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2008/08/15
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カテゴリ: 政治
 63回目の終戦記念日を迎えましたが、戦争の記憶は薄れるばかりです。戦争をイメージできるのは団塊の世代までかもしれません。原爆の被爆体験を語れる人も少なくなりました。東西冷戦の終焉により、全面戦争による人類滅亡の危機を脱したようです。

 日本の先の戦争は大儀のない戦争でした。満州皇帝に溥儀を擁立してから、政府が陸軍の大陸進出を押さえきれなくなりました。近衛首相の優柔不断も陸軍を増長させました。現地の司令官の暴走を誰も止められなくなり、政治もこれを追認してしまいました。
 日本の運命は現地の司令官の独断専行による華北進出から狂い始めました。マスコミも中国進出の後押しをしました。大正デモクラシーから軍部の独裁政治へ移行した背景には言論の自由の制限がありました。その責任の一端はマスメディア自身にあります。
 当時の日本とアメリカとの国力の差は桁違いでした。3時間を超える総天然色映画「風と共に去りぬ」を作れる国と戦争をする愚かさに誰も気づくかなかったのが不思議です。冷静な計算をした上で乾坤一擲の勝負を挑んだ日露戦争の場合とは根本的に違います。
 日本は先の戦争に泥縄式にのめり込んだとしか思えません。戦争を終わらす機会は幾度でもありましたが、発想の転換ができませんでした。日本を焦土と化すのが陸軍の戦略でしたから、昭和天皇の英断がなければポツダム宣言受諾もあり得なかったでしょう。
 東条英機が無条件降伏にさいし、国民の不甲斐なさを批判していますが、陸軍の情勢分析の未熟さが無条件降伏を招いたのです。軍人の現人神信仰が合理的な思考から目を逸らさせました。アジアから白人を駆逐し、アジアを支配する妄想を抱かせたのです。
 日本軍が白人のアジア支配から現地人を解放したのは事実でしたが、支配者が白人から日本人に変わっただけだと思われたことも少なくありませんでした。アジア解放は一部の人の理念に終わりましたが、アジアの植民地の独立のための伏線にはなりました。
 日本がよいこともしたのも事実ですが、欧米の宗主国とは違う統治をしたからです。ヨーロッパ人は植民地統治に長けていましたが、日本人には初めての体験でしたから不作法がまかり通りました。中国、朝鮮半島の反日運動の原点もそこにあると思います。

 戦争を事前に回避するためには正確な情報と情勢分析と高度な政治判断とが必要です。アメリカでさえもイラクに大量破壊兵器が存在するという個人の利己的な誤情報を信頼してしまいました。イラク戦争を始めたいブッシュ政権の口実に誤情報が使われました。
 自由主義、民主主義を国是とするアメリカでも情報操作がなされましたから、戦前の大本営の情報操作も推して知るべしです。中国の報道規制に国際的な批判が集中しいていますが、日本でも国民の目が届かないところで報道規制がなされているようです。





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最終更新日  2008/08/15 06:01:46 AM
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