食べるということは、単に空腹を満たし、命を繋ぐだけのことにあらず。生体においては、分子のレベルで刻々と細胞を生み続け、常に新しいものへと作り替えの作業を行っている。
そう考えると、食をおろそかには出来ないことが分かる。食べているものの質と食べ方によっては、その生体刷新がうまく機能しない恐れが出てくる。
「食事というよりエネルギーチャージ」と言って憚らない若者がいる。一人暮らしで、1日の食事すべてをコンビニで調達し、料理は一切しないという。
忙しくて、道具も持っていないために外食や中食ばかり。これでは栄養が偏り、健康な体の維持が心配になってくる。
食べることは細胞の活性化に繋がる重要な行為です。
唾液には消化酵素の他に殺菌、抗菌作用、(皮膚,歯,口腔粘膜,胃腸,血管)などの細胞の増殖を促進、神経節や神経線維の成長促進、ph緩衝作用、歯の再石灰化、消化作用、自浄作用など様々な成分が含まれていている。
よく噛むことで、分泌が促進され、同時に脳を刺激するという二次的要素も重要なものとなっている。
細胞を作り出すために食事をするわけですから、ただ腹を満たすだけという感覚から、”細胞に餌を与える”という意識に変えてみるといい。
今食べているものが1ヶ月後の髪や肌になると思えば、おろそかには出来ないですよね。
新陳代謝のサイクルは、口腔なら1日、小腸の上皮で約2日、胃は5日、肌や髪・爪などは4週間、筋肉や肝臓は2ヶ月、骨細胞で3ヶ月などと言われています。
人体は、細胞レベルで約5~7年でほとんどが入れ替わっているというのですから、その”餌”次第では大きな違いが出てくるのは明らかです。
毎日のことです。
楽しく、美味しいと思えるものを、細胞を育てると言う意識で、まんべんなく食べることが大切です。
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