2012年04月15日
XML
福岡県朝倉地方や大分県の山間部で、お盆の時に食べる郷土料理だそうです。

たらちゅう(冑)、たらおさ(筬)とも呼びます。グロテスクな外見、触ると
チクチクして痛く、「1~2日かけて水で戻すとき、ドブのにおいがするよ」
とおどされていました。実際には1日半、起きている間は何回も水をかえて、
多少やわらかくなるまで戻しましたが、思ったほど悪臭はありませんでした。

さて、水で戻したものを切り分けるのがひと苦労。消化管はむちっとしてます
が、切りやすいです。問題はえらで、3cm程度に骨ごと断ち切るのですが、
おろし金のように痛い部分もあり、そこだけは包丁で削り落としました。よう

砂糖、酒、醤油で調味します。茹でている間、切り干し大根のようなひなびた
においがします。たらわたは、ごぼうや昆布と煮き合わせることが多いそうで
すが、お盆の正式な行事でもないので、にんじんを具にしました。昆布の代わ
りに昆布茶を加え、臭み消しにはしょうがでなく、季節の山椒を使いました。

途中で水飴の代わりとして黄金糖を3粒加え、溶けるまで底にこびり付かない
ように注意して、やはり1時間かけて煮含めました。仕上げにさしみ醤油少量
を加えてさっと混ぜ、火を切って、できあがり。冷めてから食べてみると、胃
は味がしみてイカのよう。ピラピラしたえらは、口に入れて骨だけ出すと、あ
とはちゅるっと溶けるぐらいやわらかく、味わい深いです。海辺の村で身を食
べてしまったあと、えらと胃を「これ、美味しいから」と山の民にくれてやっ
た、との由来もあるようですが、お盆の行事食・ごちそうとして、代々受け継




※写真は、(左から)水で戻す前、戻したもの、煮付けたもの、です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022年11月08日 15時15分30秒
コメント(2) | コメントを書く
[いわゆるB級グルメ] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

コメント新着

はなだんな @ Re[2]:「続^2・とうがんの酢の物」 YoshicoHino さん、書き込みありがとうご…
YoshicoHino @ Re:「続^2・とうがんの酢の物」(11/10) ほんとに胡瓜、うそのような値段、今日1…
はなだんな @ Re[4]:「続^3・貝割れ菜と平天の澄まし汁」 YoshicoHino さん、書き込みありがとうご…
YoshicoHino @ Re[3]:「続^3・貝割れ菜と平天の澄まし汁」(11/05) はなだんなさん、お気持ちわかります。 我…
はなだんな @ Re[2]:「続^3・貝割れ菜と平天の澄まし汁」 YoshicoHino さん、書き込みありがとうご…
YoshicoHino @ Re:「続^3・貝割れ菜と平天の澄まし汁」(11/05) これからは、温かいものを身体が欲します…

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: