2024/03/27
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テーマ: 社交ダンス(8401)
カテゴリ: TVのはなし
アントニア・スコットは、家具も何もない マドリード 高層階の住居で一人考えていました。

一番いい自殺の方法を。

警察の極秘プロジェクト『レッド・クイーン』に就ていたIQ240という世界で最も賢い彼女ですが、悲惨な事件で家族を失い抜け殻のようになっていました。





彼女を現役復帰させたのは、 ビルバオ 出身のゲイ刑事ジョン・グティエレスです。

スペインの有力者トルエバの長男が酷い手口で殺され、さらに大企業トップであるオルティスの長女が拉致されて、事件解決のためにコンビを組むことになりました。

警察の誘拐対策班と捜査がバッティングして対立関係になる上、被害者の家族も非協力的です。

でもスーパー頭脳のアントニアには分かってしまうんですね。







アントニアはプロジェクトに参加するにあたって、明晰な頭脳をさらに活性化させる特別な訓練を受けていました。

その副作用で時々恐ろしい幻覚を見るんです。

発作を抑えるための錠剤を組織から支給されていて、飲まないと大変なことになるんですよ。

犯人はアントニアに何かを伝えたいのか彼女を拉致して殺さず、3D的に絵や写真で埋め尽くされている部屋に目覚めさせ、そして解放します。





アントニアは夜になると、目を覚さない夫の眠る病院に赤いドレスを着て出かけていました。

彼女は誰かに触れられるのを極端に嫌っています。

養育能力がないということで、一人息子も父親サー・スコットに親権を取られてしまいました。

一度、ジョンの家に招かれ母親の作るスペインオムレツ(トルティーヤ)をご馳走になった時、幸せそうに味わっていましたが、それ以外はコーラを飲んでいるシーンしか出てきませんでしたね。





天才アントニアとお人好し刑事のコンビが楽しく事件解決というわけではなく、相当エッジの効いたサイコスリラーでした。

和むのはジョンのお母さんが出てきた時だけ。

拉致されたカルラは悲惨でいつも泣いているし、最後にはアントニアの小さな息子ホルヘにまで魔の手が伸びてきます。







『レッド・クイーン』(原題: Reina Roja)は、フアン・ゴメス=フラド原作の小説をドラマ化した作品です。

スペインで最も読まれている作家だそうで、『レッド・クイーン』『ブラック・シーウルフ』『ホワイト・キング』の三部作とのこと。他の二作もドラマ化される可能性がありますね。





アントニア・スコットが世界一賢いというところを示すエピソードがもう少し欲しかったかなと思いました。

スペインのサイコ・スリラー・ドラマを見たのは初めてだと思いますが、全7話、エル・グレコの絵画のような宗教色の強い濃い映像です。

さすが 肉攻め









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Last updated  2024/03/28 08:29:43 PM
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