つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2008年03月02日
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カテゴリ: アート
北斎館.jpg


興味を抱いていたのだが、ようやく念願の北斎館に出かけ
ることができた。

二階建ての建物。一階には、版画コーナー、肉筆画コーナ
ーや地元の祭屋台を展示してあり、二階は資料室になって
いる。この一月に皇太子ご夫妻のご訪問があったようで、
その写真も屋外に展示されていた。

版画コーナーでは、諸国瀧廻り8枚揃いや、諸国名橋奇覧
11枚揃いに富嶽三十六景の一部が展示されていた。


版画と違って、ここでしか見ることができないのだから。
特に静御前を描いた白拍子の絵にはうっとり。北斎の描く
美人画の中でも、だんとつに気に入ってしまった。

白拍子.jpg

墨のみで描いた鍾馗もよい。目の瞳だけに青が入っており、
らんらんと輝くその目に魅入られそうであった。

菊の掛軸が二幅。これもよかった。小菊から大菊、スプレ
ー菊など数種類の菊がこれでもかと濃密に描かれている。
ムンムンと菊の香りが漂ってくるかのようであった。

そして、祭り屋台の展示。二台の屋台が保管されており、
それぞれ天井画として、「龍・鳳凰」の二面と怒濤図「男浪・
女浪」の二面を見ることができる。

男浪.jpg


の波をさらに発展させた、生き物のような波。うねうねと
妖しい。

今では、東京からたった2時間の距離だが、江戸時代83
歳の北斎がはるばるこの地まで、それも都合4回もやって
きたかと思うとその驚異的な肉体と精神力に圧倒されてし

たのだろうか。





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最終更新日  2008年03月04日 06時12分15秒
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