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げじねこ

げじねこ

May 22, 2006
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カテゴリ: 舞台&役者

さて、下手のエアロンに未練をいっぱい残しつつも舞台中央にも注目。

タイタス@吉田さんのなんと勇猛果敢な武将ぶりよ。
「天宝12年のシェイクスピア」で見初めた(え?)
私の目の確かさにうれしくなる←結構ナマイキな私

そして、戦を終えたばかりの血なまぐささが感じられるセリフのやりとり。
この血なまぐささが、実に見事に衣装にもあらわれているんだよね。
兵士たちのあちこち裂けて破れた衣装から流れ落ちる血が、
真っ赤なリリアンで表現されていた。
これはその後に流される血も同様の演出だけれど、
このアイディア、本当にすばらしいね~。


さて、話を戻してタイタスは、生贄を欲する息子たちを理解しつつ、
しかし長男を奪われそうな捕虜のタモーラには、
情けはかけないのだな。

勝者の権利。
敗者の屈辱。
よくいわれる【勝てば官軍、負ければ賊軍】なのだ。

今も昔も戦場で行われるヒトの行為はなぜ変らないのか。
この時点ではタモーラはまだ、女王であっても母だった。
我が子を思うのはいつの時代であっても変らぬもの。
けれど助命嘆願は敗残の身ではかなうはずもなく、
奪われた命に身を揉んで嘆き哀しむ。


そしてこの間、エアロンはなんの感情もみせない。
見せる感情がないのか。
突き放したクールなまなざしが同じ捕虜の身であっても部外者のよう。


その後タイタスは新皇帝にサターナイサスに推挙する。
最初の方の少しの言動だけでも、兄サターナイナスは直情的すぎ、
弟のバシエイナスの方が思慮深いように思えるのに、
タイタスにとっては【前皇帝の長男=跡継ぎ】であり、
その画一的な考えには迷いがなかった。

もちろんサターナイナスはしてやったりの傲慢な笑顔。
タイタスの娘ラヴィニアを恩着せがましくもらってやろうとするが、
その一方で捕虜のタモーラの色香にすぐフラフラしている。
そんな男、いくら皇帝であってもいかがなものかと思わせるし、
実際ラヴィニアは皇帝の弟と恋仲だったという。
知らぬは父親ばかりなり。
ラヴィニアの兄たちはそれをとうに知っており応援していたようで、
いくらタイタスが息子たちや娘に裏切るなどもってのほか、
臣下として許せないと追い立てても、
ばかにされた、裏切りだとしか思えない狭量な皇帝は、
この屈辱的な事態にタイタス追放を命じる。

その間に、その美貌と色香で皇帝を篭絡し、
あっというまにラヴィニアになりかわり后の座を手にする。
そして一見、やさしげに、慈悲深く、皇帝にささやく

ローマの民衆に愛されている英雄タイタスに許しを与える事が、皇帝の度量の深さを表す、と。

しかし、そうささやきながらタモーラの本音は、タイタスをローマに置き留め、
その一族郎党に報復を誓っていた。

このときのタモーラ@麻実さんがとにかくすごい
捕虜から一転、后になって纏う細身のドレスがすばらしく似合っている。

あと、声がまたステキなんだよね。
皇帝をたぶらかすねこなで声。
一転、横を向いて本音をつぶやくときの低く怨念のこもった声。
かと思えば、エアロンにはとびっきりの甘い囁き声。

(・・・・・・・・・・・そりゃ私だって甘くなるぞ)


狂ったタイタスに併せて享楽的?になりもする。

とにかく変幻自在。
息子を助けてと叫んでいた、そのときだけは情が溢れていたが
そのとき以降はそんな感情はハッキリ捨て去ったのがよくわかった。
あと、囁くときでもはっきりしっかり聞こえるし伝わるんだよね。
同性の私でもゾクゾクするほど魅惑の声だった

更に更に。
狩場の森でエアロンを誘惑するお楽しみのシーン
なんなのあの足の長さは~~~
同じく手足の長いエアロンとからむ姿に・・・
妬くのも忘れてうっとりしていたよ私は

だってだって、そのときのエアロンもまた自分の魅力に自信たっぷり。
ええええもう。
あのナイスバディですからね
若くてしなやかでまさに牡鹿のごとく奔放にフェロモンを撒き散らす。
なのにその若さに似合わぬ醒めたその目


・・・私も冷たく見つめられたい・・・


久しぶりに、
そう古田さん以外では久しぶりに 冷たくされたい男 の誕生だった(え?)






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最終更新日  May 22, 2006 09:21:13 PM
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