つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2008年12月04日
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カテゴリ: アート
清水寺から高台寺、円山公園、八坂神社を廻って、
紅葉を楽しむ。ここから、知恩院、青蓮院に行こう
か、何必館、細見美術館へと廻ろうかと悩み、遅い
昼食。

大阪の藤田美術館で、国宝曜変天目の茶碗が出展さ
れていることを思い出し、結局、京都を後にして、
京阪で大阪へ出かけることにした。四条の駅も祇園
四条ときれいな名前に変っていた。

京阪って、あまり乗ったことがなかったのだが、う

びっくり。京都、大阪間のルートって、いろいろあ
るのだと新たに発見。

さて、京橋からJRで一駅の大阪城北詰という駅の
すぐそばに藤田美術館はあった。「太閤園・藤田美術
館」という看板があったので、目の前の立派な建物
がてっきり、美術館かと思ったら、とんでもなかっ
た。こちらは太閤園という結婚式場であり、手前の
塀の裏の古びた土蔵がこの美術館であった。

受付で入館料を払うと、端がめちゃくちゃにもがれ
たチケットを手渡された。「何だ、これは」と思った
のだが、大阪の人はあまりそういうことには、こだ

お客はほかに一人だけ。

中央にお目当ての国宝曜変天目茶碗があった。日本
に3つある国宝のうちのひとつだ。今年春に 静嘉堂
の曜変天目
をはじめて見てから、あとの二つの国宝
を見るのを楽しみにしていたのだった。

曜変天目.jpg


ーの帯が鈍く光っている。オーロラのカーテンのよ
うでもある。静嘉堂のものに比べると、斑紋がはっ
きりしていないので、地味な印象を受ける。照明が
暗いので、輝きも鈍く感じる。全体的に見ると、静
嘉堂の茶碗の持つ派手さに比べ、ずいぶんと落ち着
いた感じである。それでも、静嘉堂同様、じっと眺
めていても、まったく飽きることがない。茶碗に吸
収されて、自分の存在がなくなってしまうようだ。

そのほか、重文の白縁湯滴天目鉢のちょっと不気味
な白い口縁や、大名物の国司茄子茶入れの愛らしさ
など、印象に残る陶磁器もあった。

ひととおり廻った後、閉館時間までじっくりと曜変
天目を眺め、大満足で美術館を後にした。
(12/14まで)





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最終更新日  2008年12月05日 19時58分24秒
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