つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

全て | 徒然 | 読書 | アート |
2005年06月01日
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カテゴリ: 読書
この人の本を読むのは久しぶりだ。
昔、「黒い家」を読んだ時の衝撃。おぞましい家の描写、
本当に怖かった。映画での大竹しのぶも怖かった。
さて、「硝子のハンマー」。第58回日本推理作家協会賞
受賞ということで、期待して読んだのだが・・・

前半は、密室殺人事件について、いろいろな推理が組み
立てられ、つぶされていく展開なのだが、これがまどろ
っこしく感じられた。トリックのシチュエーションがな
かなか頭に入らない。防犯コンサルタントと弁護士のキ

残念だった。

後半は犯人の視点からの話。こちらの方は面白かった。
ヤクザの街金からの追求から逃れるため、名前や故郷を
捨て、頭脳の限りを尽くして必死に生きる青年。東野圭
吾や宮部みゆきが好きな自分としては、こういう犯罪小
説の方がぐっと来る。ところが、せっかく応援していた
のにあのラストはないよなぁ。やはり殺人はダメってこ
とだろうが。

密室トリックものが好きな人に受けての推理作家協会賞
なのだと思うが、小説全体としてはまとまりがない印象
だった。





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最終更新日  2005年06月02日 19時10分39秒
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