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2024.06.05
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全国発明表彰にキヤノン社員の回折格子が選ばれたという、天体望遠鏡の高性能化と小型化に貢献したとして。
使用された部品が光の回折格子というもの、赤外線を使用する天体望遠鏡に使用する光の選別部品である。
光は波長により色が異なる特徴があるがこれを生かすように働く重要な部品がこれ、より正確に選べるようにした点が評価された。

開発者はカメラレンズ技術を応用したと言い、レンズ用の金型を作るときの機械を使って材料加工したのが功を奏したとする。
発想の転換だそうだが詳しくは専門家でないと良くわからない、ただ細い溝を等間隔で刻んで作るのが回折格子、こうした技術の延長にありブレークスルーしたのだと思う。
要は光の選別に波長が絡んでおり、それを実行する部品で回折格子が重要な位置にあるということのようだ。

そこで思い浮かんだのがプロジェクター性能が、それも画質の向上に一役買ったのもこの部品ということだ。
JVCケンウッドの反射型プロジェクターが最初に採用したのだが、高輝度高精細化のなかでコントラストを一気に向上させたことで知名度を上げたこと。
反射型では光源からの光の選択が重要な要素であり、そこにこの回折格子をグリッドなんとかという名前で採用、優れた画質に結び付け地位を確立した。


今回のキヤノンの回折格子が発明表彰を受けたとされるが、部品そのものはよく知られたものだから、製造技術が評価されたと思う。
金型製造機械で材料のゲルマニウム加工時に高速回転するダイヤモンド工具で削るのだそうだが、数マイクロ(千分の1ミリ)精度が実現できたのに対してだ。
従来より波長の選別が3分の1になれば性能アップしても体積が27分の1にできるところが評価された。
ただ製造は非常に困難が伴うのがネックだったが、そこにカメラレンズ用金型機械を使用して完成させたところに注目が集まる。

回折格子は相手が光なので精度が厳しく、微小、微細化加工には技術力に発想の豊かさが欠かせないとされる。
もともとレンズ加工、磨きに連続した技術継承のある同社だからこうした製品につながったと見る、地道な中にも未来が隠されていたのである。
それでもプロジェクターであればそこまでの高性能品は必要なかったというところで採用が進んだだろうが、天体望遠鏡はそうも行かなかったということ。

同社にはレンズ製造技術が豊富にある、大口径レンズから構成のカメラ用と多種多様なレンズ加工の蓄積もある。
やはり生まれるべきところで生まれたというべきであろう。





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最終更新日  2024.06.05 15:00:09
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