その3階のホームからの眺望は広く、7時10分過ぎに階段を上って行くと、ホームに対して真横から昇ってくる朝陽。
それを定点観測のように毎朝同じ時刻に眺めていると、日に日にその位置が高くなっていく。
オープンした一か月半ほど前は、ようやく顔を出したばかりの真赤な玉がモノトーンのしじまの中にただ浮かんでいるだけだった。
それが、今土曜日の立春を前にして随分高い位置に昇ってきて、ホームの大ガラスを煌々と照らすようになった。
ホームで、その深紅の太陽を背中に感じながら電車を待っている。
まっさらな”初めての朝”の始まりを祝福してくれている様でもあり、この偶然のシチュエーションはなかなかのものだ。
しかしまあ、それも今のうちで、真夏ともなるともっと高い位置から、この太陽が「千の剣」となって、朝っぱらからギラリギラリと強烈な攻撃を仕掛けて来るのは目に見えている。
冬の陽は朝も昼も夕も、いかにも愛しい。今が一番いいのかもしれない。
寒いのは辛いけど、少ない楽しみの中に見るささやかな幸福を、しみじみと感じられる冬もそう悪くは無い気もしている。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
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