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そして、就職試験や面接を受け頑張ってみたが、結局は諦める結果に。「どこにも採用されなかった。理由はいくつかあるだろうけど、“女だから”ということが影響していたと思う。面接を経験する内に日本企業の厳しさを知った」というhsuaninは、“台湾で仕事をした方が楽かもしれない”という思いが日に日にふくらみ、意欲をすっかり失ってしまったことも認めている。
だが、就職活動を経験したおかげで、見たことのなかった日本の一面を見たというhsuanin。「日本人の知り合いたちに、“どうして日本で就職したいの?日本は住みやすい国だと思っているの?”聞かれて考えた。この質問には、いろんな意味が込められていたのです」と述べ、「質問をしたのは、仕事がら世界各国を廻っている人たち。彼らは自分の経験を通して、日本は決して暮らしやすい所ではないと実感している。表面は華やかで安定していても、実際に生きていくためには過酷な問題に直面することを、私に教えてくれた」とつづっている。
「結局私が魅力に思えたのは、“日本の会社員は給料が高い”ということだけ。社会的な責任や背負うプレッシャーは、相当大きい。その代償が高収入だけれど、お金イコール幸せだとは思えない。台湾で仕事をした方が大きなプレッシャーもなく、楽しい毎日が送れると思う」と気付いたhsuaninは、その後日本の就職話を自ら断り、台湾で自分らしく生きていくために帰国を決めたそうだ。
「日本人の教授に、台湾は住みたくなるほど素晴らしいと言われ、すごく嬉しかった。私も家族も台湾が大好きで、台湾人に生まれたことが誇りです。政治面ではさまざまな問題があるけれど、生活環境は自分自身で作り出すもの。私が日本で勉強したのは、環境学。これからは台湾の環境整備について考えたい。日本で学んだことを活かして、台湾に貢献したいと思っています」とブログを締めくくっている。