《櫻井ジャーナル》

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2014.08.17
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 マレーシア航空17便が撃墜された後もアメリカ/NATOを後ろ立てとするキエフの政権はウクライナ東/南部で民族浄化を進めている。 この作戦はアメリカ軍系シンクタンクのRANDコーポレーションが作成したプランに従って遂行

 対象地域に住む人びとを「テロリスト」、あるいはその「シンパサイザー」だと考えて地域を軍隊で包囲して兵糧攻めにし、放送、電話、通信手段を断つことから開始、ついで地上軍と航空機を組み合わせて戦略的に重要な施設を攻撃する掃討作戦が予定される。この間、自分たちに都合の悪い事実を報道するメディアを排除し、作戦の実態を知られないようにする。

 掃討作戦が終了した後に電力や通信を復活させ、避難した住民が帰還する際に分離独立に賛成しているかどうかをチックする。つまり帰還が許されるのは「ロシア嫌い」だけ。民族浄化の仕上げだ。

 イスラエルを「建国」する際に先住のアラブ系住民を追い出し、未だに帰還が許されていないが、同じシナリオだ。ベトナム戦争の際にもアメリカに反感を持つ人が多い地域ではフェニックス・プログラムという皆殺しプロジェクトを実行していたが、これとも似ている。

 スラビャンスクは5月2日から攻撃された地域で、その当時、 ロシアの撮影した衛星写真は都市の周囲を1万5000名以上のキエフ軍が包囲していることを示していた 。戦乱を避けるために住民は逃げ出し、街から人がいなくなる。

 破壊と殺戮を避けて住民がいなくなった後、ウクライナのメディアは「全てが正常」に戻って6割ほどの住民が戻ったと放送、家を出てから3カ月ほどして住民がふるさとへ帰ると、 そこには知らない人たちがいて、元の住民はほとんど戻っていなかった とするレポートがある。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)も引用 しているので、信頼できるだろう。

 ロシアへ逃れて難民として生活している人の数は減っていないようなので、6割の住民が戻ったという話は信用できず、知らない人びと(恐らく西部からの移住者)が入り込んでいるという話は事実だろう。そもそも、自分たちを攻撃し、殺していた軍隊が占領している地域に戻るとは思えない。

 こうしたスラビャンスクへ7月21日に入った 毎日新聞の真野森作 は、「政府軍と親露派との緩衝地帯を抜けてたどり着いた街では、政府による復興作業が進展。親露派が集結して戦闘が続くドネツクとは対照的に、都市の活気を取り戻しつつあった。」と記事の中で書いている。そこにいた人びとが何者なのか、そこで何があったのかなどを記者なら取材して当然だが、していないようだ。ウクライナ語とロシア語の区別がつくなら、話しただけで検討はつくだろう。この記事は旧日本軍の従軍記者が書いたような雰囲気を醸し出している。

 もっとも、毎日新聞だけが「戦時体制」に入っているわけではない。日本の全マスコミは勿論、「リベラル」とか「革新」に分類されている少なからぬ人たちも似たようなもので、「アメリカ発」の情報を垂れ流している。





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最終更新日  2014.08.18 12:16:35


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