つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2024年12月04日
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カテゴリ: アート


最近はハニワブームなのでしょうか。東博のはにわ展に
続いて東近美にも出かけました。
こちらは、ハニワや土偶そのものの展示ではなく、それ
らが近代以降、どう評価されていたのか、アート作品を
通して探っていこうという企画。これはとても興味深い
展覧会でした。
明治天皇陵を作るにあたって、ハニワが再び人々の脚光
を浴び、それがのちの戦争の戦意高揚の象徴となる過程
がよく分かります。神話とセットで捉えられ、国威発揚
の道具となっていくのです。
河鍋暁斎の「野見宿禰図」。野見宿禰は相撲を初めて取
った人物で、相撲の神様だとばかり思っていたのですが。
ハニワを初めて作った人でもあったことを知り、驚きま
した。
第2次大戦後は、ハニワに対する価値観も変わり、土偶
やハニワの美しさが注目を浴びるようになります。岡本
太郎やイサムノグチのオブジェなどが脚光を浴びます。
そして土偶やハニワは子ども番組のキャラクターとなっ
たり、漫画に登場したり、より人々に身近な存在として
捉えられるようになりました。
自分はハニワというとまず幼少のころに見た大魔神の映
画を思い浮かべます。この展示をはもう懐かしさでいっ
ぱいでした。





ハニワや土偶は様々な価値観の変遷があり、我々日本人
のDNAに刷り込まれているのだなぁと実感した展覧会でし
た。(11/28)





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最終更新日  2024年12月04日 16時02分13秒
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