にょきにょきと入道雲の湧く中に、秋の雲が入り混じっていたゆきあいの空。
ここへ来て箒で掃いたような筋雲だけが目に付く様になった。
暑いと言っても、季節は間違いなく秋ですね。
時は移ろい、一瞬たりとも留まることなく過ぎ去って行きます。
先日、谷啓が78歳で亡くなりました。ジャズ・トロンボーン奏者でスウィングジャーナルの人気投票・トロンボーンの部で一位になった事もある名手でした。
ダニー・ケイに憧れて付けた名前は、バスター・キートンにあやかって付けた益田喜頓やエドガ・アラン・ポオから江戸川乱歩と名乗ったのと同じで、その世界で生きる気概を感じさせるものでした。
ジャズだけではなかなか食っていけないわけですから、クレージー・キャッツのハナ肇との出会いが無ければどうなっていたか。
人の出会いというものは面白いものです。
あの、「ガチョ~ン」のギャグについて御本人が解説する。
”マージャンをやっていて、調子がよくなるとパイを引きながら「ビローン」「ムヒョー」「クチョッ」とかけ声をかける。決して同じ言葉をつかわないことにしていたらしい。
そしてツモってほしいときには、ひときわ厳かに、「ガチョーン」といいながらパイを引いてきたらホントにツモった、それ以来「ガチョーン」を番組にもっていったのだと思う。
ま、いわせてもらうならガチョーンの極意は「万物生きとし生けるものすべてを引きずり込み、一瞬、真空状態にしてガチョーンと引き抜くとバランスが崩れて周りの人たちが皆なだれ落ちる」---という深いギャグなのである。” 「七人の猫とトロンボーン 」 (谷啓)
一世を風靡した「ハナ肇とクレージー・キャッツ」のメンバーも、いまはもう二人となってしまいました。
ハナ肇(93年9月死去、ドラムス)
植木等(07年3月死去、ボーカルとギター)
谷啓(10年9月死去、トロンボーン)
安田伸(96年11月死去、テナーサックス)
石橋エータロー(94年6月死去、ピアノ)
犬塚弘(ベース)
桜井センリ(ピアノ)
その後に出てきた「ザ・ドリフターズ」は、’69年にはビートルズの前座を務めるなどし、「8時だよ 全員集合」等での華々しい活躍は御存じの通りです。
そのドリフも解散し、リーダーだった「いかりや長介」も亡くなってしまいました。
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