《櫻井ジャーナル》

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2013.09.25
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 1991年にアメリカの親イスラエル派、いわゆるネオコンが立てた戦略の通りにイラクが先制攻撃されたのは2003年3月のこと。2004年にはファルージャを激しく攻撃、その際に劣化ウラン弾などが使われた。その後、イラクでは先天性の異常が増えていると報告され、アメリカ軍が使用した兵器が原因ではないかと強く疑われている。

 こうした報告を受け、2012年の5月から6月にかけてWHOはイラクの健康省と共同でこの問題に関する調査を行い、11月に報告書が出されるはずだった。ところが、予定通りには出ず、今年9月11日に報告書の要約( PDF )がやっと発表されたのだが、早くも疑問の声が挙がっている。

 調査に参加していた研究者の話から、この報告書でも先天性の異常や流産が増えているという結論になると言われていたが、どうやらそうした異常は認められないという結論のようだ。報告書の結論は科学的なものではなく、政治的なもの、要するにアメリカ政府におもねったのだと囁かれている。

 確かに、サリンの使用を材料にしてシリアに対する直接的な軍事介入を実現したいアメリカ政府としては、ここで自分たちの攻撃が先天性の異常や流産を増やしているなどという報告書を出させるわけにはいかない。その シリアの化学兵器使用に関する問題でも国連は杜撰な報告書を出してきた 。再調査せざるをえないようだ。それも、まともに調査するかどうか疑問だが。

 アメリカ政府は「なりふり構わず」という状況になっている。苦しい状況を力で強引に突破しようとしている。イスラエルも「正義」を演出する余裕がなくなったのか、7月に辞任を表明しているイスラエルのマイケル・オーレン駐米大使は、 イスラエルがアル・カイダと手を組んでシリアのバシャール・アル・アサド体制を倒そうとしてきたと言明 したという。

 アメリカとイスラエルの同盟国、サウジアラビアは現在、アメリカ議会で買収工作を必死に進めているようだが、たとえ議員が買収されても、その光景を多くの人びとが見ている。この状態では、日本の狂信的な集団が暴走するのもアメリカ政府は制御できないかもしれない。





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最終更新日  2013.09.25 10:00:31


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