つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2010年09月18日
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カテゴリ: アート
近代日本画にみる東西画壇.jpg



正直、私の能力では、この展覧会に出展されているそれぞれの画家たちの絵の風土的違いを把握はできない。ただ、言われてみれば何となくそんな気がするという程度である。

まずは、東京の画壇のコーナーでは、小林古径の「人形」が印象に残る。黒々としたドレスに小さな白い顔と白い手の対象が際立つ。最初は西洋画課と思った。黒いドレスはよく見ると、墨の濃淡、滲みを上手く利用して模様が描かれているのが凄い。

京都の富岡鉄斎の絵は、自由奔放、大胆で好きだが、どうして、これが「雅」に分類されるのかがよく分からない。となりの木島桜谷の「秋草図」の方が、琳派調の作風で、まさに「雅」にぴったりである。

大阪の婀娜(あだ)は、艶めかしいという意味だろうが、これもピンとこない。上島鳳山の「十二月美人」は、確かに素晴らしい。8月の?娥はチラシになっている。芳年の月百姿の「嫦娥奔月」で知った画題。色っぽさより、清楚さを感じてしまうのだが、どうだろうか。

やはり、各都市の風土の特色と絵の関係については、はっきり分からなかったが、それぞれの絵を楽しむことはできた。





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最終更新日  2010年09月18日 14時10分51秒
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楽しめました  
noel さん
古径の「人形」よかったですね!フジタ風にも見えましたが、あの人形の表情にぞくっときました。山種で見た「清姫」と通じるというか...上島鳳山は初めて知った画家ですがお気に入りになりました。 (2010年09月20日 10時08分21秒)

noelさん  
なるほど清姫ですか、私は黒いドレスに惹かれて、人形の顔をまじまじと見ませんでしたので、気づきませんでした。古径は人形の顔に情念を表したのかもしれませんね。 (2010年09月20日 22時39分33秒)

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