つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2009年09月20日
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カテゴリ: アート
世紀末クリムト.jpg


店員と会話しつつ、ウィンドウショッピングをするのが
楽しみ。画廊まで眺めていると、あっという間に時間が
経ってしまう。展覧会でも組まれていると、いっそうの
こと。でも買い物をしないのでカードは作っていない。

この展覧会、クリムト・シーレということで、この
2人の作品を軸に展覧会が構成されているのかと
思ったら、実はまったくはじめて名前を聞く画家の
作品ばかり。知っているのは二人のほかはココシュカ


しかし、先日の損保ジャパンのベルギー近代絵画展でも、
そうであったが、知らない画家でも印象に残る絵は
多い、名品ぞろい。

後で知ったのだが、今回は展示リストを配布していた
そうで、私はどうせ高島屋だとはなから当てにして
なかったので失敗であった。殴り書きのメモは後で
なかなか判読できない・・・

マリー・エグナ―の「山ツツジ」の遠い雪山をバックに
鮮やかな朱のツツジの花は、山の空気まで感じることが
できた。

シャルル・ヴィルダの「ランナーとシュトラウス」は

映画を見るようである。

スザンネ・レテーナ・グラニッチェの「自画像」と
「エディット・グラニッチェ」の肖像画。大きな筆触で、
明るくさわやかに美女を描いている。まじめで気品の
ある美しい絵。


幻想的絵画の数々をイメージしてしまうのだが、実は
ほとんどアカデミックな絵画が展示されているのだ。


愛.jpg

クリムトのコーナー。
クリムトの初期の作品もアカデミックだし、分離派を
結成してから、「愛」のような装飾的幻想絵画が描かれ、
どーんと目玉の「パラス・アテナ」で、盛り上がって
きたと思ったらもう終わり。作品数の少なさにがっかり。

次はいよいよシーレ。シーレで連想するのは、死と
苦悩とセックスのイメージ。そして角ばった輪郭線の
絵。痛々しすぎてあまり、好みではない。

世紀末シーレ.jpg

それでも、今回の異様に長い指を持つ自画像は強烈
だった。


それに比べて、アントン・ベシュカの「エゴン・
シーレの肖像」はゴッホの影響を受けた太いタッチで、
シーレはまじめな内気な青年の如く描かれている。
温かみのある優しい絵だ。

向日葵の咲かない夏.jpg

もうひとつ、「ひまわり」。これは、道尾秀介の
どろどろとしたホラー小説「向日葵の咲かない夏」の
表紙に使われていたので、実物を見ることができて
嬉しい。










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最終更新日  2009年09月21日 08時08分24秒
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