その車マツダ(ユーノス)ロードスターは、世界の約60の国と地域で販売されている大衆的スポーツカーで、これまでの累計生産台数は90万台を超えているという。「2人乗り小型オープンスポーツカー」で世界で一番売れたオープンカーとしてギネスブックにも登録されている。
参考写真
片側一車線の市道を100キロも出して走るのは、同乗者の私へのサービスか。車体が低いのでそのスピ-ド感はかなりのものがある。
オープンカーで風を切って疾走するのは気持ちが良いが、この時期は天候が安定しないのでなかなか大変だ。晴れれば気温は30度以上になり、強烈な日差しをまともに受ける。
また、雨が降れば降ったでままならない。80km・h以上で走っていれば室内へ水が入り込むことはないが、低速走行や信号待ちでは濡れるのは避けられない。年間を通しても、本当に気持ち良く乗れる日はそう多くは無いらしい。
「空気感」を味わえるのはオープンカーならではの特権だが、頭上からの落下物や、車が横転したときの危険も併せ持っていて、そのリスクを覚悟で乗ることになる。
6速のマニュアル・シフトを頻繁に操作しながら走るのは、車好きには堪らない。
私も、若い頃は山道を走るのが好きで、ツイン・キャブの愛車で曲がりくねった山道を如何にフット・ブレーキを使わずに走るかと、ギアチェンジだけで走行するだいご味を味わったものだ。
クラッチのワイヤが切れて使えなくなり、それでも平気で修理屋まで運転していった事もある。走行速度にエンジンの回転数を合わせ、シンクロした瞬間にギアチェンジをする。そうすればクラッチなしでもギアのチェンジはできるのだ。
シフト・アップは比較的簡単だがシフト・ダウンが結構難しい。一段下のギアの回転数に合わせるには、回転数をグンと上げなければならず、ピタッと合わせるのが難しい。合わないとギアが入らない。
シンクロメッシュ機構が普及する前は、トラックやバスはダブルクラッチという操作をしてギヤチェンジをするのが普通だった。
嗚呼、なつかしきマニュアル車。どんどん人から離れていく車。今では乗る機会が全くなくなったマニュアル車。乗っていたのは遠い遠い昔の話の様な気がしている。
今回、ロードスターに乗せてもらって、その快感を70にして味わっている彼が羨ましくも憎らしくもあった。
脚注
この歌の「かなしき」について
「かなしい」は、漢字では「悲しい」「哀しい」「愛しい」と書きま、「いとしい、切ないほどかわいい」という意味があります。万葉の歌でも「愛しい」という意味で使われることが多かった。
単に哀れだという意味ではなく、深い感情を含んだ言葉として使っています。
啄木の歌集に「悲しき玩具」というのがあり、三行書きで書かれていて有名です。それに倣って私も三行書きをするようになったのですが、「かなしき玩具」というフレーズはその歌集の題とは直接関係はないのですが、そちらを連想された人は多いかもしれません。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
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