2010/07/17
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テーマ: 社交ダンス(9418)
外人レッスンの案内をもらって、聞き慣れない名前だったので最初はレッスンを受けるつもりではありませんでした。

調べてみると、今年の ブラックプールのアマ・ラテン で10位に入っているイギリスの選手。

しかもアマ・ラテンのイギリス代表でもあるそうです。

見てたはずなんですけど記憶にありませんでした。

アレサンドロ・ヘルナンデス(Alejandro Hernandez)といいます。

イケメンなんて言う軽い言葉では言い表したくないくらいの素敵なスペイン青年でしたね。

大将がサッカーW杯優勝おめでとうというと、

『サッカーの次はダンスで優勝するからね。ボクもダンスじゃなかったらサッカー選手になろうと思ってたんだよ。』





パソを見て頂くことにします。

『なんでパソ?』

『他の種目に比べて成績がいまいちだし、あなたがスペイン人だから。』

彼は自分の持っているパソのイメージについて語ってくれました。

『男性は闘牛士かフラメンコダンサー、女性は何だと思う?牛やケープじゃないよ。だって、牛の役なんか嫌でしょう?』

スパイシーな香水がうっすらと漂って来て、年は多分20歳そこそこだと思いますが、とてもオトナの男らしさを感じます。

『女性はね、あるときはフラメンコダンサー、そしてあるときはジプシーなんだよ。』



黒いシャツに細いストライプのパンツを美しく着こなし、カールした黒髪をかきあげながら輝くような笑顔を向けるアレックスは非常に魅力的でした。

『ジプシーはね、挑戦的な態度で誘ったかと思うとそっぽを向く、男を見下したように背中を向けながら誘惑するんだ。』

彼が演じるジプシーは誇り高くセクシー。

『闘牛士はね、どんなときでも冷静沈着。絶対にアタフタしたところを見せちゃダメだよ。』





『それじゃ、踊ってる所を見せてもらおうか。エスパーニャ・カーニでいい?』

エスパーニャ・カーニ、スペイン語で発音されると別の曲みたいに聞こえました。

踊り終わると『悪くないよ。』と言って、こう続けます。

『パソのアクセントって、どこにあると思う?』

ワンですかね。



もう一度ゆっくり始めからカウントに合わせて踊ってみると、今まで全く気がつかなかったんですが、私達の踊りには偶数カウントでアクセントが来る箇所が意外と多かったんです。

アレックスは『少し変えてもかまわないかな?』といい、私の手をとります。



サンバみたいに見えるところは足数を減らし、奇数カウントでアクセントが来るようにルーチンに変更を加えて行くんですが、非常に近い位置でまっすぐに黒い瞳で見つめられてるせいでしょうか、まるで操られてるように上手くリードされちゃうんですよ。

大将にはこの目の強さはないな。

上手く後半部分につながるように、今までのルーチンと新しいルーチンを何度も繰り返して踊り、密度の高いレッスンをしてもらいました。

他の種目に比べると、パソってきちんと掘り下げて考えたことがなかったことにも気付かせてもらったので、今日もらったイメージを他の部分にも応用してもう一度全体を見直してみようという気になりました。

それにしてもかっこ良かったなあ。

是非これからの活躍に期待したいですね。

(←見た目こんな感じ)

アレックスはバレンシア出身だそうです。今はイギリス人のパートナーと組んで、イギリスに住んでるみたい。

私達が今年 バルセロナ に行った話しをすると、そのすぐ南側だと言っていました。

『オレンジだね。』

大将が言うと、また輝くような笑顔を向けて来ます。

『そうそう。バレンシア・オレンジ。僕が子供の頃はね、学校から帰ると庭のオレンジの木から直接もぎって食べてたんだよ。』

レッスンからの帰りに、アレックスに敬意を払ってバレンシア・オレンジ入りのジュース買って飲みました。








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Last updated  2010/07/18 09:21:32 AM
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