《櫻井ジャーナル》

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

サイド自由欄

寄付/カンパのお願い

巣鴨信用金庫
店番号:002(大塚支店)
預金種目:普通
口座番号:0002105
口座名:櫻井春彦

2014.04.14
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 キエフの暫定政権はネオ・ナチを中心とするクーデターで誕生した。そのクーデターを公然と支援していたのがアメリカのビクトリア・ヌランド国務次官補やジョン・マケイン上院議員のようなネオコン、つまり親イスラエル派、言い換えるとシオニスト。

 この勢力はイスラエルの好戦派、つまりウラジミール・ジャボチンスキーの「修正主義シオニスト世界連合」を始祖としている。彼は第1次世界大戦のときにはイギリス軍へ参加、1940年にはパレスチナに住むユダヤ人に対してイギリス軍へ参加するように求めるなど、イギリスとの関係が深い。

 ネオ・ナチとはナチスの流れ汲んでいるわけだが、ウクライナの場合はステファン・バンデラから始まる。1930年代の終わりにはイギリスの情報機関MI-6から支援を受け、後にナチスと手を組んでいる。戦後、CIAはWACL(世界反共連盟)を組織するが、この連盟にも参加している。

 今回、イギリス/アングロ・サクソンという共通項があるネオコンとネオ・ナチは手を組んでいるわけだが、かつてナチスは心身障害者、コミュニスト、少数民族などを弾圧、ユダヤ人も犠牲になった。そうした過去の記憶があるユダヤ人はネオ・ナチと友好的ではありえない。ここにネオコン/シオニストとユダヤ人の本質的な違いがある。

 ネオ・ナチが暫定政権の一翼を担っていることは明白で、キエフではユダヤ人が襲われるケースもあった。そこで早い段階から ユダヤ教のラビはユダヤ系の人びとに対し、キエフを、できたらウクライナを出るように呼びかけている

 現在のイスラエル政権はネオコンと同じようにジャボチンスキーの末裔だが、ユダヤ人を権力基盤とする イスラエル政府はネオ・ナチを容認することができず、ウクライナ情勢で中立の立場 をとらざるをえない状況だ。つまり、アメリカ政府を支持できない。

 リビアやシリアでの体制転覆プロジェクトではアメリカをはじめとする「西側」やペルシャ湾岸の産油国がイスラム教スンニ派の武装集団、いわゆるアル・カイダと同盟関係にあることが明確になったが、ウクライナではネオ・ナチと結びついていることが再確認された。これまで「西側」の支配層が描いていた幻影が消え、彼らの正体が明らかになり始めた。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2014.04.15 05:01:27


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: