♪ 習ふより慣れて身に付く手探りの薮こぎもまた楽しき一歩
昔から「雑談で困らないための呪文」というのがあって重宝されているらしい。「木戸に立てかけし衣食住」「き」は気象、「ど」は道楽・趣味、「に」はニュース、「た」は旅、「て」は天気またはテレビ。「雑談のテーマに迷ったら思い出せ」ということらしい。
これを真に受けて、実際に使っている若者がいて相手を困惑させたりしているらしい。病院か何かの待合室で、隣のその若者が「よく降りますね。」と話し掛けてきたので、最近の気象はおかしいですね。」と返すもその先が続かない。
それで、「趣味は有りますか。」と続けて聞いてきた。「まあ、釣りを少々とゴルフなどやります。」と答えると、それにも反応せず、「大統領選挙が近いですね。」と次の題目に移ってしまう。そして「テレビは何を観ますか?」という具合。
まったく、雑談のためのマニュアル本に書いてあることそのままを、何の脚色も工夫もなく実践しているのだ。こんな調子でデートし、就職の面談をし、社会生活をしているとしたら、これはもうロボット以下、人間未満の未成熟生命体としか言いようがない。
♪ 諸々のマニュアル本の売られをり背(せな)に呆れの顎(あぎ と)を返す
私なんか、モノ作りに限っては、マニュアルが苦手でトライ、トライ、トライと、奇襲攻撃のごとくにチャレンジしている。自分で身に付けたことは、違う分野の事でもその道筋で手に入れたことがアイデアとなって、独創的なやり方で応用が出来たりする。
それが楽しくて創作という作業を続けているわけだが、やればやるほどその楽しさは増していく。ノーベル賞を受賞した先生方は皆さん、同じような(頭脳レベルは違うにしても)生き方をしてこられたのだろうと確信する。
ノーベル医学生理学賞に大隅良典・東京工業大栄誉教授
今年のノーベル医学生理学賞を、「オートファジー(自食作用)」を発見した東京工業大栄誉教授の大隅良典さん(71)が受賞された。素晴らしいの一言に尽きる。
細胞内で古くなったり、傷ついて不要になったりしたタンパク質を分解、再利用する仕組み。飢餓状態になった際、古いタンパク質を分解して、新しく作り替える役割も果たしているという。
いわば、タンパク質をリサイクルし、細胞の中をきれいにするシステムで、細胞に核のあるすべての生物に備わっているんだそうだ。
大隅さんは酵母の細胞を使い、この仕組みを制御している遺伝子を世界で初めて発見したのは1993年のことだそうで、23年も前の事だ。何にでも興味が有って、自分の目で確かめないと気が済まないタイプなのでしょう。他人とは違う目線で観察し、固定観念にとらわれない柔軟な思考と探求心。
マニュアルのないせかいだからこそ面白い。道なき道を「薮こぎ(ササや雑草、タケ、灌木等が繁茂し進行がままならない山野をかき分けて進む様子を表した言葉)」しながら、先が見えないからこそワクワクして進むチャレンジ精神と勇気。
一般世間からは、間間に変わりものと言われて不本意ながらも、常識的な事には満足できないのだから仕方がない。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
■ いい天気だが・・・政治は・・ 2017.10.08
■ 安楽死という選択肢 2017.10.06
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