
長年やっているとどうしても自分の癖が出るもの。全く新しい感覚のものを出し続けるというのも難しいが、少しでも目先の変わったものを出していかないと作っていても面白くない。
普通のTシャツ
メモ用に撮った写真だが全部は撮ってないし色も実物とは多少違う。それでも、作品の雰囲気と製作期間中の感覚と気分は分かるので良しとしよう。
超長繊維イタリアンカラー七分袖
この写真が最も実物に近いかな
以前はボディーに着せて撮影もしていたがそのボディーも今は無い。
この歳になっても、装苑やモード・エ・モードなどのファッション雑誌を買って配色やデザインをチェックするのは楽しい。特に色には特別関心が高いので、チェックするのは服だけには留まらない。靴やバッグは勿論、焼き物や家具、料理の写真から風景写真まで、あらゆるものが対象となる。
60も後半の頭の薄いオッサンが、ラフなウォーキングの格好でファッション雑誌のコーナーで雑誌を取っ替え引っ替え眺めているのを、傍ではどう見えているか。それには関知しない事にしている。
綿紬フレンチスリーブ
製作に当たって心掛けているのは、定規を使わず全てフリーハンドで描くこと。直接、生地に線を引き図案を描く。同じものを作る必要がある時以外は型も起こさないし、下書きの図案も描かない。
丸や三角にしても、どうしても正確なものを必要としている時以外はコンパスや定規を使わない。柔らかい線と作為的でない”よろけ”が手作りの味わいとなって出るのを大切にしている。大きさが不揃いになったり間隔が狂ってもそれが無作為の味だし、実際に出来上がったものがカチッと計算ずくで作ったものよりもいいのは確かだ。
ぎこちなさを敢えて持ち込む絵本作家の様に、得も言われぬ自然な味わいが出るというのが理想。配色も一応は予め考えてはおくが、実際に染めの段階になればその時の感覚任せで染めることが多い。
だから同じものは絶対に出来ない。出来ないのだから、もし頼まれても断わるしかない。一色染めならまだしも、二色三色を重ねて出した色はほとんど再現できない。同じものを作るのであれば最初から同時進行で進めないと無理。
商売という観点からすると不可だが、もの作りの楽しさと一品の価値は比べ物にならないと思う。当然値段も高くなってしまうが、世界にひとつしかなく二度と同じものが出回る事などないのだから、その価値は値段に見合ったものだとお客さんも思ってくれている。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
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