♪ おさなごの写真をながめふと見上ぐ雲のながれの早しと思ふ
これは長男が1歳ちょっと前だろうと思う。廊下から仕事部屋に入りたがっているところ撮ったもの。その手や仕草が可愛くて思わず撮ったもので、自分でも気に入っている一枚だ。
それで、ついついそのころを確認したくて子供たちが映っているアルバムを引っ張り出して観る事に。
写真に出て来るシーンが懐かしく鮮やかによみがえってくる。撮った時に掛けた声まで思い出す。時系列に並んだ写真はまさしく子供の成長の記録だ。写りの悪いものでも、その瞬間が映っていると思えば懐かしい。
アルバムには、いわゆる捨てカットとして人物以外の写真も張ってある。グラフィックデザインを学んでいたこともあって、レイアウトに凝ったページや、構図を面白くアレンジして撮った写真もいくつかある。顔を写すための単なる記念写真という撮り方はあまりしていない。
PCでダイジェスト版をこしらえて二人の子供に残して置くのもいいかなと思う。
子供に取って両親の個人的な写真なんて興味ないだろうから、そんなものばかりのアルバムは捨ててしまった。しかし、子供たちの写真は捨てるわけにはいかない。本人たちにはほとんど記憶がない、我が家の歴史が詰まった貴重な記録だ。
孫の世話をするようになったことで親の立場に戻って眺めてみる気になったわけだ。家系譜として繋がっていく事の不思議さと、自分の存在の前と後にも連綿として流れている時間の中にいることの意味を、雲の流れる様を見ながら思ったりしている。
あっという間の出来事だった様にも思える。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
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