有る街の路地裏。
電気も点いていない薄暗い部屋で、テレビの画面だけが妖しい光を放っている家がある。
奥まったところにある家なので元々薄暗い。
庭先から見えるその部屋は、全てから隔絶されている海底の潜水艦のようだ。
もし一人暮らしだとしたら、”テレビが「存在証明」のために点けらている”ような、不安な感じがしてしまうのが悲しい。
テレビ画面が消えるのと同時に、そこにいるだろうはずの人影もまた一瞬に消えてしまうような、うつつと夢の間(あわい)のごとき空間。
♪ 世の中は夢かうつつかうつつとも夢とも知らずありてなければ古今和歌集942 (詠み人しらず)
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