《櫻井ジャーナル》

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2014.08.15
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 1945年8月15日、昭和天皇の声明がラジオで放送された。いわゆる「玉音放送」だ。

 「朕深ク世界ノ大勢ト帝國ノ現状トニ鑑ミ、非常ノ措置ヲ以テ時局ヲ収拾セムト欲シ、茲ニ忠良ナル爾臣民ニ告ク。朕ハ帝國政府ヲシテ、米英支蘇四國ニ對シ、其ノ共同宣言ヲ受諾スル旨、通告セシメタリ。」(句読点は引用者)

 アメリカ、イギリス、中国、ソ連の共同宣言とは「ポツダム宣言」を指している。つまり日本は連合国に降伏すると天皇は言っているのだが、ポツダム宣言の内容を知らない人にとっては「負けたとも降服したとも言わぬ」(堀田善衛著『上海にて』)不審な代物にすぎなかった。日本の敗北が正式に決まったのはミズーリ号で重光葵と梅津美治郎が降伏文書に調印した9月2日のこと。

 8月15日は「降服放送記念日」にすぎないわけだが、その日を日本では「終戦記念日」と名づけて敗北を誤魔化し、政府は毎年「全国戦没者追悼式」を主催している。「 内閣官房長官談話 」の中に「先の大戦における三百万余の戦没者」という表現があり、第2次世界大戦で戦死した日本軍の軍人や軍属、空襲などで殺された一般市民が対象になっているようだ。

 日本でそうした式が行われている時、アメリカでは戒厳令の予行演習と言われる事態になっている。8月9日、ミズーリ州ファーガソンで18歳のアフリカ系男性が警官に射殺されたのが切っ掛け。その男性は武器を携帯していなかった。アメリカでは似たような話をしばしば聞くが、今回は警察の対応が注目されている。

 アメリカでは 軍が模擬都市を建設して市街戦の訓練 を始め、 警察の重武装化 も進んでいる。こうした実態の一端は本ブログでも書いてきたが、今回、警官隊は海兵隊のような装備で鎮圧に乗り出し、装甲車やヘリコプターも投入されて戒厳令状態。その様子を取材していたワシントン・ポスト紙とハッフィントン・ポスト紙の記者が逮捕された。撮影の準備をしていたアル・ジャジーラの取材班は催涙ガスを投げつけられている。



 1980年代にアメリカの支配層はCOGという戒厳令プロジェクトを始め、秘密政府の仕組みも作り挙げた。そのプロジェクトを起動させたのが2001年9月11日の世界貿易センターや国防総省本部庁舎に対する攻撃。そのひとつの現れが愛国者法だ。

 何度も書いたことだが、アル・カイダとは、イギリスの ロビン・クック元外相も主張 していたように、CIAに雇われて訓練を受けた数千人におよぶ「ムジャヒディン」のコンピュータ・ファイル、つまり傭兵の登録リスト。シリアでアメリカ/NATOやサウジアラビアから支援を受け、イラクで政府を攻撃しているISの背景も基本的に同じ。このISがアメリカで何らかの「テロ行為」を行っても驚きではない。





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最終更新日  2014.08.16 09:14:40


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