2012/05/16
XML
テーマ: 社交ダンス(9415)
カテゴリ: アートのはなし
<クロード・ロラン>

とても語り尽くせないほどの素晴らしい作品の数々をどうブログでご紹介しようか悩んだんですが、あんまりシリーズ化したりしてもダンスの話しはどうなったんだってことになりますし、かといってこのまま何も書かずにはいられなかったので気になった絵をたまにご紹介するという形であまり構えないことに決めました。

プラドといえばベラスケスやゴヤの作品が有名ですが、それは後回しにして、何でここにあるのか意外だった作品をまずご紹介します。

今回はクロード・ロラン。

私の中ではトップ3に入る大好きな画家です。



関ヶ原の戦いの頃フランスのロレーヌ地方で生まれて、生涯のほとんどをイタリアで過ごし,当時にしては結構長生きして80歳くらいで亡くなっています。

本名はクロード・ジュレと言いますが、ロレーヌ生まれのクロードさんということでロランと呼ばれるようになりました。

作品の一番の特徴は幻想的に美しい空と雲でしょうね。

4時間くらい歩いたあとにフランス出身の画家が固まっている部屋に入り、この4作品がパっと目に飛び込んで来たんです。



と近寄ってみると、クロード・ロランの作品でした。

マドリードの宮廷から依頼された連作で、ブエン・レティーロ宮というところに飾られていたそうです。

『聖女パウラの乗船とオスティア港風景』
1d39ed3429.jpg

パウラさんという方、華やかなローマを離れ孤独な隠遁生活を送った聖人らしいんですけど、まさに港を離れようとしている夜明けの情景がまるで見て来たかのように美しく描かれていますね。

2作目は『川で拾われたモーゼ』
45ec4f9aa1.jpg

モーゼといえば『十戒』の方ですね。ナイル川っぽくないイメージですが、美しい構図ですね。物語は置いといて、空と雲と木だけでも見とれます。

3作目は『聖女セラビアの埋葬』
57e559b305.jpg

元老ウァレリウスの妻サビナに信仰を与えたのが、ここで殉教した女中のセラビアさんだったそうです。遺跡はこの時代でも遺跡だったんですね。

そして最後の4作目が『大天使ラファエルとトビアス』
a035a2e171.jpg

天使がトビアスに知恵を授けている所らしいんですが、そんなことよりこの黄昏の空の美しいこと。いつまででも見ていたい作品でした。

クロード・ロランの作品は、上野の西洋美術館で 1枚だけ常設

家には、以前 ルーブル美術館展 で展示されていた絵のコピーを買って来て飾ってあります。

どれも見とれるほどの、まさに『絵のように美しい』風景。


イタリアに住んでいたロランにスペインの宮廷から注文が入るくらいですから、ヨーロッパでも名の売れた有名画家だったんでしょうね。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012/05/18 08:52:31 AM
コメントを書く
[アートのはなし] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

StarTrees

StarTrees

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: