波で22時台だった「アナザーストーリーズ」は、BSに降格?で月曜18時台という変な時間に。まあ、あれもトピック次第だけど。で、「ドキュメント72時間」が少し早くなって金曜22時から、これもビミョーだな、「おんな酒場」とは被らなくなったけど。何だか、やたらTV見てるようだけど、ここに上げたのがほぼ全て、後は「アド街ック天国」は、東京近辺のネタの場合、ティーヴァーで見てるというくらい。ま、とにかく、早いとこ「ネコあるき」を放送してくれよな、Nさんよ。受信料?てへ、ぺろ。
2024年04月11日
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一昨日の続き、大阪には行くことに決めたけど、宿はどうしたもんか。宿代を鑑みると、やっぱり、西成が選択肢なのだけど、「リヴァーダンス」の会場がフェスティバルホールで、梅田に近いところ。なら、今回はあまり時間もないし、ミナミの方には行かずキタだけで済ませたい。あの辺も新梅田食道街とか駅ビル地下とか好きなところはあるからね。で、検討した結果・・・今回は泊まらないことにした。何せ、次の日は横浜アリーナへ赴く。多分、試合開始は13時で、早朝に関西空港からの便で成田空港に着いたとして、成田から横浜は結構遠くて時間かかるし交通費も余分にかかる。一方で伊丹〜羽田へ行くフライトは運賃が高い。なので、いっそ、泊まらないで夜行バスで移動が効率的だという結論に至った。こういうの昔はよくやったけど、この歳でまたやることになるとは(汗)。「リヴァーダンス」を見た後、同じビル内にハブがあるので、そこでギネスを1〜2杯。前回同様に運が良ければ終演後のダンサーたちも同店に現れるかも知れない。そして、多分、徒歩で梅田へ向かう。で、周辺から出る夜行バスで一路横浜へ・・・いや、そこは少しズルいのだけど、もしも横浜アリーナ行きでなくなる場合も考えて、ひとまずバスタ新宿下車とする。もしももしもの時は新宿から埼玉の家へ向かうのだ。そこは信じないと行けないけどもねえ・・・何を?一昨日も書いた通り、琉球ゴールデンキングスは今季もBリーグ・ファイナルに出場し、かつ二連覇を達成すると信じてのツアーである。だから、大阪から試合会場の横浜アリーナへね。直行して、観戦し終えたら、ようやく家路に就く。で、翌日も埼玉の家から横浜へと。しかし、これだと親の顔を見に行く暇がないのだよね、その時は、もう許してくれとしか・・・で、大阪行きのフライトは、前回セブ島行きの際と同様ピーチエアの便を押さえた。遅めの便にしたけど、久々の大阪なのだから、もう少し歩き回れるくらいの余裕のある前の便にすりゃあよかったのにと思ったけど遅し。関空からだと梅田に出るのも結構時間がかかって夕方に到着、まあ、新梅田食道街で串かつ食えれば御の字。で、徒歩でフェスティバルホールへ向かう。バスはウイラーを取ったけど、昔ほどには安くないね。結構、事故があったりしたから今は安かろうでは立ち行かないのかも。飲む時間が欲しいなら、なるべく遅め、23時のバスにしたが、遅い便の方が運賃が高くなる。あと、ウイラーのバス乗り場は、梅田といっても結構遠く、徒歩だとフェスティバルホールから30分くらいかかりそうだ。タクシー利用?飲みの状況次第だな。観劇後はゆっくりギネス飲みたいからね。さて、帰りの飛行機。横浜アリーナで観戦後に直行するとなると、もう成田ではなく羽田でないと。少し高くなるけれど仕方ない。JALのセール中だったけど、遅めの飛行機は既に満席。で、比較してスカイマークよりはソラシドエアが少し安い。ソラシドの那覇行き最終便は18時5分で、ちょっと早い。というのも、もし、横浜ではなく、家で観戦した場合(つまりキングスが出なかった場合)は、スカイマーク便の18時半くらいでないとならない。でも、そうなったら、もう那覇に戻ってから見逃し配信で見ることにして、ソラシド便にした。結局、行きのピーチ、6,700円、夜行バス、8,900円、帰りのソラシド、13,000円と、計、交通費だけで3万円近くになった。加えて、「リヴァーダンス」チケットが11,000円、それに、これからだけどBリーグ・ファイナルのチケット代2試合分が加わって・・・もう、6月のカード請求金額、爆発するね、赤字分は夏以降に埋め合わせるしかない。で、今日は仕事が暇だったのをいいことに、調子に乗って、7月のナイチ帰宅の飛行機も押さえてしまった。これも、行きはなるべく早い便でとか色々都合があったので、羽田行きを選んだが、セール中だったANA便にした。今までひたすらJALのマイルを貯めることに専心してきたけど、これからはANAの方にもというのは、日本脱出を見据えてのことだ。ANAのカードも作ろうかと考えているところ、ソラシドエアのマイルもANAで使えるわけだし。セールだけど往復2万円超、仕方ないねえ。これで、少なくとも7月いっぱいは沖縄にいるということが確定。本当は、10月も向こうにいないといけないから、その便も早めに取りたいような気がしたけど、ちょっと早過ぎるよなあと思ってやめておいた。もしも年内、沖縄にいるとすると、年末年始は9連休になるから、これも早めに取らないとならんだろうなあと思うけど、その頃には国内にいないかも知れない?予定が定まらないというのはもどかしいものだね。とにかく、7月くらいまでの概ねの予定は決定。まあ、変わらぬ沖縄暮らしが、しばし続くってことさあね。
2024年04月10日
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またBS「世界ふれあい街歩き」だ。今回は“笑顔に包まれて バレンシア 〜スペイン〜”だ。ヴァレンシア、行ったんじゃないかな?行ってない?今回も撮影日のテロップ出なかったけど、一応、新撮だったのかな?朝からバルでビール飲んでる初老の夫婦。朝食かと思いきや、朝と昼の中間らしい、アルムエルソってやつかな。午後もシエスタの後にメリエンダとか取るから、夫婦も言っていた通り、スペイン人の食事は一日5回。ナレーターの永作博美が食欲旺盛と言っていたけど、まあ、それもあるかも知れないけれど、一食ごとの量は少なめなのではと思う。でも、毎食飲んでる人は結構いるよね、まさに飲んで食う合間に働いてる感じ。ヴァレンシア、火祭りの街だそうで、番組が撮影されたのは祭りに近い時期だったようで、祭り関連の店がみな繁盛。衣裳店、かつら屋、人形工房、そして、勿論、市場も。スペインの三大祭といえば、まずはパンプローナの牛追い祭りはすぐ浮かぶ。加えて、セビーリャの春祭り、そして、火祭りだそう。セビーリャは間違いなく行ってる。しかし、火祭りとか記憶にないからヴァレンシアは、やっぱり行ってないみたいだな。スペインはぐるっと一周したつもりだったけど、何で行かなかったのだろうか?マドリッドは、あまり評判が良くなくて、敢えて避けたのだけど、ヴァレンシアも治安が云々?或いは、単に日程の関係か。とまれ、火祭りは、張子の人形を作り上げてパレードが行われるけど、最後は燃やしてしまうという。でかい人形を盛大に燃やすわけだから火災とか大丈夫なのかと思うけど、燃やしつつ消防隊が水をかけている光景が。ちょっとイカれているような感じするのは牛追い祭と同様、これがスペインなんだろう。ヴァレンシアの名物料理といえばパエリア、発祥の地らしい。パエリアというと魚介の具のイメージだけど、本場のものは鶏とウサギの肉の具材だというのが意外だった。で、ウサギは食べるけど、ここでも猫は大切にされているようだ。猫が大事にされている地というのはいいね、人間も安心して住めそうだ。また初老夫婦の食事の光景だけど、夕食は軽く取って、その方がよく眠れるとか。で、よく眠れると、明日も笑顔でいられると。実際、番組中、表題通り皆が笑顔だった。先日も書いた通り、案外、こういった番組でも街の雰囲気はそこそこ伝わるもので、実際、ヴァレンシア、笑顔が溢れているのかも知れない。しかし、番組改編で、この番組が19時放送開始になってしまって、些か慌ただしい。時間が被っていたFMココロの「アースカラーズ・チャイニーズ・エディション」がリアルタイムに聴けるのはいいのだけど、やっぱり、20時から1時間がちょうどいいのだけどな。今後は目ぼしいものは録画して20時から見ようかなと思ってる。しかし、「世界ネコあるき」は、ちゃんと最終木曜日に放送されるんだろうね?
2024年04月09日
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ということで、当面の沖縄暮らし継続が確定。当面ってどれくらいかってーと、那覇からの直行便でバンコク視察に行けるまでか。いや、今の仕事が在宅勤務が終わる、ないしは、また仕事量が増えるてなことになったら、もういい加減辞めて、その上でナイチに戻るか。とにかく、夏くらいまではいるだろうという目処で、今後の予定を考えないといけない。例年なら秋頃までのナイチ帰宅予定とかが決まっていて、飛行機ももう押さえてあったりする段階だ。しかし、5月いっぱいでなんて考えていたので、先の旅程をフィクスしてなかった。で、飛行機だけど、親の保険証を持って行かなければならない7月には行くようだろう。あと、叔母の一周忌にあたる10月も。そこら辺、もうチケットは発売されていて、既に価格は上がってきている。早いとこ取らないと・・・で、まずは直近5月だ。3ヶ月後の7月でもと思ったけど、やっぱり、3ヶ月空けると結構色々あるもんで、来月の下旬くらいには、もう一度帰っておいた方がいいだろう。今年はGWには行かないわけなので。となれば、これはもう、昨日一昨日と千葉ジェッツに連勝して勢いづく琉球ゴールデンキングス、やはり、V2を信じてツアーを決行しようではないかと。それならばと、調子に乗って、やっぱり、9年ぶり来日の「リヴァーダンス」を見たい。東京公演の日取りで帰るのは無理そうなので大阪だ。フェスティバルホールでの公演は23日から。では、24日にまずは大阪に行って、翌25日は関東に出て横浜アリーナにてBリーグ・ファイナル観戦、更に26日もゲーム2をと。さすがにゲーム3までもつれ込んだ場合は・・・それはないという仮定で。そう、今季もキングスはファイナルに進出して2連覇する前提だ。ファイナルのチケットが簡単に取れるのか?それはわからん!ナイチ帰宅、基本的には親の顔を見るのがメイン目的ではある。なので、土日を横浜での観戦に費やすとなれば、親のとこには翌27日の月曜日にということになる。となると、休みは24日と27日に取って、27日は多少高くなっても遅い飛行機、羽田空港からの便でなくてはならないということになる。ところが、ここで誤算、27日は既に一人休む予定が入っていて、こっちが休み取るのは厳しい。職場の人数が減ってしまって休めるのは1日一人だけなのだ。く〜。おまけに21〜23日は別の人間が休む予定、家族旅行だと、おいおい。なわけで、旅程は24〜26日ということにならざるを得なくなった。とにかく、これでチケットを取っていくとする。まずは「リヴァーダンス」、もっと早ければ、もっと前の席が取れたろうけどなあ。でも、大阪公演は東京よりも1,000円安いな。24日夜の公演を11,000円也で購入。そして、那覇から大阪行きの飛行機だ。これはピーチエア、早く行っても仕方なさそうなので、午後に着くフライト、関空着だ。それでも19時の開演まで時間あるので、串かつくらいは食えるのではないか。少しずつ金額が上がって最終的に片道6,700円ほど。これで4年ぶりの大阪行き決定!パフュームの大阪ドーム公演以来だ。本当は維新が牛耳る地獄と化している大阪には当分行くまいとか思っていたけれど・・・で、宿はどうする?やっぱり、西成か?そこで問題は、翌日は横浜に行かねばならぬということだ。なかなか難しいなあ・・・てなわけで、この続きは、また明日以降!
2024年04月08日
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そして、迎えた猫の一周忌。もう1年というか、まだ1年というか。正直、猫は、もうずっとずっと遠くへ行ってしまっている印象だ。那覇の部屋ではにわかごしらえの仏壇に、毎朝、お線香を焚き、水を換え、都度、お供えをしたりしているけれど、部屋に猫がいた頃の面影は消えてしまって久しい。ナイチ帰宅する前日に、久々に夕方に屋上に出てビールを飲みながら、しばし時を過ごした。猫がいた頃には、朝夕、その屋上で(晴れていれば)過ごしたものだった。猫は星になったのかなと夜空を眺めてみるが、最近は、那覇ではあまり星が見えない。わずか1年なのに、猫の存在は、もう本当に薄れつつある。僕自身は、猫がいようがいまいが、果敢に前に進んでいくというタイプではないので、ペットロスを抱えたままでいたって特段問題はないのだけど。まあ、それでも、この1年、猫なしで、よく生きてきたなとか思う。よく堪えてこれたもんだなと。昨晩は鯵の開きを二尾買ってきて焼き、一尾は、まずは室内の仏壇(これは親とかと一緒)に供え、今朝、それを庭の猫の墓にお供えした。蟻や蠅が来たりしそうだから、すぐにラップをして。猫は焼魚、特に鯵が好きだったと思うので。もっと、食べさせてあげればと思うも遅し。一尾は、勿論、自分で食べたけど、お供えは那覇に持ち帰って、今度は部屋の仏壇に供える。その後は、一応、食べる予定だけど、大丈夫かね?当初、埼玉は雨予報だったけど、どうにか保った。しかし、向かう那覇の方も雨予報で、那覇空港に着いたところ、実際、降っていた。ゆいレールで一路部屋へではなく、壺川で途中下車して、ペットの葬儀場へ向かう、そこでもお線香を。一周忌ということで塔婆が立ててあるのかなと思いきや、名前が書かれているだけだった。猫はここで骨になって葬られた。室内では相変わらず、ひたすらエンヤが流れていた。幸いというか小雨で、さして濡れずに済んだ。猫が配慮してくれたかな。昨日一昨日の埼玉はとても寒かったけど、那覇はようやく暑くなってきた。昨年の今日は、少し寒かったような記憶があるのだけれど。那覇の部屋の仏壇にも鯵を供え、お線香をあげて、これで一周忌は一通り。しかし、猫の魂は今一体どこにいるのだろう?1年くらいは那覇の部屋にいるのかなと、少なくとも、その間は留まろうと思っていたけど、今日を境にということがあるならと、この部屋、沖縄を離れることを考えていたのだが・・・現実的に、この時期の、埼玉のあの寒さでは、やはり通念過ごすのは難しいかもと思えた。移住計画が一旦白紙になった今となっては、すぐに沖縄を離れることは現実的ではない。結局、もうしばらくは沖縄に留まることになりそうだ。猫も許してくれるかな、多分。お互い寒いのは苦手だもんね。猫を失った喪失感が埋めようもないことは1年経っても変わらない。ナイチに行ったり沖縄に行ったり、このどっちつかずみたいな状態が猫にストレスを与えたかも知れない。そんな不憫さ故かどうか、今回は満開の桜を見ても何ら感興を抱くことはなかった。この喪失感を抱えながら、変わらず生きていくしかないのだろう、幸せだった思い出を胸に。改めて、さようなら、安らかに。いつか、また夢の中で、天国で・・・
2024年04月07日
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夜になって今更だけれども、ローリング・ストーンズの新譜「ハックニー・ダイアモンズ」'23のCDを聴けた。アルバムは全12曲48分とコンパクト、このくらいがちょうどいいんだよ、60分超なんて長くて。シングル切られてお馴染みの1曲目“アングリー”、まずのっけのドラムの音が、やっぱり、違和感ありありだなあ。悪くない曲でミック・ジャガーのヴォーカルも溌剌としてはいるのだけど。で、ベースはというと、アンドリュー・ワット?ダリル・ジョーンズじゃないんだ。「ブルー&ロンサム」まではあの人が弾いてたよね。ワットはこのアルバムのプロデューサーでもあるそうだが、一体どんな人?ジャスティン・ビーバーとかポスト・マローンとやってた人?ドン・ウォズの推薦らしいけど、そうきたか。33歳とは、ミックたちの孫くらいと言ってもおかしくない。ドラマー替わったから、ベーシストも新しい人でよかったのかも知れない。このアルバムではベースは意図的にジョーンズ以外の色々なミュージシャンに担当させているのだ。その若いプロデューサーの担当故か、左右から聞こえるキース・リチャーズとロン・ウッドのギターもエッジが効いた音になってる印象だ。そして、最初の3曲は、ジャガー=リチャーズに加え、ワットも共作者として名を連ねている。しかし、2曲目の“ゲット・クロース”はエルトン・ジョン参加って、ピアノの音、聞こえたかな?キーボードといえばツアーのサポートメンバーでもあるマット・クリフォードに加え、ベンモント・テンチがハモンドオルガンで参加してる曲もある。意外なのが、割とハードめでテンポも速い“バイト・マイ・ヘッド・オフ”のベースがポール・マッカートニーとな。じいさんたちの演奏、なかなか熱いな。別次元の年寄りたち勢揃いといったところだ。“ホール・ワイド・ワールド”みたいに、ワットが加わらぬジャガー=リチャーズのナンバーも結構ポップなものもある。リフ弾いてるのはロンなのかな。“ドリーミー・スカイズ”はストーンズらしい感じで、ライヴなら中央でアクースティック披露されるタイプの曲。ミックのハーモニカがいい味。で、“メス・イット・アップ”は、おお、チャーリー・ワッツのドラムだ。ベースはワットという組み合わせ。でも、これもかなりポップな曲だね、嫌いではないけど。そして、“リヴ・バイ・ソード”、こっちのベースにはビル・ワイマン。これはさすがにエルトンのピアノが聞こえるね、先の“ゲット・クロース”の分まで目立ってはいる。一方で、“ドライヴィング・ミー・トゥー・ハード”ではロンがベースだ。結局、ジョーンズはこのアルバムには不参加で、外された?かと思いきや、ツアーメンバーとしては変わらず担当らしい。キースがニチャーっと歌う“テル・ミー・ストレイト”、最近の中(ストーンズのアルバム中の)ではいい出来の方ではないか。ハーモニー・ヴォーカルはロンじゃないよな、誰?セカンド・シングルだったかの“スウィート・サウンズ・オブ・ヘヴン”は、もっとレディ・ガガとのがっぷり四つなのかと思ったけど、ガガのポジション、“ギミー・シェルター”までもいかず、バックヴォーカルっぽいな。ブルージーな雰囲気は悪くないが、スティーヴィー・ワンダー参加ならではの味というか貢献は、終盤に少しだけかな。最後は原点帰り“ローリング・ストーン・ブルース”で渋く締める。書いてきた通り、全体としてはポップな作りで、久しいもんだから特にそう感じるけど、ストーンズのアルバムってこんなにポップだったっけ?何となく、普通に聞き流せてしまう感じの1枚とも言える。とはいえ、聞き応えはまずまずで、何度か聞いていると結構好きになるかも知れない。現メンバー3人の健在ぶりは感じ取れた。アメリカではアルバムチャート3位止まりだったのが惜しいね。まあ、これからまたツアーでじゃんじゃん稼ぐのだろうけど。もし来日公演があったら?いやあ、いいな、もう。価格もたっかいだろうしね。このアルバムと過去の音源聞いてれば充分であります。彼らが今も転がり続けていることは十二分に確認出来たので、それが何よりだ。
2024年04月06日
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「オッペンハイマー」は、ナイチ帰宅中の埼玉の方で観ることにした。電車で数駅のユナイテッドシネマにて、隣接するフードコートで腹ごしらえの後、夜の回を鑑賞、ちょっと小さめのスクリーンだな、浦添ならアイマックス上映もあったけど。しかも会員割引の日でも1,300円かい。ともあれ、クリストファー・ノーラン監督作品はちょっと苦手で、これまで少し避けてきた感じだ。でも、さすがにこれは観ないとなあと思って。映画の作りは、やはり苦手なノーラン調だ。オッペンハイマーの心情を表すような不安な画調、ややサイケな映像。そして、音楽が常に鳴り響く。不安を掻き立てるような重低音や弦楽器の響き。映画は始終、緊張感が漂う。オッペンハイマーを演じるキリアン・マーフィの表情は、ピュアな子供のようでもあり、神経症の大人のようでもある。周囲の人物がやたら多く、かつ、誰がどんな役割の人なのか分かりにくいけれど、特に目立つのは、まずやはり、ロバート・ダウニー.Jr演じるルイス・ストローズだ。靴屋から成り上がった政治家?日本版ウィキ等でもないけれど、とにかく野心満々の人物だったようだ。元々、演技派だったダウニーの、オスカー受賞は頷けるけど、授賞式での、あの態度はいただけなかった。そのダウニーといい、軍の将校を演じるマット・デイモンといい、敢えて老け役を演じているようだ。デイモンは役作りのために太ったのだろうか。ケネス・ブラナーは、オッペンハイマーの心の師的な役どころのようだ。そして、出番は少ないながらも印象に残るのは、あの“ミスター・ローレンス”トム・コンティ演じるアルバート・アインシュタインだ。尤も、彼は既に過去の人と化しているような描かれ方だったけど。そして、現在の人がオッペンハイマーその人だ。当初は、ナチスを止めるためという大義名分があった。しかし、ナチスが降伏した後も原爆の開発は続行、ロスアラモスで実験が行われる。そこが一つのクライマックスだ。成功を喜ぶ開発者、関係者たちの様子に背筋が寒くなる。賞賛を浴びるオッペンハイマーの不安感以上に、日本人なら戸惑いと違和感を覚えざるを得ないだろう。開発の過程と、戦後のオッペンハイマーのスパイ疑惑の模様が並行して描かれるので、時系列ではないので分かりにくい。これがノーラン調なんだよね。英雄から一転、糾弾される立場になるオッピーだが、罪の意識故か、抵抗を示さない。これもストローズの嫉妬、怨恨によるものらしいけれど、そんな夫の優柔不断さに、妻のエミリー・ブラントは始終、苛立ちを隠さない。夫婦関係は続いたようだけど、オッピーは不倫もしていて、愛人フローレンス・ピューの裸は、やたら登場する。どういう意味があったのかな。広島の被曝の惨状の映像をオッピーが見るという場面があるけれど、直接的には描かれない。それでも、開発者としての苦悩を抱えたことは理解できる。原爆を落とした張本人で、恨まれるのは自分だと宣うトルーマン大統領は、ゲイリー・オールドマンが演じていたそうだけど、わからなかった。心の師のニールス・ボーア教授や、アインシュタインは、研究の成果が及ぼす結果を把握していたようで、オッピーが直面する葛藤を予感もしていたかのようだ。脇で登場するラミ・マレクが終盤で、実は重要な役どころとなる。オッピーが水爆の開発には反対したというのは、原爆の父である自らの存在が薄れてしまうためだったのか。その、水爆の父のエドワード・テラーは、オッピーに不利な証言をして窮地に陥れる。テラーは水爆開発に関して何の後悔も抱いてなかったそうで、コイツこそゴジラにふんずぶされて然るべき人物だったろうか。勿論、単純な悪役としては描かれていなかったけれど。こんな具合に、やっぱり、ノーラン調、一筋縄では行かない映画だ。でも、それ故にオスカーには、むしろ、ふさわしい気がした。分かりやすい感動作ではない故に。この世は白や黒、単純な善悪では割り切れないのだ。原爆が戦争を終わらせるために必要だったのだという、アメリカ人の見方には、勿論、共感はしかねる。一方で、原爆でもぶち込まない限り、日本が降伏しなかった可能性はあったかも知れないと、近年の日本のバカさ加減に直面すると、思えなくはない。こんな兵器を開発した側も、その要因を作った側も共に愚かだ。日本の惨状が描かれなかったからと、この映画の価値を疎んじるのは適切ではないと思う。歴史を振り返って、未来を慮っていく。そう、信じていかないと、愚か者の歴史が続いていくのだ。
2024年04月05日
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2月のCSムービープラス“ハマる!インド映画”で放送の「兄貴の嫁取物語」'14を録画視聴。160分のそこそこのタミル語映画。これは面白かったよ!4人の暴れ者の弟を率いるのは、街の顔役的存在でもあるアジット・クマール。髪に白いものがあるヒーローというのはインド映画でも珍しい感じするけど、ロマンスグレーという呼び名がハマる二枚目ではある。悪を許さない姿勢は評価できるけど、罪人たちに飯を食わせては戦わせて、それを見物するというのは、ちょっとサディスト的傾向?5人兄弟の体育会的家族、女っ気は一切なし、かと思いきや、弟たちは、それぞれ彼女がいるのだけど、兄貴の手前、その恋を成就できない。では、兄貴にも嫁を取らせればというコメディで展開するのだけど・・・一方で、市場を牛耳るボスとの対決がある。そういうサスペンスとアクションも織り込みつつ、クマールの理想にハマる彼女探しに奔走する兄弟たちと、兄弟同様の家族の弁護士。のっけのミュージカルは、このオヤジ連中勢揃いのむさいナンバーだ。そこに遺跡修復の職人のタマンナーが登場。「バーフバリ」等でもお馴染みのこの人、キャリア長いんだね。当然、次のミュージカルは、クマールとタマンナーのペアで。クマールは年齢的にガシガシ踊る人ではないけれど、あのルックスでくねくね踊るのは可愛らしい。タマンナーは、変わらずたまんなーいね。彼女との仲が家族にも認められ、非暴力を貫く父親にも迎えられる。しかし、今度は、タマンナーの一家を狙う一群との戦いが。武器を捨てたはずのクマールらが再度立ち上がる。後半は、コメディ・リリーフ的な甥の存在がうざいけど、程よく、ロマンス、アクション、コメディ、ドラマが散りばめられたウエルメイドと言っていい内容だ。原題は“ヴィーラ”(勇者)。クマールの映画を初めて見たけど、この人は、ヴィジャイのライヴァル的存在で、ラジニ様らの跡目くらいのポジションの人らしい。この人の映画はもっと見てみたいなと思わせる存在。弟たちは案外弱くて大したことなかったけど、後はタマンナーの魅力で映画は保っていた感じ。文句なしのハッピーエンドも嬉しい。熟年ロマンスも悪くないね。
2024年04月04日
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BSテレ朝の「ベストヒットUSA」、周年記念ってわけではないけど、番組改編の機か、1時間の特番の放送。今回の目玉はといえば・・・何とAI小林克也の登場!1984年の特集ってことで、その年、今から40年前の小林の画像や音声を使ってAIで表現させるという趣向か。勿論、現在の80代の小林との“共演”ね。アーカイヴを編集したわけではなく、音声等をプログラミングして発せられたものなのだろう。小林自身は、かなりアナログな人らしいけど、よくこういう趣向を許可したもんなだな。AI克也は、時々、ちょっと発音や表現が変だけど、概要は見事に論理的に解説する。さすがに、寄る年並みで言い淀んだりすることも多くなったリアル克也よりも、饒舌かつ明快だ。なんつったら、怒られるかな。自分の職場でも最近AIが導入されたのだけど、これが暴走気味というか、ちょっとしっちゃかめちゃかだったりするのだけど・・・番組が始まったのが1981年だったそうだけど、小林って何や彼や80年代が好きな人みたいで、通常番組でもしょっちゅう取り上げられる。もう、ヴァン・ヘイレンだのマドンナだのプリンスだの、ポール+マイケルだのといった、かつてさんざん見たVCが登場するけど、今見て聞いても、ランDMCの“ウォーク・ディス・ウェイ”は面白いね。あれでエアロスミスのキャリアだって救われたわけで。今やアメリカのヒットチャートはテイラー・スウィフトを始めとする女性アーティストばっかりだけど、この頃は、ようやく女性が目立ち始めた時期だった。それが、マドンナやシンディ・ローパーら。特に好きってわけではないけど、ある種、道を切り拓いたパイオニアとしての役割は評価できる。番組は、これまでの金曜夜の放送から木曜に移動。ってことは、明日も放送あるのかい!アリデミー賞?ってくらいで、ありきたりのもんしか選ばんだろ(爆)。
2024年04月03日
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BS「世界ふれあい街歩き」は、4月の改編で1時間枠に戻り、放送も19時からとなった。コンパクトに戻ったのはいいけど、放送時間は20時のままでよかったのにね。で、“リオデジャネイロ〜コパカバーナ&イパネマ海岸”は、さすがに新撮なのだろうな(撮影期日出なかったと思う)。ナレーターもジャニーズ(スマイル何とかだっけ)社長夫人・木村佳乃起用だし。コパカバーナ、何も問題なさそうなリゾート地のようだけど、治安はかなり良くないという話。海岸付近はお金持ちと観光客の世界だろうけど、言われてみれば、みな手ぶらで荷物は持っていなかった感じ。ブラジルも銃とか出回ってそうだけど、主にスリ、ひったくりの類が頻繁なようだ。ケータイを外で出すのはご法度みたいな情報が書かれていたけど、それじゃ街歩き出来んよなあ。勿論、番組内では、そんなヤバさはカケラも出てこないけど。とはいえ、先日も書いたように、案外、こういった番組でも街の雰囲気は、ある程度掴めるものだ。どうもセブ島以来、道路の交通量ばかりに目が行ってしまうけど、リオもさほどでもなかったな。とにかく、あのセブの状況はちょっと異常だったな。前半はボサノバ押し、“イパネマの娘”が生み出されたというレストランが登場。ヴィニシウス・ヂ・モライスとアントニオ・カルロス・ジョビンは、その店で 当時18歳のエロイーザ・ピニェイロを見かけ、同曲の歌詞が生まれたとか。エロイーザは80歳にして健在で、今も美しいのだとか。やはり、80代という店員が思い出を語る。そのレストラン、案外、お高くない店らしいね。サンバの楽器があちこちで売られ、猫がオウナー?の音楽スタジオや、伝統のミュージックバーなども。さすがに音楽に溢れた街だけど、旅行者がどれくらい体験、堪能できるものか。どうも、ブラジルは知り合いとかいないと厳しそうな感じがするが、僕の友人はカポエイラを習ってる関係で、リオのカポエイラ道場の仲間に案内してもらったとか。そういうのが理想的だよね。またこだわっちゃうけど、先に登場した通り、この街の猫も健康そう、幸せそうで、その点は良さ気だった。やっぱり、楽しそうだね、リオ、ブラジル。いつか行ける日が来るのだろうか?食べ物はカイピリーニャとかドリンク系中心。また、ブラジルのローカルエリアを取り上げてディープな食べ物も紹介して欲しいところ。
2024年04月02日
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1月にも取り上げた「ドラマ地球の歩き方」、都合3か月放送されて最終回を迎えた。ティーヴァーでも見られたので、一応、一通り見た。あの配信は、1週間しか見られないものもあれば、この番組みたいに、しばらく見られるものもあって、どういう基準なのだろう?ともあれ・・・4人が4つの国を訪ね3話ずつの構成。どこからがドラマでどこからが実際なのか、不思議な作りではあった。最後のニュージーランド篇は森山直太朗が旅した。この人のキャラはマイペースというか何というか、ちょっと捉えどころがない感じ。お坊ちゃんではあるのだろうけど。歌はといえば、やたら裏声を使うのが、あまり好きではないな。母親も何だけど、父親もギタリストだったそうで、そちらの影響も音楽性にはあるのだろうか。マオリにこだわって村や聖地を訪ねる。キャンピングカーを借りるが、正くはキャンパーバンだとかこだわる。このこだわりが気まぐれというか、こだわる場合とそうでない場合があったりする。マオリにとって重要なタトゥーを自分も入れようとするが、最初は顔に入れると言い出す。ディレクターに、“歌番組に出られなくなるのでは?”などと言われると、“僕は歌番組に出るために生まれてきたわけじゃない”と気色ばむのだけど、いざ、彫る段階になって、顔は痛いぞと言われてアッサリ撤回、腕に入れる。実はヘタレなのか?父の名前ジェームズ(・・滝という芸名だったよう)を名付けたバンがガス欠のところでヒッピーのような美女二人が登場というのは、明らかにドラマだ。オークランド郊外で開催のノマドフェアで自身の“桜”をフルコーラス。この人ってこれくらいしか知らないけれど。マオリのハカを体験するけど、ニュージーランドのラグビー・チームが必ず披露するあれ、文化的搾取のような気もしないでもないのだが。で、マオリの文化を通じてスプリチュアルな体験をした森山は、新曲を書き上げ日本で録音というオチ。僕はスピ系にはほとんどいかない人間なのだけど、このドラマは、他のエピソードもスピ系の内容に偏っていた感じがある。森山未來のタイ篇は、最後は森山が小舟に乗って海に流されて旅に出るなんてところで終わった。顕著だったのはサイパンでの松本まりかって人で、完全にイッちゃってた。旅先でのスピ経験?そういうのはないなあ。まあ、そういう体験も出来るかも知れないから「歩き方」を読んで旅に出ようっていう趣旨の番組だから。僕も今回セブ島行きにあたっては、図書館でフィリピンの歩き方借りて持参したのだった。セブ島に関する記述は少なかったけど、一応、数少ない観光巡りでは参考にさせてもらった。でも、ネットの時代になった今、最も旅先で役立つのはグーグルマップで、あれさえあればって感じだよねえ。ガイドブックはこの先どう生き残っていくのか、模索は続くだろうね。
2024年04月01日
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