2016/01/11
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テーマ: 社交ダンス(8747)
カテゴリ: 競技会関連
<夫婦ダンス>

10分でラテンからスタンダードに変身するのはかなりムリがありました。

スタンダードだけ出場されている方も多いと思いますが、何分くらい支度に時間かけますか?

髪上げだけでも結構時間かかりますよね。





ぶつぶついいながらストレートロングの髪を無理矢理お団子ウィッグに押し込んで、ラテンドレスがばっと脱いでロングドレスざざっと着て、靴履き替えてダッシュでフロアへ。

髪飾りなんてつけてる時間ないし、顔だって当然ラテンの黒塗りのままです。





スタンダード競技のシニア戦とプロライジング戦だけは午前中のプログラムに組込んでいたみたい。

その中でも私たちの出場するシニア2スタンダードA級戦はラテンの試合が終わってすぐ次だったんです。

間にゼネラルタイムが20分とってありましたが、急遽プログラム変更でオナーダンスがそこに入り、それをのんびり見ていた私は大変忙しいことになってしまったんですね。







ワルツ、タンゴ、スローフォックストロットで競います。

最初のワルツ、踊れたのはフロア半分まででした。

試合慣れしてるラテンはどんな会場でも踊れるんですが、スタンダードは自分の中の方位磁石が定まらない上にうまくフォローも出来ないのでぶつかって止まったりするともう自分が何やってたのかこれから何をすればいいのか魂が抜けた感じでふわふわしてしまうんです。





タンゴもかっこよくコーナーでロンデするはずがちょろっと足出しただけになってしまい、頭ぶりぶり振ったせいでにわか仕立てのお団子ウィッグの下から自分の髪が飛び出して来てしまって大慌て。

スローだけでしたね。ちゃんと一周出来たの。

でも大将は偉かった。逆の立場ならぷんぷん怒ってフロア退場するところですが、じっと我慢して魂が戻るのを待ってくれました。






準決勝でもワルツは『ぶつかる!』と思った瞬間自分が何踊ってるのか分からなくなってレロレロ大将に引きずられて曲の終わりまで行ってしまいました。

それでも大将は怒らないで、何でダメなのか一緒に考えてくれたんです。

私より百倍くらい人間出来てますね。仕事で揉まれてるんでしょうね。

そして分かったんです。





練習場の東西南北がこのフロアでどっちなのか分かってない。



審判が立っている方が練習場の入り口、そう頭の中で定義出来た瞬間,自分がどこで何をやるべきかはっきり分かったんです。





決勝はすごかったですよ。

準決までの浮遊踊りとは別人のようなイキのいい動きで3種目とも踊れたんです。

結果,準優勝でした。

うっそみたい。大喜びです。



凄く嬉しかったですね。





大将の新しいエンビ効果もあったかもしれませんけど、踊りもちょっとは進歩してるのかもしれません。


『わたし、全然間違えないで踊れたよ!』


そこ自慢する所じゃないでしょと大将に言われましたが、怒らないで見守ってくれたのが最大の勝因だと思います。


決勝6組がフロアで紹介された時、こんなアナウンスがありました。


『めずらしいですね。この決勝を踊る方々は全員ご夫婦です。苗字がたまたま同じなのかもしれませんが。』



(つづく)





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Last updated  2016/01/13 08:06:39 AM
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