日本のアニメが世界中で人気が有り、海外にも熱狂的なファンが沢山いることは随分前から話題になっています。
それとは別に、日本では例の「仮面ライダー」「ウルトラマン」が未だに子供のみならず大人たちの間にも根強い人気が有ります。
この特撮テレビ番組「仮面ライダー」が放映され始めたのは1971年(昭和46年)1973年(昭和48年)で、今から40年ほど前のこと。
その後、89年までシリーズは続く。10年のブランクの後再び2000年から現在まで続いているという「お化け番組」だ。
私は、最初から異様なデコレイティブ怪獣や主人公の不自然な動き、あまりに軽い感じに見えた特撮に違和感が有り、当時からほとんど見ていない。
だからその良さがまったく分からない。
周りにもいる、40過ぎのおっちゃんが夢中になってグッズを集め、新商品のシリーズに血眼になっているのが不思議で仕方がない。
先日も自動販売機で「仮面サイダー」なるものを買ってきて、その価値を長々と説明された。サイダーに「仮面ライダー」の名前を掛けて、それらしいパッケージデザインになっているただの清涼飲料のサイダーだ。
そんなこと言うと噛みつかれそうなので黙って聞いていた。
これらは子供向けに発売されているはずだが、大人も買う事を想定していることは確かのようです。
次から次へ新しいシリーズが出る度に買い集め、奴の部屋には所狭しと「仮面サイダー」「ウルトラマン」グッズが並んでいるらしい。
これらに夢中になる大人達には何やら共通点が有りそうだ。
高度成長期に子供時代を過ごし、世間には「行け行けどんどん」風が吹き、ほしいものは何でも手に入る時代。
物が溢れ、特別な夢など持たなくても目の前にあるものを追いかけていれば、もうそれだけで幸せだった。
そう、その豊満社会が作り出した「受け身人間」のなれの果て?な気がしてならない。「おたく」と呼ばれる人たちの中にもそういう人タイプが多い気がする。
恋愛が下手で定職に就く事を嫌い、好き勝手に自分の世界に埋没することが最も心が休まるという内向き志向。
もちろん全員がそうだとは言いませんし、「偏見だ」と言う人がいることは認めます。社会現象化しているほど大きな塊として存在している以上、無視することは出来ません。
「多数は正義」という言い方からすると正しい生き方なのかもしれませんが、非生産的な受け身の生き方は国を弱体化します。
今更「仮面ライダー」にあやかって”変~身”するのは難しいでしょうから、せいぜい購買意欲を掻き立てて景気を押し上げて頂くしかない。
話の水を向けられたら、ふむふむと聞いてあげる事。
心にヒーローを持った純真なこの「お・と・な」たちはこれから先、いったい何処へ行くのでしょうか。
「日歌」が千首を超えたのを機に、 「游歌」 とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。
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