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2017.12.02
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カテゴリ: カテゴリ未分類
中国の対テロ部隊がシリアへ派遣される

すでにアル・カイダ系武装集団やダーイシュは壊滅寸前。幹部クラスはアメリカ軍のヘリコプターで救出されているようだが、援軍的な立場の武装勢力は出身国へ戻る可能性があり、中国もそれを警戒している可能性がある。

反シリア政府軍の主力はサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)やムスリム同胞団で、その黒幕はアメリカ(ネオコン)、イスラエル、サウジアラビアの三国同盟で、これは1970年代にズビグネフ・ブレジンスキーがアフガニスタンで始めた秘密工作に端を発している。

ソ連の消滅が視野に張っていた1991年、ポール・ウォルフォウィッツ国防次官(当時)はイラク、シリア、イランを殲滅すると語っていたことは本ブログでも繰り返し書いてきた。2007年にウェズリー・クラーク元欧州連合軍(現在のNATO作戦連合軍)最高司令官が明らかにしている。(​ 3月 ​、​ 10月 ​)

2001年9月にニューヨークの世界貿易センターとバージニア州アーリントンにある国防総省の本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃されると、詳しい調査をしないままジョージ・W・ブッシュ政権は「アル・カイダ」が実行したと断定、2003年3月にはアル・カイダ系武装集団と敵対関係にあったイラクのサダム・フセイン体制を先制攻撃で倒し、中東から北アフリカにかけてそうした武装勢力を拡散させた。

アル・カイダはアラビア語でベースを意味、データベースの意味でも使われるが、1997年から2001年までイギリスの外相を務めた​ ロビン・クックはCIAから訓練を受けた戦闘員のコンピュータ・ファイルだと説明

2015年9月30日にシリア政府から要請を受けたロシア軍が三国同盟の手駒である武装勢力を攻撃、戦況は一変した。窮地に陥った三国同盟はクルド勢力へ切り替えようとしたが、思惑通りに進んでいない。戦争の長期化で経済的に追い詰められていたトルコはロシアへ接近、そこでアメリカはクーデターを目論んだが失敗、クルドの問題でアメリカ離れはさらに進んだ。

アメリカ軍はクルドが支配しているシリア北部に13基地を建設、7000名の将兵を送り込んでいると伝えられている。言うまでもなく不法占領で、今後も居座る姿勢を見せている。それを牽制するためなのか、ロシア軍は「テロリスト」をほぼ壊滅させたとして軍隊を引き揚げるとしている。シリア政府軍と連携、巡航ミサイルや空爆を有効に使ってきたロシア軍としては大規模な地上部隊を駐留させるメリットを感じていないのかもしれない。そうした中、アメリカ軍のような大規模な部隊ではなく、ウイグル系に特化した理由で中国の特殊部隊がシリア入りする。ロシアと中国との連携を見せつけるという意味もありそうだ。





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最終更新日  2017.12.02 02:16:59


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