犬の十戒

明けましておめでとうございます年末年始のご挨拶も ご訪問もせずご心配をお掛けしてるだろうなぁ～・・・と思っておりましたが・・・私にとって、この年末から お正月は まるで葬式のような気持ちで過ごしていたので気持ちの整理がつくまでは韓ドラを観ることもパソコンの電源を付ける事も出来ませんでした。（末期癌の父の葬式があった訳では有りませんので）【犬の十戒】を　ご存知でしょうか？最後の・・・そのひと時まで一緒にいるという約束をまさか自分が果たせないなんて 夢にも思わなかったです今も悲しくて悔しくて申し訳なくて涙が止まりません。私の愛犬モカが　我が家に来たのは四年前。一度目の流産の後、飼い始めました。二人目不妊の辛さや二度の流産の悲しみを癒やしてくれたのはモカでした。仕事から帰って星空を見ながらの散歩が一番ゆっくりと癒される時間でした。 モカは、生後５ヵ月の頃から唸り始め私を含めて家族全員に噛みつき一時は　散歩に行く事も、餌や水を持って近づく事すら出来ませんでした。唸り声に近所の人が飛び出して来るくらいヒドい状態で獣医師・訓練師・ブリーダーなど、色々な方の意見を聞きながら私とモカは少しずつ信頼を回復して来ましたが私と旦那以外には馴れる事は無く娘と義母ｻﾝは ７ヶ月の子犬の頃から触る事も出来てません。（↑写真の右：娘と７ヶ月頃のモカ）その上、娘は 昨年田んぼの手伝いをしている時、胸と 二の腕を噛まれ服の上からだったので牙は届きませんでしたが青あざが出来るほど強く噛まれました。その後も、モカを変わらず可愛がっている私を見て娘が 娘が噛まれたのに、何故そんなにモカが可愛いの！？私よりモカが好きなの？？？と言いましたが私の留守中で、しかも事が過ぎてから叱っても仕方ないし唸って噛み付く犬に育ててしまったのは人間の責任。治らないならモカが噛み付かない環境を作って防げばいいと思います。娘が噛まれたのはモカのせいではなく噛み付く犬を田んぼに放した旦那の責任だと思うからです。旦那は、唸られながらも可愛がっていて仕事から帰ると玄関には向かわず犬小屋へ行き、しばらく男同士で語り合います。でも年末・・・。忘年会から帰ってきた旦那がいつものように犬小屋へ。年末ずっと仕事だった私は家に帰ってから大掃除やお正月の用意でバタバタとしていてうっかりモカに 夕ご飯をあげるのを忘れていました。私が一番悪かったんです・・・・・今でも その事が悔やまれてなりませんモカが餌を食べてない事に気付いた旦那がお前、餌を忘れただろう！可哀想に！俺が今から やって来るから餌の用意をしろ！と、玄関から叫び もう夜中だからモカは寝てるよ～！明日の朝でｲｲじゃん～！また噛まれるよー？？と言う私の言葉を聞かず可哀想に～！と言いながらモカを撫でてたらしい。そして噛まれる。撫でてた だけなのに噛まれた！寝てたのに起こすからだよ！と、大喧嘩しながら　深夜に救急診療に飛び込み右手を７針。親指と人差し指の間が裂けていました。そして旦那が保健所に連れて行く旦那が病院に行かなければならない程噛まれたのは三度目。しかも時は　お正月。右手に包帯を巻いて、箸もペンも持てない旦那を見ながら親戚の人達や、私の両親までもが口々に『飼い主を噛むなんて』　『保健所は当然だよ』・・・・・・・・・と旦那に同情何が当然？実際に飼っても無い人に軽くそんな事を言わないでもらいたい！旦那は何も悪くないのにﾓｶが噛んだの？ﾓｶだけが悪かったの？違うでしょ？寝ている犬に手を出して噛まれたのになぜﾓｶが殺されなければならないの？どうせ噛まれた俺が悪いんだよ！逆ギレする旦那と毎晩の喧嘩。悲しくて悔しくて・・・なんとか救う方法は無いのかと、お正月中は打開策を探し回ってました。モカを引き取って、私の変わりに飼ってくれる人を探さなきゃ・・・・！本当は、モカと離れたく無いけど選択肢は、保健所か里親の二つだけ・・・・・・。成犬の里親を探すのは難しくて、しかも唸って噛みつく犬。飼うにはとても慎重に接しなければならなくてそこまでして飼うには愛がなければ出来ない事だと思う。生後２ヶ月の子犬の頃から飼っている私には、噛まれても愛情は無くならないけど成犬の噛む犬に、そんな愛情を注いでくれる人がいるだろうか？ 私の力が足りなくてモカに最悪な結末になってしまうかと思うと毎晩眠れなくて・・・仕事中でも涙が溢れて止まらないお正月で連絡の取れる人も少なかったのですが友人の紹介で、犬の保護団体を紹介してもらい預けることに・・・・。モカと離れたくないから・・・と私が体を張ってモカを手元に残すことも出来たかも知れない。でも、旦那の家族を思う気持ちが分かるからきっと 自分が噛まれた事より もし娘や近所の人に何かあったら取り返しが付かない・・・・・・・・・・・そう思っての決断だったと思うから。旦那もモカを凄く可愛がっていたから。保護団体に連れて行く朝・・・これが最後だからと見送ってくれた義母ｻﾝと娘に 唸るモカを見て あああ・・・やっぱり我が家では　これ以上無理なんだ・・・ ・・・・と、痛感保護団体の方達は、みなさん優しく迎えてくださりコーギーの可愛らしい容姿からも大人気。メンバーのお姉ｻﾝ達があまりにも警戒心無く撫でる姿にﾊﾗﾊﾗ・・・ﾄﾞｷﾄﾞｷ・・・・！ 唸って噛むのはうちの家族にだけ向けられる反抗心だったのか？ この人達の傍にいれば、モカは唸る犬ではなく普通の犬なのか？？そう思いかけていた瞬間お姉ｻﾝ達に噛み付くモカただ撫でていただけなのに あの時の旦那の言葉が思い出された旦那はいつも、ただ撫でていただけさっきまで　ご機嫌で撫でられてたのに急に噛み付いた・・・・・・と言っていたけど私はそれが理解できなくて旦那に何か原因があると思い込んでいました。でも、目の前で撫でられてるだけなのに急に噛み付くモカの姿を見て旦那の言葉を初めて理解できました。唸って噛み付くモカの事を理解してくださり私たちに任せてください そう言って引き受けてくださった団体の皆さんには本当に感謝していますが・・・今も凄く寂しくて・・・心にぽっかりと穴があいたような気持ちです今日は　まるで春のような良い天気で・・・『あー、今日の散歩は気持ち良さそうだなぁ～』『暗くなっちゃう前に、散歩行かなきゃ！』・・・・・・そう思って直ぐああ そうだ・・・モカはいないんだった何度も何度も・・・そんな思いを繰り返しています今頃何をしてるんだろう・・・・寂しい思いをしてないだろうか・・・・・そう思うと涙が止まらなくてただただ・・・優しく愛されて幸せになって欲しいと　思うばかりです。　 人気blogランキングへ