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トイモイ

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2012.09.03

そんでもって、別にイスラム国家・地域に行ったところで、ちっとも暴力的でなんかなく、紛争があっても、あまりイスラム的ではないのが実情だ。血塗られた歴史は、勿論、キリストの歴史だが、世界中のキリスト教徒はみな血塗られた好戦的な奴らばかりだ、といわれることはない。しかし、イスラムは、そういわれてしまっている。過激なテロを起こす奴は特殊な一味だし、それは結局、教義から逸脱している。ジハード（聖戦）が変な解釈されている。

　オスマン帝国はバルカン半島に進出したが、そこで十字軍のように殲滅したりせず、今もそのときに改宗したイスラム教徒が一番多いが、キリスト教徒や教会も数多く現存する。それは、有名な、剣かコーランか、である。解釈が間違っているが、要は、イスラム教徒に改宗するか、改宗なんかしなくていいから人頭税（ジズヤって高校の時に習ったよね）を払うかどっちかだ。オスマン側からすれば、イスラムはイスラムから税金を取ることは禁止されているから（多分、喜捨を強制的に求めていたと思うんだけど）、やっぱり、改宗なんかしないで、税金ガポガポ貰うほうが嬉しかったんではないだろうか。なんせ、預言者は、商売人である。国家的な概念が少なかったとしたら、どうせ誰かに税金払うんだろ、支配者だれでもいいじゃん、ひどくならないなら、と民衆は思ったのかもね、え、改宗しちゃうと税金なくなるの？じゃあ、そうしよかな、と思った人も多いだろうし、反面、みんなそう考えてイスラムになっちゃったら、支配した意味なくなっちゃうなあ搾取できないじゃん、とオスマンも思っていたであろう。

　勿論、自分の領土や統治権が脅かされるヨーロッパの王や諸侯は、さんざんイスラムの悪口をいってないことあること喧伝しただろう。しかし、当時だったら、税金さえ納めるなら、信仰は自由で生活スタイルも変えることなく、言語も変えず財産も税金以外守れるなら、まあ、べつにオスマンでもいいんじゃねか？と庶民は思ったのかも知れない。