《櫻井ジャーナル》

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2013.11.19
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 アメリカとイスラエルの関係が緊張、 ジョン・ケリー国務長官は今週金曜日に予定されていたイスラエル訪問を感謝祭(11月の第4木曜日/28日)以降に延期

 現在、アメリカとイランの話し合いをイスラエル、サウジアラビア、フランスの3カ国が妨害しているわけで、状況的にはイランやヒズボラの主張は説得力があるのだが、まだ決定的とは言えない。もう少し、様子を見る必要があるだろう。

 それはともかく、「大イスラエル(ナイル川とユーフラテス川に挟まれた地域)」を妄想しているらしいベンヤミン・ネタニヤフ首相の暴走はアメリカ支配層の利益に反する状況だ。シオニスト・ロビーはアメリカ議会に圧力をかけているが、押し切れていない。

 イスラエルが手を組んでいるサウジアラビアは配下のイスラム武装勢力(アル・カイダ/サラフィ主義者など)を使い、リビアのムアンマル・アル・カダフィ体制を倒し、今はシリアの体制転覆を目論んでいるのだが、侵略に対するシリアの抵抗は強く、思惑通りには進んでいないようだ。その結果、イスラム武装勢力の残虐な実態が広く知られるようになっている。

 シリアの反政府軍にはカフカス(コーカサス)出身者で構成された戦闘部隊が参加していると報道されているが、それだけでなく、最近では欧米出身者が戦闘に参加しているようだ。例えば、イギリスからは数百名がシリアへ入っていると言われているが、そうした人びとが出身国へ戻り、戦闘を継続する可能性があり、懸念されている。少なくとも結果としてサウジアラビアがそうした状況を作り出しているとも言えるだろう。

 アメリカにとってイスラエルは以前から中東/北アフリカを不安定化させるリスク要因なのだが、その一方でこうした地域からの移民を使ったイスラエルの情報活動にアメリカが依存してきたことも事実。イスラエルへ資金が流れ、その一部がアメリカの軍需産業や議員へ還流されるという仕組みもアメリカの親イスラエル政策を支えてきたのだが、ネオコンやネタニヤフのような好戦派は明らかにやり過ぎている。イスラエル国内でも懸念されていたように、世界で孤立化しつつある。シオニスト・ロビーの資金力も万能ではない。





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最終更新日  2013.11.20 03:55:59


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