1964年に中国が初めて核実験を実施すると、岸の実弟、佐藤栄作は日本政府の内部で核武装への道を模索(Seymour M. Hersh, “The Price of Power”, Summit Books, 1983)、65年にアメリカを訪問してリンドン・ジョンソン大統領と会談した際、「個人的には中国が核兵器を持つならば、日本も核兵器を持つべきだと考える」と伝えている。(NHK「“核”を求めた日本」2010年10月3日)CIAなどが核兵器開発の中心になっていると疑っていた「動力炉・核燃料開発事業団(現在は日本原子力研究開発機構)」が設立されたのは1967年のことだ。