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2019.07.11
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カテゴリ: カテゴリ未分類

 トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領によると、ロシア製防空システムS-400を輸送機へ積み込む作業が進んでいて、予定通りにトルコへ配備されるという。

 この取り引きにアメリカ政府は強く反対、アメリカ製戦闘機F-35の売却を中止すると警告していた。ほかにもさまざまな圧力も加えられているはず。トルコはアメリカから購入した武器や兵器の部品をストックのために大量購入しているとも言われている。

 F-35が欠陥機であることは有名な話で、現在はロシアの戦闘機の方が低価格で高性能。問題は切り替えがスムーズに進むかどうかだろう。

 トルコはロシアから天然ガスを運ぶパイプラインの建設をアメリカからの圧力もあって2015年12月に中止したが、16年に入ってトルコはロシアへ再接近、建設再開を決めた。2018年11月には完成している。

 現在、ロシアと戦略的な同盟関係にある中国ともトルコは関係を強化している。6月28日から29日にかけて大阪でG20首脳会議が開催されたが、その直後に​ エルドアンは中国を訪問

 中国にとってトルコとの関係強化は経済だけでなく、新疆ウイグル自治区の問題でもプラスになると見られている。この地域はBRI(帯路構想、かつての一帯一路)にとって重要で、サラフ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)、ムスリム同胞団を中心とする傭兵をアメリカはこの地域へ潜り込ませていると言われている。

 この地区から相当数のウイグル人がシリアなどへ戦闘員として送り込まれていたが、シリアではロシア軍の攻撃で傭兵部隊は敗走、ウイグル人も出身地へ戻る可能性がある。

 新疆ウイグル自治区の場合、アメリカは戦略として戻そうとするだろうが、中国とトルコの友好促進は新疆ウイグル自治区の安定化につながる可能性が高い。

 ロシアと中国はトルコだけでなくインドやパキスタンとの関係を強めつつある。アメリカが経済的、あるいは軍事的に恫喝するほど相手をロシアや中国の方へ追いやっているようだ。






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最終更新日  2019.07.11 04:05:10


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