限りなく透明に近いブルー

限りなく透明に近いブルー

September 26, 2007
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
しばらくブログを休ませていただきました。
体調が悪く、少しだけ休もうと思っていたら、
7月半ばから入院していた義父の容態が急変し、結局、そのままあっという間にあの世へ旅立ってしまいました。
我を張って仕事を続ける私に、義父は出来る限りの理解と協力をしてくれた。
私の仕事のことを、私の知らないところで自慢してくれていたことも、
外から聞いて、初めて知りました。

検査の結果が出て行くにつれ、もうダメだなぁという覚悟をし、そう思ったときから泣けるだけ泣いてきました。

だから、葬儀ではもう泣くまいと決めていましたが、やっぱり考えると涙ぐんでくる。
「あの嫁は、涙ひとつ見せない冷酷勝手な嫁」で通そう、どうせ、今後も今まで同様、ロクなことは出来ないんだから、と、涙が出ないよう、できるだけ生前の義父のことを考えないようにしました。


最近読んだ本の中に、浅田次郎さんの「月島慕情」があります。
浅田さんのハートウォーミングな短編集。
表題の「月島慕情」も、勿論いいのですが、私にとって「特別な」作品は「めぐりあい」というお話なんです。

もう何年も前から、TVの恋愛ドラマには全くたなびかなくなっている私。
昔は良く観た、いわゆる「月9」と言われるドラマなども、最初から「どうせ、主人公の○○と××が最後にくっつくんでしょ」と言う感じで、一生懸命観る気がしない。

でも、この「めぐりあい」は、何回読んでも、泣けてしまうのです。
いわゆる「恋愛モノ」なのですが。

内容については、もしこのブログをご覧になったことによって、読んでみようと思う方のために、あまり語らないでおきますが、どんどん視力がなくなって、やがては盲人になってしまう病気の、マッサージ師さん(女性)のお話です。

皆さんにとっては、呆れるだけの「のろけ話」で申し訳ないのですが、
私はこれを読むと必ずその後で茶犬のことを考えます。
普通の夫婦同様(いや、皆さんこうだと言ったら失礼か?)、喧嘩もよくするし、腹が立って仕方ないこともしばしば。


やっぱり、この世にきっと「純情」は存在する。
「めぐりあい」には、それが感じられて、多分、何度も泣けてしまうのでしょう。
そして、「純情」というものの存在が嬉しかったり、
幸せ者だと感謝できない自分に落ち込んだりして、
その複雑ないろいろに、いつもKOされてしまうのです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  September 26, 2007 11:15:14 AM
コメント(9) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:めぐりあい:浅田次郎(09/26)  
カツオ418  さん
ご愁傷様でした
又心身ともにお疲れ様でした
ゆっくり自分のペースを取り戻してください
すっかり秋が深くなってきています
もう上着きて出勤です (September 26, 2007 01:12:43 PM)

夜分恐れ入ります。  
素晴らしい日記を、拝見出来まして、感謝しております。
貴方様は、素晴らしい。
体調、壊さない様に、御祈り申し上げます。 (September 26, 2007 11:03:34 PM)

Re:めぐりあい:浅田次郎(09/26)  
ご愁傷様です
よぴちさんの仰ることはとても心を打ちます。
私最近本を読んでいない、何か心の余裕がないなぁ…   (September 27, 2007 11:08:14 AM)

Re:めぐりあい:浅田次郎(09/26)  
key-san  さん
ご愁傷様です
身も心もさぞお疲れでしたのでしょうね?葬儀も終えられ今はもうよぴちさんお元気になりましたか?
「めぐりあい」読んでません、浅田次郎の名前も知りません。でもタイトルに何かグッと来るものがあります。私がブログ始めて、何処のどなたかも存ぜず、色んな好き勝手なやり取りができることが、すべて「めぐりあい」のお陰なのですね。いままで色んな方とめぐりあえたし、これからもめぐりあえる幸せに感謝を
と思いを馳せました。
「めぐりあい」という言葉で、小説に関係ないこと書いてしまったか?


(September 27, 2007 09:37:47 PM)

秋には秋の花  
chabo48  さん
風に落ちる花弁

悲しみもまた「純情」のなせるもの

お疲れ様でした (September 28, 2007 12:04:53 AM)

Re:めぐりあい:浅田次郎(09/26)  
パラ880873  さん
よびちさんこんばんは~♪

 お義父さまのことは大変でしたね。
ご愁傷さまです。

 浅田次郎の名前は良く見ますが、未だまともに読んでい無いので、読んで見ますね♪

 パラも純情に興味があります♪

(September 28, 2007 11:50:44 PM)

Re:めぐりあい:浅田次郎(09/26)  
key-san  さん
起き掛けの寝ぼけ頭で、何気なく見ていたテレビで知りました!
「めぐりあい」作家浅田次郎氏は、直木賞作家だったんですね初めて今日知りました。
それで、その浅田氏が「家族」をテーマに10月3日岩手県・盛岡市民文化センターで講演会を開催されるようです。今朝、NHKが紹介していたのでした。
小説「家族」を執筆された筆者が、介護をとおした家族の在り方などについて、・・・そんな内容の講演がされるようです。
偶然ですね?



(September 29, 2007 08:37:10 PM)

Re:めぐりあい:浅田次郎(09/26)  
この度は、義父さま本当にご愁傷さまでした。

私も一昨年、一年間に舅、姑二人を見送りました。
遠距離介護で、何も出来ず、いい嫁でなかったので、泣かないと思っていましたが、通って身の回りの世話していた事が、手帳に書いてあったのを亡くなってから読んだ時は涙が止まりませんでした。

人間ってどこかでつながり合っているんだなと思います。よびちさんも、お疲れになった事でしょう。
しばらくいろいろ有ると思いますが、お疲れ無いように、お大事にしてくださいね。

人間って、自分の身近に、いつも見つめてくれている理解者がいるという事は、とてもあったかい気持ちにしてくれるし、幸せな気持ちにしてくれます。

浅田次郎の「めぐりあい」読んでませんので、読んでみたいと思います  (September 29, 2007 11:14:14 PM)

Re:めぐりあい:浅田次郎(09/26)  
よびちちゃん、何も知らなかった・・・
ご愁傷様

浅田くんの小説読んでみたくなった。
よびちちゃん同様月9のドラマをはじめもろもろのドラマが見れなくなってしまったんだ。
年令のせいにしたくないけど、何かが変わり始めてる。
もう鈴木保奈美はもどってこないしね・・・・

(September 30, 2007 04:40:11 PM)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Profile

茶犬

茶犬

Calendar

Favorite Blog

E.T.の日 New! ありんこbatanさん

小田和正「自己ベス… はるのひ1918さん

偽ルフィ事件 あさ・がおさん

あっぽんぐち (^○… tomusicomさん
オルフェの日記 orfeuさん
カツオの時々つづり カツオ418さん
よしママのフラワー… よしママ♪さん
豆ライフ 小 豆さん
ちかおばちゃんの忙… ちかさん11.1さん
バルバラ倶楽部 パラ880873さん

Comments

長渕ファン@ Re:鶴になった父ちゃん:長渕剛(07/29) つるになった父ちゃん 長渕剛さんお父さん…
http://buycialisky.com/@ Re:ウコンの力(03/11) order soft cialis 120 tabletslife ciali…
http://viagraiy.com/@ Re:ウコンの力(03/11) tengo 20 y quiero tomar viagra <a h…
わたがし@ Re:新しいブログにどうぞ ありがとーございます~( ̄▽ ̄;)早速お釈…
小林たかゆき@ Re:高崎高校 翠巒祭と山田かまち君(06/04) はじめまして。突然のメッセージすみませ…
茶犬 @ Re[1]:9月には帰らない:松任谷由実~秋の曲Vol.1~(09/05) たまさん >私は寄宿舎とか寮に入ってて…
たま@ Re:9月には帰らない:松任谷由実~秋の曲Vol.1~(09/05) 私は寄宿舎とか寮に入ってて9月に皆が家…
茶犬 @ こうすけさん お越しいただいてありがとうございます。 …
こうすけ@ 正やん好きぃ 「暦の上では」最高ですよね。 ~暦の上…
茶犬 @ ちかさんへ ちかさん11.1さん こちらこそ、ご無沙汰…

Archives

December , 2024
November , 2024
October , 2024
September , 2024
August , 2024

Freepage List


© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: