久しぶりに参加したクラフト展もあっという間に最終日。
6点出品した「はごろも」ショール(ストール)は、お陰さまで大・小1枚づつ購入して頂きました。
荒く織って縦にうねの出たこの軽いシルクは、透け感が魅力。
その透けるのを活かすために縦半分に絞り染めで色分けしました。
重ねた時に色どうしがハーモニーを奏でるのを狙い、色の組み合わせ次第で面白い効果が出るものです。
写真を撮るのを忘れ、どの配色のものが売れたのかもう分からなくなってしまいました。即興で色を決めてすぐ染めてしまうため、記録が残らないんです。
打ち上げで使った場所が、友人がアパレルの染色等を精力的にやっていた工房跡にオープンしたレストランだった。ちょっと感慨深いものがありました。
一時は凄く頑張って新しいものを次々に開発していましたが、結局は儲からなかった。アパレル産業とはそういうものの様です。
サンプル作りに追われ新しいものを常に求められ、納期は短く突貫工事のような日々が続く。
ロットが多ければ儲かるが、新しい技法は手間もかかり難物も出る。
景気に敏感で波間に浮かぶ小舟のように揺られっぱなし、というのが実情でしょうか。そんなこんなで廃業を決め、跡地をレストランとして貸すことになったようです。
ビル自体は自身の所有するものですから、それはそれで悪くはない。
諸行無常ということで、世は常に移り変わっていく定めですから。GMが100年近くも続いたことの方が異常といえるものでしょう。
PR
カレンダー
キーワードサーチ
サイド自由欄
コメント新着