
先日、NHK Eテレの「課外授業 ようこそ先輩」に出ていた「マキタ・スポーツ」が良い事を言っていた。番組の打ち合わせの中で、自分が何を伝えたいのか何をテーマにするかを模索している時の事。
自分はニンジンが嫌いで一切食べられなかったことがあり、どうして食べられないのかを考えた。昔から食べ続けられてきたニンジンにはそれなりの価値があるはずと思い、人参のことをいろいろ調べてみたのだという。ニンジンの事をよく良く知るようになってから、あれだけ嫌いだったニンジンが食べられるようになったというのだ。この経験は、彼にとって大きな意味が有ったらしい。
このエピソードはとても興味深い。知ることで相手を理解し、理解することで距離が一気に縮まる。遠い存在だったものが、とても身近なものに感じられるようになる。
嫌いだと思っていた奴が、そいつのことが分かって来ると意外に優しい奴だったり、自分と似たものを持っている奴だったりする。相手を知るにつれて親近感が湧き、逆に好きになっていったという経験は、誰でも一度や二度はあるでしょう。
ジャポンタ
蛾の幼虫 サドルバッグ・モス・キャタピラー
嫌いなものがあったら、何故嫌いなのかを考えてみる。そしてそれを徹底的に調べてみる。例えばゴキブリ。理屈抜きで体が反応してしまうほど嫌いな人も多い。しかし、何故、そうなるのかは分からない。子供の時の体験で、何か嫌な事があったのか、或いは、親が何時も異様に嫌っていたのを見て育ったとか。皆が嫌っているから嫌うべきものと単純に思い込んでいるとか、単純に姿が嫌いとか不衛生だとかの固定観念があるとか。
大概は良く知りもしないで、刷り込まれた情報によって、身体(心)が拒否反応を起こしているに過ぎない。ゴキブリが3億年も生きていられるのは何故か。どんな生活をしているのか。本当に不潔で害があるのか。家族は?、子育ては?、好きなものは?、嫌いなものは?、得意技は?、弱点は?、ペットや食料になってる国もあるって?・・・。
調べれば調べるほど嫌いになる理由が減っていく。知れば知るほど親近感が増す。逆に好きになってしまうかも知れない。
心のスイッチを切り替えるだけで価値観が変わる事だってある。自分で自分の周りにバリアを築き、囲いの中に身を置くことで安心しているのが普通の人間だ。自分を変えたくないと頑なに思っている内は、その枠の中から出る事は出来ない。
この番組は面白い。様々なジャンルの講師がアイデアと個性で、真正面から子供と向き合い、意外な面を発見・発掘していく。その成果に、感動して思わず涙することも度々ある。見る度に、こんな授業を受けたかったと思う。
次回22日(金)午後7時25分~7時54分は、大宮エリー(作家・演出家)の登場だ。CM・映画・小説と、ジャンルの垣根を越えて活躍する大宮エリー。子どもたち一人一人の『思い』を引き出し『伝える』喜びを発見する授業で、また一つ新境地が?鍵は、『ハッピー』…
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
◆ 満10年となりました。 2016.05.07 コメント(2)
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