つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2009年01月26日
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カテゴリ: 読書
生物と無生物のあいだ.jpg


一喜一憂しながら、評判のこの新書本をようやく
読了した。

ちょうど職場でウィルスの話になって、ウィルスは
生物ではないが無生物でもないというこの本からの
俄仕込みの薀蓄を披露した。しかし、「じゃぁ、
一体何なの?」と尋ねられて答えに窮した

肝心のDNAの話や生物とは何かと核心に迫る
部分は、理解しようとしても、理系的なものに

ざっと読み飛ばした。

野口英世の評価の話やDNAの2重螺旋構造発見の
裏話などは読み物として面白かった。どうせなら
フェルメールの合奏の盗難事件にもっと筆を割いて
もらえればありがたかった。

よく「お変わりありませんね」というあいさつを
するが、半年もたてば、人間は、分子のレベルで、
すっかり入れ替わっていて、お変わりありまくりで
あるということ、すなわち「動的平衡性」が、
生命の特徴であるらしいことが分かった。

特に共感したことは、エピローグに出てくる著者

著者と同年代の私は、やはり東京のベッドタウン
である郊外に住んでおり、小学生の頃、級友から
昆虫博士と呼ばれ、特に蝶々の収拾に明け暮れた
時があったのだ。

近所の自衛隊のからたちの垣根には、アゲハ蝶が

なり、羽化するのをじっと見つめていたものだった。
著者同様、アオスジアゲハもかなり飛んでいて、
夢中で追いかけたこともある。

そんなことを懐かしく思い出しながら、京大卒の
天才学者と片や私のような凡人のあいだは何なの
だろうかと考えたのだ。





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最終更新日  2009年01月26日 23時13分55秒
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