アーチストから住職になった異色の僧侶常の知人(滑市の大善院・外山杲見)が私の帰りを待っていた。
何でも自分でやりたがる芸術家的創造趣味が出てきて困ると嘆きつつまんざらでもない風な事を言う。
以前に絞り染めで袈裟を作るという初めての試みをしたことから、弘法大師が使用したといわれる特殊な袈裟を自分で再現してみたいという。
また、橋本閑雪の画室移築の最中で、その屋根を自分で葺くのだと言う。
銅板葺きの業者が出来ない(手間がかかるのと予算が合わないという理由で)というので、以前経験済みの自分がやるのだという。
既に250キロの銅板を買ってあるとか。
業界では新参者の上にそういう異色の存在として「変人」を標榜することで、自分はその存在を受け入れさせていると言う。
白川静氏の漢字の研究から引き出された文字の不思議。正しい曼荼羅の研究についてや、本来の僧侶たちの使命についてなどなど話は尽きない。
時間のたつのも忘れて話し込んで、食事もせずに気がつけば10時。
興味深い話ばかりであっという間のことだった。
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