つまずく石も縁の端くれ

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2009年11月02日
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カテゴリ: アート
菱田春草展 後期 明治神宮文化館

みなさんのブログで菱田春草展を知った。調べると、月
曜日も開館しているとのこと。前期には出かけることが
できなかったので、いいチャンスであった。

霧雨の降る中、明治神宮は明日の大祭の準備中。菊花展が
秋の風情を醸し出している。

菱田春草は横山大観の盟友で、若くして亡くなった画家。
大観ともども画風を朦朧体の画風。あちこちの美術館で
彼の絵を眺めたことがあるが、まとまった展覧会は、

気がするが、定かではない。

今回は、山種美術館の「月四題」が出展されている。
おぼろ月を背景に、桜、柳、葡萄、梅が滲むように
描かれている。どこか、もの哀しい風情が漂う。
特に春草が描く桜はおぼろげではかなさを感じる。

月四題 春.jpg

春草の描く美人画は、ずいぶんと幻想的な雰囲気が漂う。
「羅浮仙」は、梅の精だから、怪しい風情は当然だが、
幽霊美人画といってもいいほどである。

羅浮仙.jpg


「秋の夜美人」。乙川優三郎の「喜知次」の表紙と
なっている。絽の着物が、まだまだ残暑を感じさせる。


秋の夜美人.jpg

前期も見たかったなぁとつくづく思う。





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最終更新日  2009年11月02日 20時39分41秒
コメント(6) | コメントを書く


■コメント

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こんばんは  
lysander さん
私も観てきました...

春草の描く空気感はとてもいいですよね。
何度でも観たくなります。 (2009年11月04日 00時14分50秒)

lysanderさん  
一村雨  さん
朦朧体ゆえに幻想的なのでしょうね。
夢うつつの世界です。 (2009年11月04日 01時28分17秒)

これから行きます~♪  
麗那 さん
菱田春草、大好きなんですよ。
この展示のことは、開催前から知って、ものすごくテンション上がっていたのですが、なんと!前期展に行きそびれました~(/_;)
そして、後期展もまだです。(^_^;)
一番行きたいものが後回しになってます。(笑)

図録、ありましたか?
(2009年11月10日 17時52分34秒)

麗那さん  
一村雨  さん
>菱田春草、大好きなんですよ。

う~ん、春草ファンですか。
渋い趣味ですねぇ。
簡単な図録がありました。 (2009年11月11日 20時50分42秒)

春草  
はろるど さん
こんばんは。代々木のひんやりとした涼感は春草の絵と通じるものがありますね。久々に月四題にも出会えて大満足でした。

追っかけたい作家です。 (2009年11月16日 22時07分20秒)

はろるどさん  
一村雨  さん
御舟が技法をダイナミックに変えたのに対して
春草は、ずっと静かな味わい深い作品を描き続けましたね。
もしも長生きしていたら、大観のようなダイナミックな作風になったかどうか、気になるところです。 (2009年11月17日 05時52分07秒)

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