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2016.10.07
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 アメリカ軍が主導する連合軍の攻撃からシリア政府軍を守るため、ロシアは防空システムのS-300やS-400を増強するようだ。 連合軍は9月17日にF-16戦闘機2機とA-10対地攻撃機2機を使い、シリア北東部の都市デリゾールでシリア政府軍を空爆して60名とも80名とも90名とも言われる兵士を殺した

 9月17日の攻撃も現在の戦闘システムや現地の状況を考えれば意図的な攻撃だった可能性が高く、その後もシリア軍の進撃を止めるために重要な橋を破壊するなどアル・カイダ系武装勢力やダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)を守ろうとしてきた。「穏健派」のタグをつけるのも面倒になってきたようだ。

 シリアの反政府軍に「穏健派」がいないことはアメリカ軍の情報機関 DIAが2012年8月に作成した報告書 で指摘されている。シリアで政府軍と戦っている戦闘集団の主力をサラフ主義者(ワッハーブ派)、ムスリム同胞団、そしてAQI(アル・カイダ系武装集団)で、西側、ペルシャ湾岸諸国、そしてトルコからの支援を受けているとしている。この報告書はホワイトハウスへ送られているので、バラク・オバマ大統領もそうしたことを承知しているはず。

 アメリカ政府が方針を変えず、そうした「穏健派」への支援を続けているとシリア東部にサラフ主義の支配地が作られるとDIAは予測していたが、それはダーイッシュという形で現実になった。そのダーイッシュをアメリカ政府が守ろうとするのは必然だろう。

アメリカがサウジアラビアやイスラエルと手を組み、サラフ主義者やムスリム同胞団を使って意に沿わぬ政権、つまりシリアやイランの体制やヒズボラを倒そうとしていると指摘されたのは2007年 のこと。シリアやリビアで体制転覆プロジェクトが顕在化する4年前ということになる。

 サラフ主義者(ワッハーブ派)やムスリム同胞団はアル・カイダ系武装集団やダーイッシュの核になっている人びとで、サウジアラビア王室と雇用関係にある。つまり傭兵。シリアやリビアでの戦闘は内乱でなく、傭兵を使った侵略だ。それを「残虐な独裁者に対する民衆の蜂起」というストーリーにして広めているのが西側の有力メディア。






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最終更新日  2016.10.07 13:00:51


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