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トイモイ

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2008.03.23

無意味行動と無意味実行の人。

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昨晩、電車の中で生まれてはじめての体験をした。驚くべきか、立ったまま眠り３駅も乗り過ごしたのであった。反対側の電車は終わり、タクシー３，０００円弱無駄使いした。タクシーの運転手は、「今日から高校野球ですねえ」、かなんかそんなことを言っていたが、そういうことは知らなかったので、「寝過ごしたよ、まいったよ」、とこちらはこちらの都合の論理的世間話を用意したのであった。

　ところで、その１、コンサートに行き５０００円の当日券を買おうとしたら、５０００円落としていた。仕方ないので銀行に行き、５０００円下ろして当日券を買った。
ところで、その２、コンサートに行きたくて、５０００円の前売り券を買っていたが、当日会場に行くと前売り券を落としてなくしていた。仕方ないので、５０００円払って当日券を購入した。
お金というものは、代替性があるわけだが、感情的には、その１とその２は違う。その２は、チケット代に１万円を払った気になるが、その１では、落とした５０００円は別勘定として認識される傾向が強いと思われる。

５００万円の車を買うときに、カーナビを７万円でつける、とか、５０００万円の家を買うときに、ついでに５０万円の大型テレビを買ってしまうかもという、大きい額の前には、小さな額は無力だ。普段、カーナビだけや、テレビだけを買うには、華厳の滝から飛び降りる決意が必要だというのにである。実際のところ、統計では、家を購入した人の３割近くが車も購入しているようである。気分は太っ腹。ウイウイウイ～。

テニスクラブに１２万円払って１２回コースを申し込んだとして、２回目に腰をいわしてしまったが、１０万円が惜しくて、無理してテニスクラブに通い、余計に腰が悪化した。５０００円バイキングに行ったら、もうこの辺で腹がはちきれる寸前、となったところで、もう１皿何とか食べ、気分が悪くなる。まあ、これは、大きな話をすれば、途中でやめられない採算見込みのない環境破壊の公共工事と同じである。それまでかけた資金が無駄になるという理由で、今後更なる無駄を生んでいく。
もったいない、もったいないは、大切な概念だけど、そこは、過去と切り離して考えなければならないところが難しいのである。

ところで、私はソムリエ兼ワイン専門家兼ワイナリー経営者のようなものでもあるので、レストランに行ってワインリストを見ると、下から２番目に安いワインを注文するのであるが、松竹梅の寿司屋も、竹を一番多く用意している。数種類というのは、選び易い。２４種類のケーキ陳列は味見する人は増えるが、３種類しかケーキを置いてない場合より、売り上げが落ちる。選択枠がありすぎて決められないのである。自由に選択できることを求めながら、選択枠が増えると、選択を間違うのではないかという不安感からか、選択できなくなるものなのであろう。ピロピロピロ～。