♪ 年一度の個展と思うあるがままに花を咲かせて彩るものら
会期中は旧知の友と語らい、昔の教室の生徒さんとの談笑の時を過ごし、諸々の情報と世間話に華を咲かせる。作品は、リピーターが待ち構えていて早々に買ってくれるし、ここまでの日々を顧みての充足感。
個展とは楽しきものぞ。
ホトトギス
庭の植物たちもそれぞれに花をつけ、身の丈に合った自然な姿で一年の締めくくりを彩っている。
日照不足で色が乗っていないタデ
田んぼの横に真っ赤な花が美しかったタデ(赤まんま)。移植して種がこぼれた二年目、沢山の芽があちことから出た。
葡萄の棚の下にあるため、肝心の夏日が当たらない。葡萄の葉が落ちてようやく日が当たるようになったが、時すでに遅く、真っ赤な花にはならず紅葉がはじまった。
ツワブキが初めて花を付けた
ツワブキは、何の手入れもせず自然のままにしてある。この土地に時間を掛けて適合し、本来の姿を取り戻してようやく花をつけた。
山に咲くままの姿の野菊
こういう野生の花は、肥料が多いとまともな姿に育たない。痩せた、あまり日の当たらない様な場所の方が居心地がいいらしい。
テイカカズラも今年は紅葉している
芯に園芸用の支柱が一本渡してあるだけ。どんどんと蔓を伸ばし、ぐるぐると巻き付けている内にこんなにも太い絡まりになった。
種を採るために残してあるオクラ
この日当たりの悪く風通しの悪い環境で育ったものの種は、この過酷な条件に耐えて出来たもの。今年で二代目だ。
これらの花と同じように、私も誰に教えを乞う事も無くモノ作りをして来た。本職の絞り染めも今回の造本もしかり。
たとえ遠回りでも、模索し試行錯誤することで自分に合った方法を得とくする。何の予備知識も、固定観念も持たない真っ新な状態から始めるので、やる事すべてが新鮮で、失敗がそのまま教訓となり次へのステップとなる。
出来ないのが当たり前なので、落ち込むこともないし焦る必要もない。怒る人も居ない代わりに褒める人も居ないが、自分が一番よく分かっている。ただ一心に前へ向かって進むだけだ。
植物が一年に一度花を咲かせるように、毎年秋に個展を開くというのは良いかも知れない。今までそんな風に思ったことが無かったが、この歳になって分かってきたこと。人間も自然のサイクルに逆らわず、ゆったりとリンクしていくのがいいのではないかと。
冬になって、さあ今度の秋にはどんな花を咲かせようかと思い巡らすなんて、生きてるものの冥利に尽きるんじゃないかな。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
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