《櫻井ジャーナル》

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2013.07.31
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 アメリカ軍が 非武装の住民やジャーナリストを虐殺する映像

 NSAによる監視活動を内部告発したエドワード・スノーデンの場合にも言えるが、公表した情報は国から見れば、大した秘密ではない。スノーデンについてロシア政府は既知の情報だとしているが、これは本当だろう。各国の情報機関が探っているのは、遙か深部に隠された情報だ。

 マニングの判決に合わせてアメリカ政府は電話の盗聴プログラムに関する情報を公表したようだが、「ダメージ・コントロール」にもなっていない。同じ日にガーディアン紙でグレン・グリーンワルド(スノーデンから情報を提供されたジャーナリスト)は、NSAの XKeyscore というシステムの存在を明らかにした。これを使い、インターネット上でユーザーが行うほとんどの情報を集めているのだという。

 ただ、具体的な名称は別にして、こうしたことが行われていることは知られていた。1976年にイギリスの電子情報機関GCHQの存在を明らかにした ダンカン・キャンベル は1979年にイギリス政府の電話盗聴に関する記事を書き、1988年にはECHELONの存在も指摘している。

 1970年代にアメリカでは不特定多数の人、物、資金などの動きを追跡して情報を収集し、分析できるPROMISというシステムが開発されている。このシステムが優秀だということは、法務総合研究所が1979年と80年に「研究部資料」として紹介していることでもわかる。このとき、駐米日本大使館の一等書記官だったのが原田明夫であり、その下で動いていたのが敷田稔。原田は「組織的犯罪対策法(盗聴法)」の法制化を進めた人物だ。

 キャンベルがECHELONの存在を明らかにした1988年、アメリカではワシントン破産裁判所で、司法省がPROMISを開発会社から横領したという判決が出ている。この裁判でアメリカの情報収集が注目され、大きな問題になっていく。もっとも、日本のマスコミや「市民運動」の活動家は興味がなかったようだが。






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最終更新日  2013.08.01 16:36:59


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