歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2019.07.30
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カテゴリ: 話題・情報

♪ ちまちまといのちを刻む猛暑日や宇宙(そら)拡がりてまんじりもせず




 宇宙の始まりはビックバンだったということは皆さん周知の話だが、ビックバンのさらに前があることが分かってきたという。

 風船の表面にたくさんの銀河を書いて息を吹き込むと、銀河と銀河の間が離れていく。どの銀河も他の銀河が自分を中心に離れていくように見え、遠い銀河ほど速く離れていく。昔の宇宙は小さく、濃くて熱かった。その小さくて熱い火の玉が爆発的に膨張して宇宙が始まったという。それがビックバンというわけだ。

 今では138億光年先まで望遠鏡で見ることが出来るという。その138億光年昔の熱かった宇宙は、ほぼのっぺらぼうでどちらを見ても同じ温度だが、ごくごく僅かのむらがあるという。



村山斉の時空自在(朝日新聞)より

 生まれた時は原子一個よりもはるかに小さく、そのミクロな宇宙を急激に引き伸ばしたのが「インフレーション」というものだと考えられている。バクテリアが一瞬で銀河サイズになるくらいのトンデモナイ膨張。

 この急膨張に揺すられてすべてのものがゆらゆらと揺れる。それでちょっと濃いところと薄いところが出来るらしい。138億光年先のビックバンの痕跡に、そのムラが見えるという。ちょっと濃いところはダークマターが少しだけ多い。その重力に引っ張られて、周りのダークマターが集まってくる。すると、もっと濃くなってさらに重力が強くなり、周りのものをもっと引き寄せる。こうしてムラが成長し、やがてガスも集まって星や銀河が出来たというのだ。

 「夏休みこども電話相談」でもよく質問される「ビッグバンの前は何があったのですか?」これに対して、回答者の先生は、まだインフレーションのことは口にしていない。確証が得られてはいない推論の域を出ていない事は説明できないということだろう。



 ダークマターの研究は進んでいて、今後も新しい発見が有るかもしれない。
 ”インフレーションの種をダークマターが育てた” という論理に基づいて、インフレーションの研究が日本主導で始まるらしい。急膨張する宇宙で、重力波によって揺れる空間のその原始の姿を観察することで、本当にインフレーションが起きているかを確かめるため、「ライトバード」という人工衛星を「JAXA」によって、2020年代に打ち上げられるとのこと。



 「梅雨明け10日」という気象用語があって、梅雨明け後は高温になる事が多いという。今年もそれが当てはまるようで、名古屋地方でも予想最高気温が35℃という日がずらっと並んでいる。
 こんな暑い夏は、暑さから逃げたり避けたりするのも止むを得ないが、星や宇宙のことなどに思いを馳せるのも良いんじゃないでしょうか。

 この生きているこの世界の「何と不思議に満ちて」いる事か。奇跡的な偶然の連続の重なりの上に出来上がっている物質と生命体。分かった瞬間に疑問が湧いてきて、知れば知るほどますます分からなくなる。本当のことなんて、誰にも分からない。






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最終更新日  2019.07.30 09:47:36
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
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